結論ですが、
脂質は、水に溶けず、エーテル、クロロホルムなどの有機溶媒に溶ける性質があり、炭素・水素・酸素で構成されています。
また、脂質は、3大栄養素の一つであり「エネルギー源」になるだけでなく、「細胞膜の成分」「体温保持」「脂溶性ビタミンの供給」などの働きをします。
この記事は「健康に関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「脂質」についてわかります。
脂質ってなんですか?
このような疑問にお答えします。
おそらく皆さんは、健康のために「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しい生活」が健康に良いということは、何回も耳にしていることと思います。
この中でも、日々の生活の中で「食事」に関して気にされる人は多いかと思います。
ついつい食べ過ぎてしまう…
忙しくて規則的な食事ができない!
どのような食事が健康にいいですか?
このような悩みや疑問があるかと思います。
忙しい現代人は、食生活が乱れてしまう人が多いです。
とくに仕事が忙しすぎて、食事を抜いてしまったり、簡単なインスタント食品・コンビニ弁当で済ませるなんてことも…。
食事は人の口から体に入ってくる大切なものです。
食事によって摂取された栄養によって、われわれの体が出来上がるのです。
「医食同源」という言葉があるように、「食」というものはとても重要です。
とくに三大栄養素の一つである「脂質」はエネルギー源だけでなく様々な働きをする栄養素です。
では、脂質って何ですか?
ということで、今回は「脂質」について説明していきます。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
まとめ

1.脂質とは
脂質は、水に溶けず、エーテル、クロロホルムなどの有機溶媒に溶ける性質があり、炭素・水素・酸素で構成されています。
また、脂質は、3大栄養素の一つであり「エネルギー源」になるだけでなく、「細胞膜の成分」「体温保持」「脂溶性ビタミンの供給」などの働きをします。
脂質は、体の中で消化されると「エネルギー源」として使われます。
「炭水化物」や「タンパク質」では「1gあたり4kcal」ですが、脂質は「1gあたり9kcal」となっており、三大栄養素の中で最も高いエネルギーとなります。
脂質は、体の中を構成する成分となります。
とくに人の体は約37兆個(以前は約60兆個と言われていた)もの細胞から出来ていますが、脂質はその細胞を構成している「細胞膜」の成分となっており、細胞の働きを維持しています。
また、「脂質」はホルモンなど体内の生理活性物質の主な材料となっており、体を構成するために重要な役割を担っているのです。
脂質によって、体温を保持したり、外部からのダメージを和らげる働きをします。
エネルギー源などに使われず、あまった脂質は、「皮下脂肪」や「内臓脂肪」として、蓄えられます。蓄えられた脂肪によって、体温を保持したり、外部からのダメージを和らげる働きがされるのです。
脂質は、ビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンの供給を助けます。
ビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンは、油脂に溶けて存在しています。脂質が存在することで、脂溶性ビタミンの吸収を助けてくれるのです。
2.脂質の種類
脂質は大きく分けて単純脂質、複合脂質、誘導脂質に分類されて、様々な種類の脂肪酸によって構成されます。
誘導脂質(単純脂質や複合脂質から生成されるもの)である脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に大きく分けられます。
「不飽和脂肪酸」には「一価不飽和脂肪酸」、「多価不飽和脂肪酸」(オメガ3系脂肪酸・オメガ6系脂肪酸など)、「トランス脂肪酸」などに分類されます。
飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は、常温で固形のかたちである「脂」に含まれています。
飽和脂肪酸は、血液中の「中性脂肪」や「コレステロール」を増加させ、「脂質代謝異常症」や「動脈硬化」につながります。
「バター」「ラード」「肉」「乳製品」などの動物性の脂質に多く含まれています。
一価不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は、常温で液体のかたちである「油」に含まれています。
一価不飽和脂肪酸は、血液中の「コレステロール」を下げる作用があります。
「オリーブオイル」「なたね油」「動植物油脂」(オレイン酸を多く含む)などに多く含まれています。
多価不飽和脂肪酸
多価飽和脂肪酸は、血液中の「総コレステロール」を低下させ、「動脈硬化」の予防につながります。また、多価飽和脂肪酸を多くとりすぎると「HDLコレステロール」(善玉コレステロール)も低下してしまいます。
多価不飽和脂肪酸には、リノール酸などの「n-6系脂肪酸」(オメガ6脂肪酸)、リノレン酸・EPA・DHAなどの「n-3系脂肪酸」(オメガ3脂肪酸)などがあります。
「ごま油」「コーン油」「魚」「動植物油脂」(リノール酸を多く含む)などに多く含まれています。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は、常温で液体である植物油に水素添加させて、人工的につくられた脂肪酸です。
トランス脂肪酸は、一般的に健康に悪い脂質として知られており、「食べるプラスチック」とも呼ばれています。海外では食品への「トランス脂肪酸」の使用が規制されている地域もあります。
トランス脂肪酸を摂りすぎると、血液中の「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を増加させるだけでなく、「HDLコレステロール」(善玉コレステロール)を低下させます。
「マーガリン」「ショートニング」「ファットスプレッド」などに多く含まれます。
3.脂質を含む食品
脂質を含む食品として「肉類」「魚類」「ナッツ類」「乳製品」「油脂類」などがあります。
肉類
牛もも…約18g(100g当たり)
豚ロース…約19g(100g当たり)
とりもも(皮あり)…約14g(100g当たり)
※部位や脂身・皮の有無などで大きく異なる
魚類
さば…約17g(100g当たり)
ぶり…約18g(100g当たり)
いわし…約9.2g(100g当たり)
ナッツ類
くるみ…約68.8g(100g当たり)
アーモンド…約51.8g(100g当たり)
カシューナッツ…約46.0g(100g当たり)
乳製品
牛乳…約3.8g(100g当たり)
ヨーグルト…約3.0g(100g当たり)
チーズ…約25g(100g当たり)
油脂類
えごま油…約100g(100g当たり)
あまに油…約100g(100g当たり)
オリーブオイル…約100g(100g当たり)
まとめ

今回は「脂質」について説明しました。
この記事によって「脂質」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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