結論ですが、
概念優位、体験否定として「食事の摂取」「モノの価格」「トレーニング」などがあります。
この記事は「さまざまなモノの考え方を知りたい方」に向けて書いています。
健康に関する情報を発信しております。
この記事を読むことで「概念優位、体験否定」についてわかります。
概念優位、体験否定ってなんですか?
このような疑問にお答えします。
人々は毎日、生きています。
意識している、意識していないに関わらず、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚などの五感を通じて、世界を感じ取っています。
人は想像できる生き物です。
自然界の現象に対して、経験した出来事を、同じようなもの、違うものなど分類したり、概念などを作り出してきました。
われわれのまわりで起こる出来事や現象に対して、洞察することによって、自然科学というものが発展し、さまざまな知識や知恵をもつようになりました。
知識や知恵を持ち合わせているので、起こりえる良くない出来事をあらかじめ回避することができ、よりよく生きることが出来るんです。
ただし、蓄積された知識、あふれかえる情報などによって、かえって翻弄されてしまう場面も少なくありません。
概念が優先されて、目の前で起こっている体験をないがしろにしてしまっているケースがあります。
このようなことを「概念優位・体験否定」といっておきます。
では、概念優位・体験否定には、どのようなものがありますか?
ということで、今回は「概念優位・体験否定」について説明します。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
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まとめ
1.食事の摂取
概念優位・体験否定の具体例として「食事の摂取」があります。
とくに食事を気にしている方は陥りやすいです。
目の前の食事をとるときに、その食べ物にはどのくらいのカロリーがあって、タンパク質、脂質、炭水化物の含有量を知ることができます。
ダイエット、スポーツ選手などで食事をコントロールしている人は、カロリーや栄養素の数字を満たすように食事をするようになります。
誰か管理栄養士や食事を担当してくれる方がいれば良いのですが、自分で食事を準備したり選ぶようになると、食事の内容をカロリーや栄養素を優先して決めてしまうようになります。
このようになると、食事そのものを味わうこととは別次元の世界が開いてきます。
目標カロリーや、目標とする栄養バランスに沿って食事をしようとすると、どうしても栄養の目標達成に力を入れてしまうことを優先してしまいます。
食べ物をたべるという体験が軽視されて、カロリーや栄養素などの概念が優先するようになります。
実際に、自分も食事記録していますが、カロリーや栄養素の数字をどうしても優先してしまい、目の前の食べるという行為が無意識のうちにないがしろにしてしまいます。
今日はなんとなく食べたくない気分だな
お腹がすいていて、もっと食べ物を食べたい
満腹で、もう食べられない
などの体の声を無視して、数字で決められた目標を達成することを第一優先にしてしまうのです。
数字で定められているので、それが達成できたかどうか、見ればわかってしまうため、それに縛られてしまうのです。
そもそも、設定された目標が間違っているケースもありますし、記録された栄養素の値には多少なりとも誤差があります。
数字のみを追ってしまうことになると、体が発しているサインを無視することになり、体にとって本当に必要な栄養素の過不足が生じてしまうことにつながります。
自分自身は、設定したカロリーが少なすぎたため、利用可能エネルギー不足、利用可能なタンパク質不足、鉄欠乏ではない貧血に陥って、マラソンのタイムが落ちこんでしまうという経験をしました。
概念優位・体験否定の具体例として「食事の摂取」があります。
2.モノの価格
概念優位・体験否定の具体例として「モノの価格」があります。
モノの値段って難しいと感じます。
例えば、芸能人格付けの企画で、目隠しをして高級な肉とスーパーで売っている普通の肉を食べて、どっちなのか当てるというゲームがあります。
本来、食べてみて美味しいかどうかでモノの価値が決まると思います。
高級な肉の場合、脂がしっかりとノっている、焼いたときの風味、舌にのせたときに溶ける感じなどあるかと思いますが、単純に自分が美味しいと感じたものを高級な肉だと判断すると間違ってしまう可能性があります。
また、その人にとって値段以上の価値があると感じたときに、ヒトはモノを買うといわれています。
反対に、モノの値段が高いものであった場合、そのモノにとても高い価値があるのだと錯覚してしまう場合もあります。
たとえば、普通の無地のバッグがあるとします。
ノーブランドの安いバッグもあれば、ロゴを押し出していないブランドのバッグもあるかと思います。
見た目は同じバッグですが、価格が一桁も二桁も違う場合があります。
バッグとして使うのであれば、同じだと思います。
しかし、ブランドものの高いバッグには、値段が高いがゆえに高い価値があるのではないかと錯覚し、むしろ高い理由を見つけにいくようになることもあります。
素材が良いものではないか
この微妙な曲線によって使いやすくなっているのではないか
追加された収納場所があって細かいこだわりがあるのでないか
実は手作りではないか
有名なデザイナーの作品ではないか
など。
全く同じようなバッグでも、何かしら高い理由を探してしまうかもしれません。
値段が高いという概念を優先してしまい、自分にとって必要なものなのか、本当に価値があるものなのか、その体験を自然と過少にしてしまうことに陥ってしまいます。
概念優位・体験否定の具体例として「モノの価格」があります。
3.トレーニング
概念優位・体験否定の具体例として「トレーニング」があります。
自分はマラソンが趣味で、日々トレーニングを行っています。
ランニングのペースには、楽に走れるペース、ややキツイペース、キツイペースなどがあります。
ランニングのトレーニングを決めるときには、設定ペースを決めて、その通りにこなす場面が多々あります。
自分のレベルに応じて、設定ペースや走行距離などを決めます。
このくらいのペースで走れれば、実力が少し上がるという負荷を決めるのです。
設定タイムを決めていざトレーニングを行うのですが、実際にはコンディションがめちゃくちゃ良くて、ペースを上げることができる状態であることがあります。
このときに、あえて設定タイムを優先して、トレーニングを行うことは多々あります。
ペースやタイムなどの概念を優先して、自分の体の声などリアルタイムの体験を無視して、淡々とこなしてしまう場合があります。
概念優位、体験否定の罠に陥ってしまうことがあります。
もちろん、トレーニングの目的に応じてです。
この場合、ペースを体にたたきこむのであれば、正解です。
しっかりと追い込むべきであれば体の声を聞いて行けるところまで攻めていくなどあります。
走ること以外でも、筋力トレーニングをしようとすると、重量と回数を設定して行われます。
トレーニングの目的にもよりますが、少し余裕があるなと思うけれど、そのままの重量と回数でこなしていくことがあります。
自分の体に正直に、もっと回数を多くできると思っても、あえて概念優位にして腹8分目までにすることもあります。
ケガなく継続的にトレーニングするには、良いことかもしれませんが、トレーニング負荷が十分にかけられず、パフォーマンスが上がらない原因になってしまうこともあります。
これらも加味した上で、目標ペースや、トレーニング重量、回数などを適切なものに設定することが大切なのだと実感します。
概念優位・体験否定の具体例として「トレーニング」があります。
まとめ
今回は「概念優位・体験否定」について説明しました。
この記事によって「概念優位・体験否定」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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