生理ではないのですが出血します!どうすればいいですか?【不正性器出血】

月経の悩み

結論ですが

生理ではないが出血する場合には「可能であれば自分で出血する部位を確認すること」「医療機関を受診をすること」が大切です。

この記事は「婦人科を受診するかどうか悩んでいる女性」に向けて書いています。
この記事を読むことで「不正性器出血」についてわかります。

女性の健康・病気などに関するさまざまな疑問・悩み・不安などが解決できればとおもっています。

いつもは生理が順調にきているのに、生理のタイミング以外のときにふと下着をみると、出血が付着していたら驚いてしまうかと思います。
生理以外の出血を「不正性器出血」や「不正出血」といわれます。

今回は「下着に血液が付着していた場合にどうすればいいか」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • 出血している部分を確認し、性器出血であれば「婦人科」、血尿であれば「泌尿器科」、血便であれば「消化器科」の受診をすすめます。
  • 不正性器出血の原因には、「妊娠性」「機能性」「外傷性」「子宮病変」「腟外陰病変」などがあります。
  • 不正性器出血の検査には、「視診」「腟鏡診」「エコー」「妊娠検査」「血液検査」などがあります。

出血の部位を確認する 

下着に出血が付着した場合は、まず出血の部位を確認することが大切です。

たとえば…

  • 腟口から出血を認める場合は「性器出血」といわれます。
  • おしっこに出血をみとめる場合は「血尿」といわれます。
  • 便に出血をみとめる場合は「血便」といわれます。

「腟口」「尿道口」「肛門」という”3つの穴”があります。
下着に出血が付着する場合は、その”3つの穴”のどこから出血しているのか確認することが重要です。つまり、「性器出血」か「血尿」か「血便」なのか確認することが大切です。

 可能であれば、自分で確認してみましょう。

  • 「性器出血」であれば、「婦人科」受診を
  • 「血尿」であれば、「泌尿器科」受診を
  • 「血便」であれば、「消化器科」受診をすすめます。

血尿の場合

おしっこに出血をみとめる場合「血尿」と言われます。
腎臓でおしっこが作られ、尿管を通って、膀胱の中におしっこが貯められます。そして、尿道を通っておしっこが出てきます。おしっこの通り道から出血があると「血尿」となります。
原因として、「尿路結石」や「膀胱炎」などがあります。「泌尿器科」を受診して診察を受けましょう。
場合によっては「腎臓内科」の分野になることもありますが、頻度をかんがえるとまずは「泌尿器科」をすすめます。

血便の場合

口から入った食べ物は、胃・十二指腸、小腸・大腸を通過して肛門から排泄されます。
その食べ物の通り道から出血があると「血便」となります。
なお、上の方にある胃や十二指腸など消化管から出血した場合は「黒色便」となります。
下の方にある大腸や肛門などから出血した場合は「鮮血」となる場合が多いです。原因として、痔や大腸ポリープなどがあります。
「消化器科」を受診して診察を受けましょう。

性器出血の場合

子宮や腟などの女性性器から出血があると「性器出血」となります。生理以外の出血を「不正性器出血」と呼ばれます。
「不正性器出血」の原因を探るために検査をします。

妊娠性

生理だとおもっていたら、じつは妊娠をしていて「妊娠の異常」にともなう出血だとわかることがあります。とくに、生理がもともと不順な場合や、生理がズレている場合は妊娠の可能性を念頭に入れます。
妊娠検査のため尿検査をしたり、血液検査で「hCG」という妊娠性ホルモンを調べたりします。

機能性出血

だいたい月経14日目前後で排卵がおこり「排卵時」に卵巣から出血することがあります。その出血が「卵管」から「子宮内」を通り「排卵出血」がおこります。
「排卵出血」は生理以外のタイミングで出血することになり「不正性器出血」としてみとめられます。
また、若い人でおおいですが、生理に関係するホルモンや子宮内環境がととのっておらず、「破綻出血」が起こることがあります。
本来であれば、「子宮内膜が十分厚くなる」→「女性ホルモンが低下」→「子宮内膜が剥がれる」という流れで生理がおこります。しかし、「子宮内膜が十分厚くなる」前に「子宮内膜が剥がれる」ことで「破綻出血」がおこります。
必要があれば血液検査でホルモン値など検査します。

外傷性

たとえば、「性交渉」「腟内に異物を挿入」「陰部を打撲」などで腟や外陰部が裂けてしまい、そこから出血している場合があります。
出血のきっかけがあれば、しっかりと担当医につたえましょう。

子宮病変

出血の原因として、エコーなどの画像検査で「子宮筋腫」「子宮内膜ポリープ」「子宮頸管ポリープ」などの「子宮の病変」がないか確認します。
とくに子宮内膜が厚い場合は「子宮内膜増殖症」「子宮体がん」などの可能性があるため、子宮内膜組織の検査を行います。
また、出血の原因として「がん」(悪性腫瘍)が隠れていることがあるので、必要があれば「子宮頸がん」検査もおこないます。

腟外陰病変

とくに高齢女性の場合、女性ホルモンが低下することによって「萎縮性腟症」という腟炎をおこして出血しやすい状態になっていることが多いです。また、出血の原因として「腟がん」「外陰がん」などの「がん」(悪性腫瘍)を認めることがあります。腟や外陰部に病変がないか見て確認します。

くすり

くすりによって出血を来すことがあります。たとえば、ピルの飲み忘れ、ディナゲストというくすりをのんでいる場合、血液をさらさらにするくすりが効きすぎているなどで不正性器出血を来すことがあります。自分が飲んでいるくすりがあれば、必ず担当医に伝えましょう。

出血しやすい病気

「出血しやすい病気」が隠されていることもあります。
原因として「白血病」「先天性血液疾患」「自己免疫疾患」などのことが稀ですがあります。
血液検査をして「血液のかたまりやすさ」「血液をかためる成分の異常」などを評価します。

まとめ

出血している部位を確認して、性器出血であれば「婦人科」、血尿であれば「泌尿器科」、血便であれば「消化器科」の受診をすすめます。

不正性器出血の原因には「妊娠性」「機能性」「外傷性」「子宮病変」「腟外陰病変」などがあります。

「視診」「腟鏡診」「エコー」「妊娠検査」「血液検査」などの検査をおこない、原因を探ります。

下着に血液が付着している場合、どこに受診すればいいのか困ってしまう場合が多いかと思います。
しかも出血している部位が部位だけに、受診自体ためらってしまうという気持ちは十分わかります。
ただし、がんなどの重大な疾患が隠れていることもあるので、勇気をもって受診することが何よりも大切です。

どこからの出血かわからなかったり、困っているようであれば、女性器の診察に慣れている婦人科をまず受診しましょう。