エネルギーになりやすい脂質【2つ】PFCを武器にする

結論ですが

エネルギーになりやすい脂質の種類として「飽和脂肪酸」「中鎖脂肪酸」があります。

この記事は「スポーツを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「エネルギーになりやすい脂質」についてわかります。

エネルギーになりやすい脂質の種類にはどのようなものがありますか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるため重要となります。

マラソンなどの持久系競技において、とくに「炭水化物・糖質」(C)や「脂質」(F)が大切です。
今回は、そのうち「脂質」(F)についてピックアップします。

では、エネルギーになりやすい脂質の種類にはどのようなものがありますか?

ということで、今回は「エネルギーになりやすい脂質」について説明していきます。

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まとめ

1.脂質の種類

脂質には、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に大きく分けられ、「不飽和脂肪酸」には「一価不飽和脂肪酸」、「多価不飽和脂肪酸」(オメガ3系脂肪酸・オメガ6系脂肪酸など)、「トランス脂肪酸」などに分類されます。

エネルギーになりやすい脂質を説明する前に、脂質の種類についてざっくり確認したいと思います。

そもそも、「脂質」は「脂肪酸」というもので構成されています。
脂肪酸は、構造によって「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に大きく分けられます。

脂質には、常温で固体になる性質がある「脂」と、常温で液体になる性質がある「油」があります。

「飽和脂肪酸」は、常温で固体になる性質があります。「バター」「ラード」など「脂」と表現されるものに多く含まれます。

一方、「不飽和脂肪酸」は、常温で液体になる性質があります。「オリーブオイル」「アマニ油」など「油」と表現されるものに多く含まれます。

「不飽和脂肪酸」には「一価不飽和脂肪酸」、「多価不飽和脂肪酸」(オメガ3系脂肪酸・オメガ6系脂肪酸など)、「トランス脂肪酸」などの種類があります。 

2.飽和脂肪酸

エネルギーになりやすい脂質として「飽和脂肪酸」があります。

飽和脂肪酸は、エネルギーとして使われやすく、体内で合成することができる脂肪酸です。
主に、パルミチン酸・ステアリン酸・ミリスチン酸などの脂肪酸があります。

飽和脂肪酸は、一般的に過剰摂取されやすく、健康への悪影響が知られています。
とくに運動不足な現代人は、飽和脂肪酸をエネルギーとして使われず、余ってしまう傾向にあります。
飽和脂肪酸を摂りすぎると、血液中の「中性脂肪」や「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を増加させ、「脂質代謝異常症」や「動脈硬化」につながります。

飽和脂肪酸は動物性の食品に多く含まれます。
「肉類」「バター」「ラード」「生クリーム」「牛乳」「乳製品」「チョコレート」「ケーキ」などに多く含まれます。

3.中鎖脂肪酸

エネルギーになりやすい脂質として「中鎖脂肪酸」があります。

なお、MCTは「Medium Chain Triglyceride」(中鎖脂肪酸)の略です。
中鎖脂肪酸は、ココナッツやパーム種子などのヤシ科の植物に含まれており、その天然成分である「中鎖脂肪酸」(MCT)のみを抽出してMCTオイルが作られます。

中鎖脂肪酸は、「多価不飽和脂肪酸」の中でも「オメガ3系脂肪酸」に分類されている脂肪酸で構成されています。

「中鎖脂肪酸」は、一般的な植物油に含まれる「長鎖脂肪酸」と比べて、消化吸収が早いです。
また、通常の脂質の代謝経路とは異なり、効率よく分解されて、エネルギー源として使われやすいです。
そのため、内臓脂肪や皮下脂肪などの体脂肪に蓄積されにくいという特徴があります。

中鎖脂肪酸は、素早くエネルギーに変換されるため、体脂肪として蓄積されにくく、体脂肪を燃やして作るケトン体の生成を促してくれます。

また、空腹を感じにくくなり、食べ過ぎを予防する効果もあります。
そのため、ダイエットの際に取り入れると良いと注目されています。

まとめ

今回は、「エネルギーになりやすい脂質」についてみてきました。

「PFC」は、スポーツをしている人にとって重要な栄養素になります。
とくに、炭水化物を低くおさえたい時に、エネルギーになりやすい脂質を利用するといいでしょう。
PFCを武器にして、マラソンのベスト記録を更新するような人が一人でも多く出ることを願っています。

この記事によって「エネルギーになりやすい脂質」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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