妊娠糖尿病と言われましたがどうすればいいですか!?【妊娠糖尿病】

妊娠の異常

結論ですが

妊娠糖尿病と診断されたら、追加の検査や必要があれば治療などを受けましょう。

この記事は「妊娠糖尿病と診断された」妊婦さん向けに書いています。
この記事を読むことで「妊娠糖尿病」についてわかります。

妊娠中は、血液検査・尿検査など様々検査することが多いです。
今まで病院にかかったことがない人は検査が多くて、ビックリする人もいます。

そして、今回説明する妊娠糖尿病の検査基準はけっこう厳しいものになっており、じつは検査に引っかかる人は多いです。
「まさか、自分が妊娠糖尿病と診断されるなんて…」とショックを受ける方もいます。

お腹の中の赤ちゃんのためにも、妊娠糖尿病と診断されたときにはしっかりと追加の検査や必要があれば治療などをおこなう必要があります。

今回、「妊娠糖尿病と診断された場合どうすればいいか」について説明します。

この記事のまとめ

  • 妊娠糖尿病は、妊娠経過・分娩経過・お腹の赤ちゃんに影響を与えるので、適切な管理や治療が必要です。
  • 妊娠糖尿病は、スクリーニング検査で引っかかったら「75gOGTT」というソーダ水を飲む検査をおこない確定診断をします。
  • 妊娠糖尿病は、「自己血糖測定」「栄養療法」「インスリン注射」などで管理・治療します。

妊娠糖尿病は適切な管理や治療が必要です!

結論ですが、妊娠糖尿病と診断されたら、追加の検査をしっかりと受けて、それにもとづいてしっかりと管理や治療などをおこないましょう。
「妊娠糖尿病」と診断された場合は、これから説明するような妊娠経過・分娩経過やお腹の赤ちゃんに影響する可能性があります。
診断されたら、少しでもリスクを下げるために、しっかりと管理していくことが重要です。

妊娠糖尿病の影響

妊娠経過への影響

妊娠糖尿病の場合は、妊娠中に「妊娠高血圧症候群」「羊水過多」となるリスクがあります。また、「流産」「早産」「子宮内胎児死亡」リスクが高くなります。

分娩経過への影響

妊娠糖尿病によって「巨大児」「羊水過多」などのリスクがあります。
「巨大児」によって、難産となってしまうことにつながり経腟分娩が困難となったり、「羊水過多」から臍帯脱出が起こり赤ちゃんの具合が悪くなってしまうことがあります。
妊娠糖尿病による妊娠経過や分娩経過への影響から「緊急帝王切開術」になるリスクも上がります。

お腹の赤ちゃんへの影響

妊娠糖尿病によるお腹の中の赤ちゃんへの影響として「巨大児」となる可能性が上がります。
なお、妊娠する前や妊娠の初期においてコントロールされていない「糖尿病」であった場合、「胎児形態異常」(赤ちゃんの形の異常)をきたす確率が上がります。
また、産まれた後に「低血糖」「呼吸障害」「低Ca血症」「多血症」「高ビリルビン血症」などを来たすリスクがあります。

どのように妊娠糖尿病を診断するか

妊娠糖尿病は基本的に本人の自覚症状がないことが多いです。なので、積極的に検査をおこなっていく必要があります。
妊娠糖尿病の検査は、医療機関にもよりますが「2段階のスクリーニング検査」を行うことが多いです。つまりスクリーニングを全員におこない、その検査に引っかかったら、「75gOGTT」という妊娠糖尿病の確定検査をおこなうという流れになります。

  1. 妊娠初期の「随時血糖測定」をします。それが基準値以上で「75gOGTT」を行います。
  2. 次に妊娠中期に「随時血糖測定」もしくは「50gGCT検査」(ソーダ水を飲んで1時間後の血糖測定を行う検査)を行います。基準値以上で「75gOGTT検査」を行います。
  3. 毎回の妊婦健診で尿糖を検査することで、妊娠糖尿病の疑いがあれば「75gOGTT検査」を行います。

スクリーニングで引っかかったら「75gOGTT」という妊娠糖尿病の確定検査をおこなうという流れになります。
「75gOGTT」は「空腹時の血糖測定」と「ソーダ水を飲んでから1時間後の血糖測定」と「2時間後の血糖測定」の計3回採血を行う検査です。
基準値は「92(空腹時)-180(1時間後の値)-153(2時間後の値)」です。1つでも基準値以上の場合は「妊娠糖尿病」と診断されます。

妊娠糖尿病と診断されたら

まずは、血糖の1日の推移を測定していきます。ターゲス検査ともよばれます。
血糖はとくに食事によって変化するので、毎食の前後に血糖検査を行います。複数回の採血が必要なので基本的に入院して行います。また同時に自分で血糖を測定する自己血糖測定もおこないます。
並行して、血液検査で「HbA1c」(過去1-2ヶ月の血糖を反映する)などを測定します。著明な妊娠糖尿病の場合は、合併症(神経障害、網膜症、腎障害、血管障害など)を評価することがあります。

妊娠糖尿病の管理・治療

自己血糖測定

毎日の血糖の変化を把握するために自己血糖測定をおこないます。
自分で採血をして、食事の前後で血糖を測るようにします。指の先に医療用の針を刺して、採血をします。その血液を測定器に付けて、血糖を測定します。かならず、指示のあった時間帯に毎回必ず血糖測定をして、記録していきましょう。

栄養療法

妊娠糖尿病の治療は、はじめに栄養指導を受けることになります。
食事の目標カロリーを計算し、そのカロリーに基づいた食事をしてもらうことになります。血糖の推移によっては、1日4-6食の分割食にすることもあります。

インスリン

栄養指導を受けても目標血糖にならない場合や、重度の妊娠糖尿病の場合は、インスリンという血糖を下げる注射を打つことになります。
また、自分で血糖を測定して毎日の血糖の推移を記録すること(自己血糖測定)になります。この血糖の推移をみて、インスリンの量(単位数)などを調整いきます。
基本的には、血糖を下げる飲み薬は妊娠中には使用できないので注射で治療していきます。なお、海外では血糖を下げる内服薬を使用している所もありますが、日本ではまだ一般的ではないです。

まとめ

妊娠糖尿病は、妊娠経過・分娩経過・お腹の赤ちゃんに影響を与えるので、適切な管理や治療が必要です。

妊娠糖尿病は、スクリーニング検査で引っかかったら「75gOGTT」というソーダ水を飲む検査をおこない確定診断をします。

妊娠糖尿病は、「自己血糖測定」「栄養療法」「インスリン注射」などで管理・治療します。

妊娠糖尿病は診断されたら、お腹の赤ちゃんのためにもしっかりと管理することが大切です。
「自己血糖測定」「栄養療法」「インスリン注射」いずれも自分で行う必要があり大変だと思いますが、赤ちゃんが産まれるまでは頑張ってください。
一人でも多くの人が安全にお産ができることを願っています。