思春期によくある5つの悩み【ヘルスケア】

思春期の悩み

結論ですが

思春期には、「からだ」や「こころ」の変化から様々な悩みが起こります。

この記事は「健康に関心のある人」に向けて書いています。
ヘルスケアに関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「思春期の悩み」についてわかります。

思春期になると、「からだ」も「こころ」もともに大人へと大きく変わります。
思春期は、小学生高学年あたりから高校生くらいの時期をさします。

この時期に「第二次性徴」という大人の「からだ」に変化していきます。
そして、「こころ」にも大きな変化が起こります。

今回は「思春期の悩み」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

二次性徴の悩み

二次性徴では、「乳房の発育」「陰毛が発生」「初経」がおこるなどの体の変化がおこります。「乳房の大きさ」や「陰毛の発生」「初経」の時期には個人差があります。
とくに着替えのタイミングなどで、まわりの友達と自分のからだを比べたりします。他の友達と比べることで、体の違いから悩みが生まれることになります。
また、「ブラジャー」をつけはじめるようになったり、「生理用品」を使い始めるようになったりと、大人へのからだの変化をつよく意識するようになります。

体格の悩み

思春期の時期は、二次性徴による「乳房」「陰毛」「初経」などの体の変化から、自分のからだに対して強く意識するようになります。それにともなって「ボディーイメージ」の悩みなどもおこります。
やせているスタイルの良いモデルを見て、それに憧れることもあります。
自分もスタイルが良くなりたいと、食事をとらないようになったり食事をすぐに吐いてしまうような「摂食障害」や「栄養失調」に陥ってしまうこともあります。

生理の悩み

初潮の悩み

はじめての生理のことを「初潮」(しょちょう)または「初経」(しょけい)といいます。
おおよそ小学校4年生から中学生にかけて初潮がおこることが多いです。初潮の正常範囲は「10歳から14歳まで」とされています。
10歳未満で初潮が来た場合は「早発月経」、15歳以上で初潮が来た場合「遅発月経」といわれます。なお、18歳になっても初潮が来ない場合を「原発性無月経」といわれます。
はじめての生理がおおよそ15歳になっても来ない場合には、なにか病気が隠れている場合があるため婦人科を受診するようにしましょう。

月経症状の悩み

生理がはじまった間もない時期には生理にともなう症状に悩まされることが多いです。
たとえば、「生理の痛み」がひどかったり、「生理周期が不規則」だったり、「生理の量が多い」などのさまざまな症状に悩むことになります。とくに生理の量が多いと、「貧血」につながり、「立ちくらみ」や体を動かすと「息切れ」が起こりやすくなります。

性交渉の悩み

妊娠の悩み

思春期になると、異性に興味が出てきます。
避妊の知識がないまま、異性と性交渉をして、若年で妊娠してしまうこともあります。
妊娠してしまった場合には、学校生活があったりと、経済的な自立が出来ていない時期であるため、実際には「中絶」を選択する場合が多いです。
初潮が来れば、妊娠する可能性があること理解しておくことが大切です。

性感染の悩み

思春期になると性欲が高まります。
性感染予防の知識がないまま、多数の異性と性交渉をして、性感染してしまうことがあります。不特定多数と性交渉して、他のひとにうつし合って、性感染が広がってしまうこともあります。とくに「クラミジア」や「淋菌」感染は不妊症につながることもあります。
妊娠を目的としていない性交渉では、かならず「避妊」と「性感染予防」をしましょう。性感染予防のために「コンドーム」の適切な着用を徹底するようにしましょう。

薬物の悩み

アルコール・喫煙

「酒」と「たばこ」は20歳未満は法律(「未成年者飲酒禁止法」および「未成年者喫煙禁止法」)で禁止されています。
しかし、実際には親が買ってきた「酒」や「たばこ」が簡単に手に入る状態になっていることもあります。
残念ながら、人というのは「禁止されていること」をやってみたいと思ってしまいます。「酒」や「たばこ」を興味本位から始めてしまって、やめられないという状態になってしまうことがあります。とくに「たばこ」は自分自身の健康だけでなく、副流煙から「まわりの人」、また妊娠すると「お腹の中の赤ちゃん」にも影響を与えてしまいます。
20歳以上になって、自分自身でしっかりと判断できるようになってから、「酒」や「たばこ」の摂取について考えましょう。

違法薬物

「覚せい剤」「大麻」「あへん」「麻薬」「向精神薬」などの薬物は法律で禁止されています。(ただし医師の処方する場合はのぞく)。
薬物によって、一時的な「興奮状態」や「快楽状態」がおこります。その効果が切れると、また「薬物」を得たいとする「依存状態」が形成されてしまいます。
また、「脱法ハーブ」という法律で規定されていない薬物ではないが、ほぼ同様の効果がある薬物も同じように取り引きされていることもあります。
一度薬物に手を出すと、抜け出すのが大変です。たとえ、友達からすすめられても「No」という勇気をもちましょう。

まとめ

今回説明したのは思春期の悩みのうちのほんの一部です。

思春期になると必然的におこる悩みもあります。
大人になる上で乗り越えなければならない課題ともいえます。

また、知識があれば、防げるような悩みもあります。
産婦人科医としては、「生理の悩み」「性交渉の悩み」に対してしっかりと支えられる存在でありたいです。

思春期になると、「からだ」も「こころ」も共に大人へと大きく変わります。
自らの行動に責任をもたされるようになり、自分で決定することが増えてきます。
自我というものがより強くなっていき、他の人との関係性の中で社会性がさらに身についていくことになります。
その中で、学校での友人・教師、家庭での親や兄弟姉妹などまわりの人との人間関係における悩みも多く抱えることになります。

悩みがつきない思春期ですが、みなさん乗り越えて大人へとなっていきます。

この記事によって「思春期の悩み」に対する理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。