タンパク質の摂り過ぎの影響【6つ】PFCを武器にする

結論ですが

タンパク質の摂り過ぎの影響として「消化にエネルギーを要する」「アンモニアが発生する」「腸内環境が悪化する」などがあります。

この記事は「スポーツを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「タンパク質の摂り過ぎの影響」についてわかります。

タンパク質を摂り過ぎると、どのような影響がありますか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるため重要となります。

体づくりのために「タンパク質」(P)が大切です。
タンパク質が不足しがちな現代人といわれますが、スポーツをしている人が意識的にタンパク質を摂取すると摂り過ぎてしまう場合もあるため注意が必要です。
とくにプロテインの飲みすぎでタンパク質を過剰に摂り過ぎてしまうケースがあります。

では、タンパク質を摂り過ぎると、どのような影響がありますか?

ということで、今回は「タンパク質の摂り過ぎの影響」について説明していきます。

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まとめ

4.消化にエネルギーを要する

タンパク質の摂り過ぎの影響として「消化にエネルギーを要すること」があります。

「タンパク質」は、「脂質」「炭水化物」と並んで三大栄養素の一つです。

なお、「タンパク質」「脂質」「炭水化物(糖質)」のことを「PFC」といいますが、体を動かすときなどのエネルギーを産生する働きがあります。

食事を消化吸収するのに当たって、エネルギーが必要であり、食後に熱エネルギーが発生しますが、「DIT」(食事誘発性熱産生)と呼ばれます。
食後、安静にしていても熱産生されてエネルギーが作られるのです。

糖質のみであれば、摂取エネルギーの「約6%」
脂質のみであれば、摂取エネルギーの「約4%」
タンパク質のみであれば、摂取エネルギーの「約30%」

となっており、圧倒的にタンパク質の熱産生が高いことがわかります。
糖質や脂質は、消化吸収するのにエネルギーがそこまで必要ありませんが、タンパク質を消化吸収するのにエネルギーが必要となります。

タンパク質を摂り過ぎることによって、体内で消費されるエネルギーが増えることになるのです。

ダイエットやボディメイクをされている方は、タンパク質の消費エネルギーを利用して、カロリーを消費するメリットが得られます。

スポーツなどでエネルギーが膨大に必要になる方は、食事によってエネルギーを消費されてしまうため、注意が必要になります。

タンパク質の摂り過ぎの影響として「消化にエネルギーを要すること」があります。

5.アンモニアが発生する

タンパク質の摂り過ぎの影響として「アンモニアが発生すること」があります。

タンパク質は、アミノ酸に分解されて体内に消化吸収されます。
そして、門脈を通って、肝臓に入り込んで、アミノ酸を材料にしてタンパク質が作られます。
また、糖質や脂質などからのエネルギーが不足する場合、タンパク質(アミノ酸)もエネルギー源として利用されます。
このときに、アミノ酸からアミノ基が分離して、ブドウ糖やケトン体に変換されてエネルギー源として利用されます。
分離したアミノ基から「アンモニア」が産生されることになります。

アンモニアは体にとって有害な物質であり、肝臓で代謝されて尿素に変換し、尿中から体外に排出します。
尿中の尿素が多くなると、尿のにおいがきつくなります。さらに、尿の成分が変化するため、尿路結石などが引き起こされることもあります。

タンパク質を摂り過ぎると、糖質や脂質などのエネルギー源が不足しがちになります。
アミノ酸もエネルギー源として使われることが多くなるため、アンモニアがより多く発生してしまうことになり、肝臓や腎臓に負荷がかかることになります。

タンパク質の摂り過ぎの影響として「アンモニアが発生すること」があります。

6.腸内環境が悪化する

タンパク質の摂り過ぎの影響として「腸内環境が悪化すること」があります。

一回の食事で消化吸収されるタンパク質の量は決まっており、おおよそ「20g~40g程度」と言われています。
それ以上のタンパク質をとっても、消化・吸収されずに腸の中に残ってしまいます。
腸内に残ったタンパク質によって、腸内細菌のエサとなり、悪玉菌が増殖してしまうおそれがあります。
なお、タンパク質が悪玉菌の作用によってアンモニアが発生するためガスが多くなり、排ガスが多くなり、おならのニオイがきつくなる、腹満感、腹痛、下痢、便秘などの症状につながることもあります。
さらに、アンモニアが血液中に入り込むと、解毒するために肝臓や腎臓に負担がかかります。

とくに、「糖質制限ダイエット」「ケトジェニックダイエット」「ファットアダプト」などで、炭水化物の摂取を抑えていることがセットになっていると、食物繊維が不足しがちになります。
食物繊維が不足すると、便が硬くなり便秘がちになりますし、腸内環境は悪化してしまいます。

タンパク質の摂り過ぎの影響として「腸内環境が悪化すること」があります。

まとめ

今回は「タンパク質の摂り過ぎの影響」について説明しました。

この記事によって「タンパク質の摂り過ぎの影響」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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