カンジダを繰り返します、なんとかしてください!【カンジダ腟症】

婦人科の病気 症状の悩み

結論ですが

1年のうち4回以上「カンジダ腟症」を繰り返す場合には注意が必要です。

この記事は「カンジダによるかゆみで悩んでいる」女性向けに書いています。
この記事を読むことで「カンジダ腟症」についてわかります。

外陰部や腟内にカンジダが感染すると、おりものの異常や陰部のかゆみなどの症状が出ます。
人によってはカンジダを何回も繰り返してしまう人がいます。とくに1年間のうちに4回以上繰り返す場合は注意が必要です。

何回もカンジダをくりかえす場合に、医師はどういった考えで診療をしていくか、患者自身でなにか出来ることはないか説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • 1年間に4回以上「カンジダ腟症」を繰り返す場合には注意が必要です。
  • 医師は「原因となっている菌をみつける」「カンジダにかかりやすい状態なのか」「カンジダ以外の病気は隠されていないか」などの視点で診療します。
  • 患者自身が出来ることとして「陰部を清潔に保つこと」「陰部の刺激を避けること」「感染を広げないこと」「医師の指示をまもること」「他の可能性もかんがえること」などがあります。

医師が出来ること

医師は「原因となっている菌をみつける」「カンジダにかかりやすい状態なのか」「カンジダ以外の病気は隠されていないか」のおもに3つの視点で診療します。

①原因となっている菌をみつける

カンジダを繰り返している場合、想定している「カンジダの種類」や「治療薬の種類」がはずれていて効果が不十分な可能性があります。
カンジダ腟症をきたすカンジダには「Candida albicans」「Candida pseudohyphea」「Candida glabrata」などじつはさまざまな種類があります。
外陰部や腟内に付着している「おりもの」を採取してどの種類の「カンジダ」に感染しているか「培養検査」をして確認します。
また、治療薬の効果を判定する「感受性検査」もおこない、しっかりと効果のある治療薬「抗真菌薬」が何であるか確認します。

②カンジダにかかりやすい状態か評価する

カンジダを繰り返している場合、「カンジダにかかりやすい状態」や「免疫力が低下」している可能性があります。
カンジダにかかりやすい状態として「抗生物質の使用」「妊娠中」「ピル使用」「月経1週間前」「子宮内避妊具の留置」「性活動性の高さ」「タンポンなど生理用品の使用」「きつめの下着」などがあります。
また、免疫力が低下している状態として「コントロール不良な糖尿病」「ステロイドの使用」「HIV感染」などがあります。それらの病気がわかった場合には、しっかりと治療していきます。

③カンジダ以外の原因を考える

カンジダを繰り返している場合、カンジダ以外にも陰部のかゆみをひきおこす病気が隠されている場合があります。
たとえば、「毛ジラミ」「疥癬」「委縮性腟症」「トリコモナス腟症」「接触性皮膚炎」「非特異性腟外陰部炎」「糖尿病・HIVなど全身疾患」などがあります。それらの病気が隠されていないか考えることが重要です。

患者自身で出来ること

患者自身で出来ることとして「陰部を清潔に保つこと」「陰部の刺激を避けること」「感染を広げないこと」「医師の指示をまもること」「他の可能性もかんがえること」の5つにしぼって説明していきます。

①陰部を清潔に

まずは、陰部を清潔に保つことが大事です。陰部をまったく洗わずにしておくと、カンジダ以外にも感染を起こしてしまう可能性があります。
陰部をやさしく洗って清潔に保つことが大切です。

②陰部の刺激を避ける

陰部を清潔に保つことが大事です。しかし、陰部をゴシゴシ強く洗ったり、刺激の強い石鹸や、強めのビデ洗浄機をつかったりしないようにしましょう。陰部に小さなキズがついてしまいかぶれやすくなるし、カンジダ感染も起こりやすくなります。

③感染を広げない

カンジダに感染している時は、感染をひろげないように性交渉は控えましょう。
また、「口腔カンジダ」の場合は、オーラルセックスを控えること。「爪カンジダ」の場合は、お手洗いの後はしっかりと手を洗うことが重要です。
感染を広げてしまうと、まわりまわって、自分に再びカンジダをうつされてしまう可能性があります。他の人や自分のためにも、感染を広げないように心がけましょう。

④医師の指示をまもる

カンジダの治療薬である「抗真菌薬」が処方されるとおもいますが、用法用量をかならず守って使いましょう。使い忘れなどがあると、治療が不十分となってしまったり、耐性菌が発生する可能性があります。
ちなみにカンジダが見つかっても、無症状であれば基本的には治療の必要はないです。医師は治療に必要な場合に「抗真菌薬」を処方するので、医師の指示をまもることが大切です。
ただし、治療しているにも関わらずずっと症状がつづく場合や何か他の症状があらわれた場合にはあらためて医師に相談するようにしましょう。

⑤他の可能性もかんがえる

かゆみが起こる状況が毎回おなじだったり、これがきっかけでかゆくなったという状況があれば医師に伝えましょう。
たとえば、コンドームを使った性交渉のあとに毎回かゆみがおこる場合は、コンドームのラテックス成分による「アレルギー反応」のことがあります。
また、下着を変えてからかゆくなった場合、下着がきつすぎたり、ゴム製の下着で陰部がかぶれやすくなっている可能性があります。
生理用品を変えてからかゆくなった場合、生理用品が肌に合っていない可能性があります。

まとめ

1年間に4回以上「カンジダ腟症」を繰り返す場合には注意が必要です。

医師は「原因となっている菌をみつける」「カンジダにかかりやすい状態なのか」「カンジダ以外の病気は隠されていないか」などの視点で診療します。

患者自身が出来ることとして「陰部を清潔に保つこと」「陰部の刺激を避けること」「感染を広げないこと」「医師の指示をまもること」「他の可能性もかんがえること」などがあります。

かゆみという症状は意外とやっかいです。
かゆみが原因で夜眠れなくなってしまったり、睡眠不足から様々な不調を来たす場合があります。

「カンジダ」を繰り返さないためにもきちんと医師の診察を受け、患者さん御自身でも出来ることを行っていきましょう。

ひとりでも多くの人が「カンジダ」による悩みから解決されることを願っています。