そもそも「がん」ってなんですか?

がんについて

結論ですが

がん細胞は「自己増殖」「浸潤」「転移」という3つの特徴をもっているものをいいます。

この記事は「健康に関心のある人」に向けて書いています。
病気に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「がん」についてわかります。

以前であれば「がん」といえば不治の病とされていました。
今は「がん」に関しての研究がさまざま行われ、たくさんの治療法が開発されており、治せる病気になってきています。

自分の専門の婦人科だと、「子宮頸がん」「子宮体がん」「卵巣がん」などの「がん」があります。
からだのあらゆる部位から「がん」は発生するため、「がん」にもさまざまな種類があります。

では、そもそも「がん」ってなんだろう?

と疑問に思うかと思います

今回は「がん」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • がん細胞は「自己増殖」「浸潤」「転移」という3つの特徴をもっているものをいいます。
  • 細胞分裂のときのエラーが原因で「がん細胞」がつくられます。
  • がんによる「臓器破壊」「梗塞」「出血」「栄養不足」「血液異常」によって死につながります。

そもそも「がん」ってなんですか?

結論をいうと
がん細胞は「自己増殖」「浸潤」「転移」という3つの特徴をもっているものをいいます。

自己増殖

細胞というものは細胞分裂をおこなって、細胞の数を増やします。
細胞分裂によって細胞の数を増やすことによって、我々の体にある「約60兆個」あると言われている細胞が、古い細胞と新しい細胞が生まれ変わっているのです。
通常の細胞分裂は「規則的」におこなわれますが、がん細胞では「無秩序」におこなわれます。このようにがん細胞は勝手に無秩序に増殖を続けていくことを「自己増殖」とよばれます。

浸潤

通常の細胞であれば、近くに接する細胞どうしはお互いの領域を守って、規則正しく存在します。しかし、「がん細胞」では、近くに接する細胞を壊してしまい領域をおかしてしまいます。まわりの境界を侵していくという性質のことを「浸潤」とよばれます。

転移

がん細胞は別の場所にうつって活動の場をひろげる「転移」という特徴があります。つまり、がん細胞が進行すると、「血液」や「リンパ液」などの流れにのって、別の場所に「転移」することになります。

がん細胞は「自己増殖」「浸潤」「転移」という特徴をもっているものをいいます。そして、ある臓器に「がん細胞のかたまり」がみとめられる状態に対して「〇〇がん」という診断がつくことになります。

「がん」はどのように出来るのか?

結論をいうと
細胞分裂のときのエラーが原因で「がん細胞」がつくられます。

細胞の数を増やそうと細胞分裂がおこなわれます。その細胞分裂のときにエラーがおこり、細胞の中にある遺伝子にキズつくために「がん細胞」ができることがわかっています。
じつは、このエラーは日常的におこっています。しかし、「がん細胞」ができても「免疫細胞」によって退治されるシステムがあって、「がん細胞」が増殖することを未然に防いでいます。
ただし、「がん細胞の増殖するスピード」が「がん細胞を退治するスピード」を上回ってしまうと、「がん細胞」が無秩序に増殖してしまい「がん」となってしまうのです。

どうして「がん」で死ぬのか?

結論をいうと
がんによる「臓器破壊」「梗塞」「出血」「栄養不足」「血液異常」によって死につながります。

じつは、ただ単に「がん細胞があるだけ」では死ぬことはないです。
がん細胞が違う場所に転移する「ステージⅣ」という状態だけでも死ぬことはないです。
なぜ、がんで死ぬかということを説明していきます。

臓器破壊

がん細胞は、自己増殖と浸潤という特徴によって、まわりの正常な細胞を壊していきます。そのため、がんによって体のさまざまな臓器が障害を受けることになります。
とくに、体の司令塔の「脳」、体に酸素をとりこむ「肺」、解毒する作用のある「肝臓」、老廃物を排泄する「腎臓」などが侵されてしまうと、その臓器がうまく機能しないために死ぬことにつながります。

梗塞

血液の流れがせきとめられることを「梗塞」とよばれます。
がん細胞の作用によって、血液がかたまりやすくなったり、かたまりにくくなったりします。
すると、血液にかたまりが出来て詰まってしまいます。また、がん細胞のかたまり自体が血管の中に詰まってしまうこともあります。
そして、重要な臓器への血流がせき止められてしまい、臓器がうまく機能しない状態となってしまい死につながります。

出血

出血によって体に必要な酸素や栄養素がうまく行きわたらず、死につながります。
がん細胞の作用によって、血液がかたまりやすくなるとともに、かたまりにくくなったりします。すると、血液がかたまりにくく、「出血しやすい状態」となります。また、がん細胞は自己増殖のために血流が豊富であり、「止血しにくい」です。
出血によって体の臓器に必要な酸素や栄養素がうまく行きわたらず、臓器がうまく機能しない状態となってしまい死につながるのです。

栄養不足

がん細胞は自己増殖のため、大量のエネルギーが消費されます。がん細胞に栄養がとられることになります。
また、サイトカインという炎症物質が分泌されて、食欲が低下してしまいます。
すると、うまく栄養を取ることができなくなります。体力が低下したり、やせてしまいます。免疫力も低下し、感染症にかかりやすくなります。
体の臓器に必要な栄養がうまく行きわたらず、臓器が機能しない状態となってしまったり、感染症によって死につながります。

血液異常

がん細胞から分泌される様々な物質の影響で、血液成分の異常がおこります。
とくに細胞の活動に欠かせない「ナトリウム」「カルシウム」「カリウム」などのミネラル分の異常が起こります。場合によっては「不整脈」や「けいれん発作」などにつながります。
また、がんの進行にともない「血球貪食(どんしょく)症候群」となると、血液の中の血球成分(白血球・赤血球・血小板)が低下することがあります。
白血球が低下すると免疫力が低下し感染症になりやすく、
赤血球が低下すると貧血に、
血小板が低下すると血液がかたまりにくくなり出血しやすい状態になります。
出血によって体の臓器に必要な酸素や栄養素がうまく行きわたらず臓器が機能しない状態となってしまったり、感染症によって死につながります。

まとめ

  • がん細胞は「自己増殖」「浸潤」「転移」という3つの特徴をもっているものをいいます。
  • 細胞分裂のときのエラーが原因で「がん細胞」がつくられます。
  • がんによる「臓器破壊」「梗塞」「出血」「栄養不足」「血液異常」によって死につながります。

日本人の死因1位であり、「がん」はなんとなくおそろしいと考えているかと思います。
とくに近年の衛生環境の改善、医療の発達にともなって寿命が伸びています。
その分、「がん」にかかる人が増えています。
じつは、年齢を重ねるとともに、細胞分裂の回数は積み重なることになり、エラーから「がん」にかかりやすくなるからです。

今は保険のCMや、有名人が「がん」で亡くなったなど、身近で「がん」という言葉を聞くことが多いかと思います。「がん」という言葉には馴染みがあるかと思いますが、「がん」について知っている人はあまり多くないかと思います。

そして、まだまだ「がん」についてわかっていないことも多いため、これからの「がん医療」の発展に期待しましょう。

この記事によって「がん」に対する理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。