不妊治療のながれ【妊活 基本編】

妊活

結論ですが

不妊治療では、「タイミング法」→「人工授精」→「ART」とステップアップしていきます。それに並行して、「不妊原因」を検査したり、「排卵誘発剤」を使ったりします。

この記事は「こどもが欲しい」と考えている女性向けに書いています。
妊活に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「不妊治療の流れ」がわかります。

ここ最近、晩婚化の影響を受け、妊娠・出産する年齢が高くなってきております。
加齢に伴って妊娠率は低下するという事実があるため、「自分は妊娠する体なのだろうか」と心配して不妊治療を希望するひとは多いです。

また、ライフスタイルの多様化によって、不妊治療を希望するひとも多いです。

たとえば…

  • 夫と仕事の時間帯が合わず性交渉のタイミングがあわないひと
  • 同性婚(事実上の)でも子供が欲しいひと
  • 何となく周囲からの噂を聞いて不安になって受診するひと

など様々います。

今回、「不妊治療のながれ」について解説していきたい思います。

この記事のまとめ

  • 「タイミング法」→「人工授精」→「ART」とステップアップする。
  • 「不妊の原因」を検査する
  • 必要におうじて「排卵誘発」をおこなう

「タイミング法」→「人工授精」→「ART」とステップアップ

妊娠するためにはどうすればいいですか?

まず、妊娠するためには「タイミング」をあわせて「性交渉」をおこなう必要があります。
性交渉をして、卵子と精子が出会い受精します。その受精卵が子宮内に着床し妊娠が成立します。
1回(1周期)の性交渉で妊娠する確率は「30%程度」と言われております。
周期を重ねるごとに確率は蓄積していきます。理論的には、5-6周期の性交渉で「80%程度」が妊娠し、12周期(約1年間)の性交渉で「99%程度」が妊娠します。

不妊症とはなんですか?

理論的には、12周期(約1年間)の性交渉で「99%程度」が妊娠します。
逆にいうと、1年以上性生活をおこなっても妊娠が成立しない場合は、何らかの妊娠を妨げる原因がある可能性が考えられます。
「ある一定期間(1-2年程度)以上、性生活を行っているにも関わらず妊娠の成立をみない状態」のことを「不妊症」といいます。
不妊症と聞くと何かしらの病気でないかと心配する人がいますが、あくまでそういった「状態」であることを示すのみです。
不妊症とつくと自治体によっては助成金の支給があったり、色々と便宜上良いこともあります。

まずは「タイミング法」をおこなう

妊娠したい場合には、まずは「タイミング法」をおこないます。これは「排卵のタイミング」にあわせて性交渉することです。
「精子の寿命」と「排卵後の卵の寿命」をかんがえて性交渉をおこなう必要があります。
排卵の5日前から排卵日までを「fertile window」と呼ばれ、その期間に性交渉をすると妊娠します。
その中でも、とくに「排卵の4日前から排卵前日まで」にタイミングをあわせると妊娠する可能性がより高くなります。
なお、排卵のタイミングは「基礎体温」「LHサージ(排卵チェッカー)」「子宮頸管粘液」「子宮内膜の厚さ」「卵胞の大きさ」などでわかります。

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「タイミング法」→「人工授精」→「ART」とステップアップ

さきほどみたように、「タイミング法」を約1年間くりかえすと理論上は「約99%」妊娠が成立します。
実際には5-6周期くらいを目安に(確率的には頭打ちになるため)「タイミング法」をおこなっても、妊娠が成立しない場合にはステップアップをかんがえていきます。
「人工授精」や「ART」(生殖補助医療)に治療をステップアップしていく流れが多いです。
ただし、「年齢が比較的高い人」や「一刻も早く子供が欲しい人」には、それよりも早くにステップアップしていく場合があります。

不妊の原因を検査する

妊娠を妨げる原因はさまざまありますが、不妊の原因は「男女平等」です。
具体的にいうと、「女性因子」(排卵因子・卵管因子など)、「男性因子」(精液異常など)はもちろん、「男女複合因子」「その他原因不明な因子」などあります。
男性因子の可能性も十分あるため、パートナーによる協力も必要不可欠です。
しっかりと必要な検査を受けるようにしましょう。

血液検査

血液検査では、「ホルモン」「甲状腺機能」「インスリン抵抗性」「感染症」などの検査がおこなわれます。一般的な健康状態をみるために「血球算定」「生化学」「血液型」なども検査がおこなわれたり、希望があれば「抗ミュラー管ホルモン」(AMH)などの検査がおこなわれます。
なお、「ホルモン」の値は月経周期に応じておこなわれるので、かならず検査日程を確認するようにしましょう。

おりもの検査

おりもの検査では、「クラミジア」「淋菌」などの感染がないか検査します。「クラミジア」や「淋菌」は感染しても無症状なことが多いため、気づかないで感染している場合があります。不妊の原因となるため検査で確認します。

画像検査

「超音波検査」では、子宮や卵巣が腫れていないかなど確認します。
また「子宮卵管造影検査」では、精子・卵・受精卵などの通り道に妨げがないかどうか、子宮の形の異常がないかなどを確認します。

精液検査

精液検査では、精液を顕微鏡でのぞいて、「精子の数」「精子の運動率」「精子の形の異常」などないか確認します。

これらの検査結果でひっかかった場合には、「治療可能なもの」や「是正可能なもの」があれば治療していく流れとなります。
たとえば、「精子や受精卵の通り道の異常」がある場合…
その中で、卵管が狭くなっている場合は、「卵管鏡手術」もしくは「体外受精-胚移植」をおこなったり。
また、子宮入り口の通過障害がある場合は、「人工授精」や「体外受精-胚移植」による治療をおこなうことがあります。

排卵誘発をおこなう

「自然周期」と「刺激周期」

基本的には、「1回」の月経周期に対して「1回」排卵します。
個人差はありますが、28日周期の月経であれば、だいたい月経14日目あたりに「排卵」します。
「タイミング法」や「人工授精」をおこなう場合には、この自然に排卵がくるタイミングでおこなう方法「自然周期」と、排卵誘発剤を使用しておこなう方法「刺激周期」があります。

排卵障害への排卵誘発

さきほど説明した検査で、「排卵障害」がわかった場合には、その原因をさぐる必要があります。
あきらかな原因があれば、その治療をします。
あきらかな原因がわからない場合や根本的治療がない場合には、「排卵誘発剤」を使用して治療します。

排卵障害がないときにも排卵誘発

あきらかな「排卵障害」がない場合は、自然に排卵がくるタイミングにあわせて「タイミング法」や「人工授精」することが多いです。しかし、「排卵障害」がない場合にも、タイミングをあわせるために「排卵誘発剤」を使用することがあります。

まとめ

「タイミング法」→「人工授精」→「ART」とステップアップする。

不妊の原因を検査する

必要におうじて排卵誘発をおこなう

今回は不妊治療の基本的な流れについて説明しました。
不妊治療では、何の検査をおこなっていて、どんな治療がおこなわれているのか理解することが大切です。

妊娠するには女性だけでなく男性の協力も必要です。
とくに不妊の原因は「男女平等」であり、男性側もしっかりと検査をうけるようにしましょう。

また、妊娠をしたい場合には、不妊治療だけでなく、自分で出来ることを行うことも重要です。意外とすぐに妊娠する人もいれば、なかなか妊娠しないで大変な思いをする人もいます。

妊活がうまくいって子どもを授かり、喜ぶひとが少しでも増えることを願っています。

この記事によって、「不妊治療」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。