タンパク質の摂り過ぎの影響【スポーツと栄養】PFCを武器にする

結論ですが

タンパク質の摂り過ぎの影響として「腎機能の低下」「消化不良」「カロリーオーバー」などがあります。

この記事は「スポーツを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「タンパク質の摂り過ぎの影響」についてわかります。

タンパク質を摂り過ぎると、どのような影響が起こりますか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるためとくに重要となります。

今回は「P」についてです。

タンパク質が不足しがちだと言われている現代人ですが、一方でタンパク質の摂り過ぎも問題にされています。
とくに、スポーツを行っている人にとって、体づくりのためにプロテインなどを必要以上に摂取しすぎてしまうケースが多々あるとされています。
少しでも、筋肉をつけたり、パフォーマンスを上げるために、頑張ってプロテインを飲みすぎてしまうのです。

では、タンパク質を摂り過ぎると、どのような影響が起こりますか?

ということで、今回は「タンパク質の摂り過ぎの影響」について説明します。

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まとめ

1.腎機能の低下

タンパク質の摂り過ぎの影響として「腎機能の低下」があります。

腎臓には、体内で出てくる「老廃物」をろ過する役割があります。

そして、その老廃物のひとつに、たんぱく質を分解した時に作られる「尿素」や「窒素」があります。
ちなみに、尿中の細菌などによって、尿の成分の尿素が分解されて「アンモニア」などが作られて、おしっこ特有の臭いがします。

たんぱく質を多く摂り過ぎてしまうと、「尿素」や「窒素」が多く出来てしまうため腎臓に負担がかかってしまいます。
腎臓の機能が低下すると「全身倦怠感」「動悸」「息切れ」「尿量の低下」「むくみ」「吐き気」などの症状や、「高血圧」「貧血」などの病気につながります。

なお、血液検査では、「尿素窒素」(BUN)という項目の値が上昇します。そして、腎臓の機能が低下すると、「Cr」(クレアチニン)も上昇してくるのです。

ちなみにタンパク質の摂り過ぎによって「尿路結石」のリスクが上がることも知られています。おしっこの通り道に石が出来てしまう病気で強烈な痛みを伴います。

タンパク質の摂り過ぎの影響として「腎機能の低下」があります。

2.消化不良

タンパク質の摂り過ぎの影響として「消化不良」があります。

一回の食事で消化吸収されるタンパク質の量は決まっており、おおよそ「20g~40g程度」と言われています。
それ以上のタンパク質をとっても、消化・吸収されずに腸の中に残ってしまいます。
腸内に残ったタンパク質によって、腸内細菌のエサとなり、悪玉菌が増殖してしまうおそれがあります。
そのため、腹満感、腹痛、下痢、便秘などの症状につながることもあります。

とくに、「糖質制限ダイエット」「ケトジェニックダイエット」「ファットアダプト」などで、炭水化物の摂取を抑えていることがセットになっていると、食物繊維が不足しがちになります。
食物繊維が不足すると、便が硬くなり便秘がちになりますし、腸内環境は悪化してしまいます。

タンパク質の摂り過ぎの影響として「消化不良」があります。

3.カロリーオーバー

タンパク質の摂り過ぎの影響として「カロリーオーバー」があります。

タンパク質は、炭水化物・脂質と並んで三大栄養素と言われており、エネルギー源として重要です。
ちなみに、タンパク質1gあたり4kcalのエネルギーがあります。

タンパク質を摂り過ぎると、カロリーオーバーとなってしまい、余分なエネルギーは体脂肪として蓄積されてしまいます。

また、タンパク質を多く含む「肉」「さかな」「乳製品」「大豆製品」などには脂質も豊富に含まれています。
脂質は1gあたり9kcalと高カロリーであるため、タンパク質と一緒に摂り過ぎてしまうと、カロリーオーバーにつながります。

タンパク質の摂り過ぎの影響として「カロリーオーバー」があります。

まとめ

今回は、「食べ物の消化吸収」について説明しました。

食事・栄養は、スポーツをしている人にとって、とても重要になります。
PFCや食事・栄養を武器にして、スポーツにおいてパフォーマンスが向上するような人が一人でも多く出ることを願っています。

この記事によって「食べ物の消化吸収」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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