母乳栄養のほうがいいですか?【母乳栄養5つの利点と欠点】

産後の悩み

結論ですが

赤ちゃんへの推奨される栄養法は時代とともに変わっていますが、今は国際的に「母乳栄養」がすすめられています。

この記事は、お産を終えた女性向けに書いています。
産後のさまざまな疑問、不安などが解決できればとおもっています。
この記事を読むことで「母乳栄養の利点と欠点」がわかります。

赤ちゃんへの栄養方法として、「母乳栄養」「ミルク栄養」などあります。
最近では「粉ミルク」だけでなく「液体ミルク」も登場しています。
「液体ミルク」はつくるのにお湯が必要なく、すぐに使うことができるので、忙しいママさんや災害時などで活躍されることが期待されています。

赤ちゃんへの栄養方法をかんがえるうえで、「母乳栄養」は自然なかたちであり、国際的にもすすめられています。

今回は、そんな「母乳栄養の利点と欠点」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • 「母乳栄養」には赤ちゃんにとってさまざまな利点があります。また欠点もありますが、それは工夫しだいでおぎなうことができます。
  • 母乳栄養の利点は「赤ちゃんの栄養」「赤ちゃんの免疫獲得」「子宮の復古をうながす」「母子スキンシップ」「ミルク代がかからない」などあります。
  • 母乳栄養の欠点は「一部栄養が不足」「母乳性黄疸」「乳房トラブル」「母子感染症」「くすりの母乳移行」などあります。

母乳栄養

赤ちゃんへの栄養方法として、「母乳栄養」「ミルク栄養」などあります。
基本的に「母乳栄養」は一番自然な方法であり、WHOやユニセフなど国際的にも母乳栄養をすすめられています。
とはいっても実際には、どうしても母乳が出なかったり、赤ちゃんの歯があたって乳頭が傷だらけになっている人もいてあり、「母乳栄養」をつづけるのは大変な部分もあります。
また、近年では産後積極的に働く女性も増えている社会背景もあり、どうしても「ミルク栄養」中心になってしまうこともあります。

そんな大変な「母乳栄養」ですが、ユニセフでは「母乳育児を成功させるための10ヵ条」というものが出ており、病院によっては「母乳栄養」を積極的にサポートしている場所もあります。

「母乳栄養」には赤ちゃんにとってさまざまな利点があります。
また欠点もありますが、それは工夫しだいでおぎなうことができます。
では、母乳栄養の利点と欠点をみていきたいと思います。

母乳栄養の利点

  • ①赤ちゃんの栄養
  • ②赤ちゃんの免疫獲得
  • ③子宮の復古
  • ④スキンシップ
  • ⑤ミルク代がかからない

赤ちゃんの栄養

母乳中にはさまざまな栄養成分がふくまれています。
お産を終えてすぐのほうは「初乳」といって、「蛋白質」「電解質」などを多く含み、産まれたばかりの赤ちゃんに必要な栄養が含まれています。
母乳の成分は時間とともに栄養成分が変わり「成乳」といって、「脂肪」や「糖」を多く含みエネルギーが高くなっていきます。
母乳は産後の時間経過とともに成分が変化していくことで、そのときに赤ちゃんが必要な栄養をおぎなうようになっています。

赤ちゃんの免疫獲得

母乳中には、栄養成分以外にもさまざまな「免疫成分」も含まれています。
とくに「初乳」には「蛋白質」「電解質」などの栄養成分の他に「免疫成分」も多く含み、産まれたばかりの赤ちゃんの免疫獲得に貢献しています。

子宮復古

お産が終わると、妊娠で大きくなっていた子宮はもとの大きさに戻ろうとしますが「子宮復古」とよばれます。
乳頭への刺激によって脳から「オキシトシン」という子宮を収縮して「子宮復古」をうながすホルモンが分泌されます。
つまり、母乳栄養による乳頭刺激によって「子宮復古」がうながされます。

スキンシップ

母乳栄養は母親と赤ちゃんのスキンシップする貴重な時間になります。
母乳をあたえるときのスキンシップによって、愛情形成につながり、母性が育ち、健全な母子関係が形成されるといわれています。

ミルク代がかからない

「粉ミルク」による栄養ではミルク代がかかります。
完全ミルク栄養の場合は、新生児でだいたい月に1万円くらいミルク代がかかる計算になります。
母乳栄養だとミルク代がかかりません。

母乳栄養の欠点

  • ①一部栄養が不足
  • ②母乳性黄疸
  • ③乳房トラブル
  • ④母子感染症
  • ⑤くすりの母乳移行

一部栄養が不足

母乳中には赤ちゃんに必要な栄養が含まれていますが、「ビタミンK」や「鉄分」が不足しています。
「ビタミンK」が足りないと出血しやすい状態となるので、産まれた赤ちゃんにはビタミンK入りのシロップを投与して補います。

母乳性黄疸

母乳にふくまれる成分によって、赤ちゃんは高ビリルビン血症という状態になり「黄疸」を来たします。「母乳性黄疸」は病的な意義のない黄疸で、自然に改善していきます。

乳房トラブル

授乳するときに、赤ちゃんに乳頭をかじられたりして、キズついて出血してしまったりします。とくに赤ちゃんの歯が出てきたときには乳房トラブルが多くなってきます。
かなり痛みをともなうため、授乳自体こわくなってしまうこともあります。

母子感染症

母乳を通じて赤ちゃんに感染する感染症があります。
とくに母親に「HIV」「HTLV」などの感染症がある場合、母乳を通じて赤ちゃんに感染する可能性があります。

くすりの母乳移行

母親が飲んでいる薬がある場合、母乳中に薬が移行することがあります。
ほとんどの薬は移行しても濃度がごく低く影響は無視できる程度ですが、「抗癌剤」や「免疫抑制剤」など強い薬をのんでいる場合には注意が必要です。
自分が飲んでいる薬は、授乳中でも安全につかえるものか担当医に相談することが大切です。

まとめ

「母乳栄養」には赤ちゃんにとってさまざまな利点があります。
また欠点もありますが、それは工夫しだいでおぎなうことができます。

母乳栄養の利点は「赤ちゃんの栄養」「赤ちゃんの免疫獲得」「子宮の復古をうながす」「母子スキンシップ」「ミルク代がかからない」などあります。

母乳栄養の欠点は「一部栄養が不足」「母乳性黄疸」「乳房トラブル」「母子感染症」「くすりの母乳移行」などあります。

母乳栄養をつづけるのは大変だとおもいますが、なかなかうまくいかないようであれば産婦人科や助産所などに相談してみましょう。

充実した育児生活をおくれることを願っています。