予定日は診察のたびに変わりますか?【分娩予定日と妊娠週数】

妊娠中の悩み

結論ですが

基本的には分娩予定日を一度決めたら変わらないです。

この記事は妊婦さん向けに書いています。
妊娠中のさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればとおもっています。
この記事を読むことで「分娩予定日と妊娠週数」についてわかります。

妊娠をすると自分が今「妊娠何週なのか?」「妊娠何か月なのか?」を、意識するようになることが多いかとおもいます。
そして、わが子がうまれるのがいつ頃になるのか「分娩予定日」が気になりますよね。
働いている人によっては、産休をとる兼ね合いもあって、分娩予定日を職場につたえなければいけない人もいるかと思います。

今回は、「分娩予定日と妊娠週数」について説明していきます。

この記事の流れ

  • なぜ分娩予定日を決めておかなければいけないのか?
  • 分娩予定日はどのように決めるのか?
  • そして一番重要な点ですが、分娩予定日を一度決めたら変わらない

ということについて説明していきたいとおもいます。

なぜ分娩予定日を決めておかなければいけないのか?

結論をいうと、分娩予定日をきめる理由は「基準」をつくるためです。
分娩予定日をきめることで「基準」ができます。
基準をつくらなければならない理由としておもに3つに絞って解説します。

  1. 今現在「妊娠何週なのか」「妊娠何ヶ月なのか」把握することができる。
  2. おなかの赤ちゃんの発育が順調かどうか評価することができる。
  3. 妊娠週数によって重要な時期がありますが、それがいつなのか把握することができる。

1.今現在「妊娠何週なのか」「妊娠何ヶ月なのか」把握することができる。

妊娠週数の計算については後ほど説明しますが、
「妊娠40週0日」となる日を「分娩予定日」ときめることで、今現在の妊娠週数がわかります。

そして、妊娠週数がわかると今「妊娠何ヶ月なのか」もわかります。
また、妊娠管理する上で大切な「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」なのかもわかります。

「週」と「月」の対応 

表のように月と週数は対応しています。

妊娠0週0日から妊娠3週6日までを「妊娠1ヶ月」
妊娠4週0日から妊娠7週6日までを「妊娠2ヶ月」

妊娠36週0日から妊娠39週6日までを「妊娠10ヶ月」
と対応します。

妊娠週数と妊娠初期・中期・後期

なお、妊娠管理する上で妊娠期間を3分割しています。
これは、妊娠時期に応じて、妊婦さんの体の変化、胎児の変化、注意すべき点などが変わるので3分割して名前が付けられています。
表のように妊娠週数におうじて、「初期」「中期」「後期」と区切られています。

つまり…

妊娠15週6日(妊娠4カ月)までを「妊娠初期」
妊娠16週0日(妊娠5ヶ月)から妊娠27週6日(妊娠7カ月)までを「妊娠中期」
妊娠28週0日(妊娠8ヶ月)から妊娠39週6日(妊娠10ヶ月)までを「妊娠後期」

 となります。

2.おなかの赤ちゃんの発育が順調かどうか評価することができる。

分娩予定日という「基準」をきめることによって、「今現時点での妊娠週数」を把握することができ、おなかの赤ちゃんの発育が順調かどうか評価することができます。
具体的にいうと、「今現時点での妊娠週数における赤ちゃんの平均体重」と「実際に測定された赤ちゃんの推定体重」を比べて、赤ちゃんが順調にそだっているかどうかを評価します。
妊娠週数の基準がないと、診察日の妊娠週数がわからなくなるため、今の赤ちゃんの体重が基準と比べてどうなのか評価できなくなります。

3.妊娠週数によって重要な時期がありますが、それがいつなのか把握することができる。

妊娠週数によって重要な時期があります。
たとえば、さきほど説明したように、妊娠管理する上で大切な「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」という時期の区切りがあります。また、赤ちゃんが産まれる時期に応じて「早産」「正期産」「過期産」などの時期が決まっています。
なお、妊娠22週未満は「流産」の時期であり、赤ちゃんが出てきてしまった場合には一人では生きられないとされています。
他にも妊娠週数によって重要な時期があります。その中の一部ですが「中絶」「過期産」について説明したいとおもいます。

中絶時期

万が一中絶を希望する場合、中絶可能な時期は「妊娠21週6日」までと決められています。「妊娠22週0日」以降は児が一人で生きていけるとされており、中絶することはできません。
妊娠週数がきちんと定められていないと、その中絶可能な時期がいつまでなのか分からなくなってしまいます。

過期産

妊娠37週0日から妊娠41週6日までの分娩は「正期産」です。それをこえて妊娠42週0日以降に分娩となってしまうことを「過期産」といいます。
過期産になると様々な分娩リスクが上昇するため、その前に誘発分娩をすることが多いです。リスクが高まる過期産にならないように誘発分娩の時期を相談することが多いです。
妊娠週数がきちんと定められていないと、誘発分娩をする適切な時期がわからなくなってしまいます。

分娩予定日はどのように決めるのか?

