基礎体温がきれいな線にならないです【5つのポイント】

結論ですが

正しい方法で基礎体温をつけるようにしましょう。

この記事は「妊娠を考えている」女性に向けて書いています。
この記事を読むことで「基礎体温のつけかた」がわかります。

妊活をする場合「基礎体温」をつけることがとても重要です。
ズバリ「基礎体温の変化」をみることで、自分の「排卵のタイミング」をつかむことができます。妊娠するうえで、排卵のタイミングをつかむことはとても大切です。

基礎体温をつけていくと、低温期から高温相になる体温が上がってくる直前あたりが「排卵のタイミング」であると分かります。
ただし、基礎体温をつけてみても、手本のようなキレイなグラフにならないことも多々あるかとおもいます。

「ほんとうに基礎体温のつけかたはこれでいいのか」
「きれいな線にならないので、なにか病気がかくされているのではないか」
不安になるかもしれないです。

そういった基礎体温にたいする不安が解消できるよう、
今回「基礎体温のつけかた」について説明していきます。

この記事のまとめ

  • ①基礎体温計をえらぶ
  • ②基礎体温を正しくはかる
  • ③基礎体温を正しく記入する
  • ④体温に影響をあたえる状態があるか確認する
  • ⑤基礎体温のパターンをみる

①基礎体温計をえらぶ

基礎体温は0.3-0.5度くらいのこまかな変化をみる必要があります。かならず精度が高い「基礎体温計」をつかって体温をはかりましょう。

風邪っぽくて熱があるか確認するときに使うのは一般的な体温計だとおもいます。これだと「小数点以下1ケタ」までしか測定されないものが多いです。
「基礎体温」は0.3-0.5度くらいのごくわずかな体温の変化をみる必要があるので、一般的な体温計だと評価するのが厳しいです。
一般的な体温計ではなく、精度の高い「小数点以下2ケタ」まで測定できる「基礎体温計」をかならず使って基礎体温を測定しましょう。

②基礎体温を正しくはかる

基礎体温のはかり方のポイントは…

  • 朝目を覚まして、体をうごかす前にはかる
  • 睡眠時間を十分とってからはかる
  • 舌下ではかる

体をうごかすと体温が少し上昇します。体をうごかしたときの体温上昇の影響をうけないように、朝目が覚めて体をうごかす前に測定します。

十分な睡眠をとることによって体温が一度リセットさせます。
多忙な生活で睡眠が十分とれないという人もいるかと思いますが、4時間以上の連続した睡眠をしてから、基礎体温を測定するのが望ましいです。

基礎体温をはかるときは、「舌下」で測定します。ふだん風邪っぽくて熱を測るのは、「わきの下」のことが多いかと思います。わきの下だと、まわりの環境の温度で体温が変化することが多いです。
小数点以下の温度の変化をうける可能性があるので、まわりの環境の温度の影響をうけにくい「舌下」で測定します。

③基礎体温を正しく記入する

今は基礎体温のアプリなどあって、基礎体温をはかってアプリに入力すれば、基礎体温の曲線をだしたり排卵日を予測してくれたりします。便利ですね。
おそらく、産婦人科を受診したら基礎体温を記録する紙をわたされることが多いかと思います。今回、紙に記録する方法を説明していきます。

  1. グラフの「縦軸」と「横軸」を確認する
  2. 基礎体温を記入する
  3. 特記事項を記入する

1.グラフの「縦軸」と「横軸」を確認する

「縦軸」は基礎体温の度数がかかれています。
もし、値がかかれていなければ自分で書きます。小数点以下2ケタまで書きましょう。

「横軸」は日付がかかれています。
記載する日から、日付を順に書いていきます。月経がきた日から記載をはじめてもいいですし、それ以外のランダムの日から書いていってもいいです。

2.基礎体温を記入する

基礎体温を測定したら、そのはかった体温のところに「・」をつけていきましょう。はかった「体温」と「日付」がズレないように「・」をつけましょう。
そして、「・」どうしをつなげて、基礎体温の曲線をかいていきます。
そのときに、明らかに逸脱している値は線でつなげずに無視をすると、キレイな曲線になります。

3.特記事項を記入する

基礎体温の他に、「月経」「不正出血」「おりもの」「性交」「腹痛」など症状を、メモや記号をかくスペースに記入しましょう。
それぞれ記号があるので、記号をつかってもいいです。

とくに月経のタイミングが非常に重要なので必ず記入しましょう。
なお、「不正出血」とは月経以外の性器出血のことです。
排卵が近づくと「おりもの」の量は増えます。
腹痛は、おもに「月経痛」と「排卵痛」があります。

④体温に影響をあたえる状態を確認する

「くすり」「風邪など感染症」「もともと持っている疾患」などによっては体温があがっていることがあります。
黄体ホルモンには体温をあげる作用があるため、くすりで「黄体ホルモン」をのんでいる場合は体温があがります。
また、風邪などの感染症にかかった場合は、発熱してしまい体温が上がってしまいます。それ以外にも、「膠原病」「血栓症」などの「もともと持っている疾患」で体温があがります。
「飲んでいるくすり」や、熱があがるような「風邪などの症状」、「もともと熱があがるような疾患」があれば記入しましょう。

⑤基礎体温のパターンをみる

月経開始とともに基礎体温をつけていくと、最初は低温相で推移していきます。
そして、卵胞が育ってきて「排卵」すると「黄体」という構造に変わります。
「黄体」から出てくる「黄体ホルモン」によって体温が少し(0.3度から0.5度程度)上昇して、高温相で推移していきます。
そして、次の生理がくると、低温相に戻っていくという変化を繰り返します。

つまり、はじめ低温相があり、次に高温相がある「2相性の変化」になります。
そして、低温期から高温相になる体温が上がってくる直前あたりが「排卵のタイミング」であると分かります。
ただし、「低温相と高温相との差が少ない」「高温相の持続期間が9日以内」の場合には、「黄体機能不全」うたがわわれます。
また、「高温相」がずっとつづいてる場合は「妊娠」の可能性があります。普段から生理が不規則のひとは、とくに注意が必要です。妊娠がうたがわしい場合は、市販の妊娠検査薬を使用したり、産婦人科を受診して確認してもらいましょう。

まとめ

基礎体温をつけるときのポイントはこの5つです。

  • ①基礎体温計をえらぶ
  • ②基礎体温を正しくはかる
  • ③基礎体温を正しく記入する
  • ④体温に影響をあたえる状態があるか確認する
  • ⑤基礎体温のパターンをみる

基礎体温の測定は「自分で出来る」「からだへの負担がない」検査です。

妊娠をしたい場合は、ぜひとも、基礎体温を測定できる体温計を買って、基礎体温を積極的に測定してみましょう。

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