結論ですが
産後の乳頭トラブルで困っている場合には、産婦人科受診をすすめます。
この記事は、「お産を終えた女性」向けに書いています。
産後のさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればとおもっています。
この記事を読むことで「産後の乳頭トラブル」についてわかります。
お産を終えてしばらくすると、おっぱいが張ってくるようになります。
これは、産後赤ちゃんにあたえる母乳がつくられるようになるためです。
とくに初めてのお産だと、母乳が作られるときの痛みが強かったり、授乳のやり方がわからなかったりと、いろいろと大変です。
赤ちゃんも産まれたばかりの時では、おっぱいを飲むのに慣れていない状態です。
お互い慣れていない状態からスタートすることになりますので、授乳にともなうトラブルも出てきやすいです。
愛する我が子に授乳したいけど、乳頭の痛みでキツイという状態は、母親としてかなりシンドイかと思います。
今回は、「乳頭トラブル」について説明していきたいと思います。
この記事のまとめ
- 母子ともに授乳はお互い慣れていない状態なので、授乳にともなうトラブルも起こりやすいです。
- 乳房の痛みの原因として「吸われる」「噛まれる」「母乳が作られる」「乳腺炎」などがあります。
- 乳房の痛みに対して「抱きかた」「くわえかた」(ラッチオン)を見直したり、「塗り薬」を使ったり、「頻回の授乳」を心がけるようにしましょう。
乳房の痛みの原因
吸われる
赤ちゃんが乳頭に吸いついて母乳を飲みます。その時に赤ちゃんは「吸啜反射」(きゅうてつはんしゃ)によって乳頭から母乳を分泌させるように吸っていきます。この時に乳頭に強い吸引力が加わります。
特にはじめてのお産の場合には、おっぱいを与えはじめの時期は、痛むことが多いです。
噛まれる
赤ちゃんに歯が生えてくると、授乳中に噛まれて痛むことがあります。
まれに生まれた時から歯が生えている赤ちゃんがいますが、まだ十分に授乳に慣れていない時期に噛まれると大変です。
母乳が作られる
お産を終えてしばらくすると、おっぱいが張ってくるようになります。これは、産後赤ちゃんにあたえる母乳がつくられるようになるためです。
とくに初めてのお産だと、おっぱいのハリに痛みをともなうことも多いです。
乳腺炎
母乳の通り道である「乳管」に炎症がおこると「乳腺炎」となります。
乳腺炎によって「発熱」、乳房の「腫れ」「痛み」「熱感」「発赤」」「わきのしたの腫れ」などの症状があらわれます。
母乳の流れが悪いためにおこる「うっ滞性乳腺炎」と、細菌感染による「化膿性乳腺炎」があります。
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「産後おっぱいが痛みます!なんとかしてください!!【乳腺炎】」
乳房の痛みへの対策
抱きかた
赤ちゃんの抱きかたを見直します。
抱きかたを工夫するようにして、乳頭のキズの部分が吸われないようにしたり、さまざまな方向から飲ませてあげるようにしましょう。
また、授乳の体制が安定するように授乳クッションなどを利用すると、負担が軽くなります。
くわえかた(ラッチオン)
乳頭を浅く吸われると乳頭が痛みやすいです。
正しい乳頭のくわえ方(ラッチオン)になるように意識することが大事です。
しっかり深く、密着させて授乳するようにしましょう。
塗り薬
乳頭がヒリヒリ痛み出したり、乳首に亀裂ができたりした場合は、白色ワセリンや保護クリームを乳頭に塗って保護し保湿するようにしましょう。
市販の保護クリームは、赤ちゃんの口に入っても大丈夫なものを選びましょう。
頻回の授乳
授乳をしないと母乳の流れは悪くなり、「乳房のハリ」や「うっ滞性乳腺炎」につながります。授乳をすることで「母乳の流れ」をしっかりとつくってやることです。
積極的に「授乳」または「搾乳」「乳房マッサージ」をすることで、「母乳の流れ」をよくなるようにしましょう。
まとめ
母子ともに授乳はお互い慣れていない状態なので、授乳にともなうトラブルも起こりやすいです。
乳房の痛みの原因として「吸われる」「噛まれる」「母乳が作られる」「乳腺炎」などがあります。
乳房の痛みに対して「抱きかた」「くわえかた」(ラッチオン)を見直したり、「塗り薬」を使ったり、「頻回の授乳」を心がけるようにしましょう。
産後のおっぱいの悩みは尽きないです。
とくに初めてのお産だと、初めての子育てというだけでも大変なのに、授乳のトラブルも多く大変です。
母乳育児を継続するためには、克服しなければならないことがあります。
しっかりと乗り越えられるよう、困ったことがあれば助産師さんなどに相談するようにしましょう。
この記事によって「乳頭トラブル」の理解が深まり一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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