分娩予定日は

  1. 最終月経開始日から”仮”できめて、
  2. 必要があれば分娩予定日を修正する

というながれでおこないます。

1.まずは最終月経開始日から”仮”で分娩予定日をきめる

月経周期が28日型で、排卵周期も規則的に来ている人を想定します。
最期に生理が始まった日「最終月経開始日」を妊娠0週0日とします。この日を基準にして、妊娠2週0日が「排卵日」、妊娠4週0日が「次の月経予定日」、そして妊娠40週0日が「分娩予定日」となります。

妊娠した場合は、この「次の月経予定日」に月経は来ないです。
実際には…

  • 予定日になっても月経が来ないな…
  • 最近、性行為を行ったから妊娠の可能性もあるかも…
  • そういえば、体調がいつもと違うな

などで、妊娠したことに気づくことが多いです。

2. 必要があれば分娩予定日を修正する

最終月経開始日を基準として、月経が規則的であることを前提にして、妊娠週数を数えます。なので、「最終月経日からの想定される排卵日」が「実際の排卵日」とズレることもあります。
とくに、月経が不規則な女性の場合は「最終月経開始日から計算された”仮”の妊娠週数」と赤ちゃんの大きさにズレが認められることが多々あります。「最終月経開始日からの”仮”の妊娠週数」と「赤ちゃんの大きさ」のズレが1週間以上あるようであれば、「赤ちゃんの大きさ」が妊娠何週なのか確認して、分娩予定日を計算してきめることになります。
また、不妊治療などをしていて、排卵日や胚移植日が特定できる場合には、排卵日や胚移植日を「妊娠2週0日」として分娩予定日を決定します。
さらに、最終月経を忘れてしまった場合もしくは月経量が少なすぎて、いつ月経があったのか分からない場合などでは、「赤ちゃんの大きさ」が妊娠何週なのか確認して、分娩予定日を計算してきめることもあります。

分娩予定日が決まるのは「妊娠7週から妊娠10週ころ」になることが多いです。
これは、赤ちゃんの「頭殿長」(頭からおしりまでの長さ、つまり赤ちゃんの座高みたいなもの)が14-41mmの時期に、予定日をきめるよう定められており、それがだいたい「妊娠7週から妊娠10週ころ」にあたるからです。

ただし、医療機関によっては、妊娠管理の関係で母子手帳をはやめに発行したいというところもあり、妊娠7週以前に分娩予定日をきめて母子手帳を発行するところもあります。

分娩予定日は一度決めたら変わらない

基本的には分娩予定日は一度きめたら変えないです。
予定日が何回もころころ変わってしまう場合は、基準がぶれてしまうため、

  • 赤ちゃんの発育がただしく評価できなくなる
  • 妊娠週数による重要な時期が、ころころ変わってしまう

などの問題がおこります。

なぜ、「分娩予定日は診察のたびに変わるのか」という疑問が生じるのか考えてみました。
おそらく分娩予定日が診察ごとにかわるのでないかと思う理由として…

  • 妊娠のごく初期の最終月経から計算された”仮”の分娩予定日を、分娩予定日だと思っている可能性
  • エコー写真に「赤ちゃんの推定体重」とともに、その体重から算出される「妊娠週数」と「分娩予定日」が記載されることがあり、それを分娩予定日だと思っている可能性

など考えられます。
いずれにせよ、分娩予定日は一度きめたら基本的に変えません。
是非ともおぼえておきましょう。

まとめ

なぜ分娩予定日を決めておかなければいけないのか?
それは、「基準」をつくるためです。
分娩予定日をきめることで「基準」ができます。
「基準」ができることで、
①今現在「妊娠何週なのか」「妊娠何ヶ月なのか」把握することができる。
②おなかの赤ちゃんの発育が順調かどうか評価することができる。
③妊娠週数によって「重要な時期」がありますが、それがいつなのか把握することができる。

分娩予定日はどのように決めるのか?
それは、
①最終月経開始日から”仮”の分娩予定日をきめて、
②必要があれば分娩予定日を修正する
というながれでおこないます。分娩予定日が決まるのは「妊娠7週から妊娠10週ころ」になることが多いです。

そして一番重要な点ですが、分娩予定日を一度決めたら変わらないです。

分娩予定日が決まり、母子手帳を受けると、お腹の中に赤ちゃんがいるのだと母親としての自覚を持つようになるかと思います。

分娩予定日は遠い先だと思っていたら、徐々にお腹も大きくなってきて、胎動を感じはじめたり、さらにお腹が大きくなってきてと、あれよあれよという合間に妊娠生活が過ぎていきます。そして気が付くと分娩予定日が近づいてきて、いよいよお産という流れになります。

分娩予定日はあくまで基準であって、その日ちょうどに赤ちゃんが産まれることは実は少ないですが、自分の子供と対面できる基準となるのでとても大切なものです。

この記事によって「分娩予定日と妊娠週数」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。