糖質の補給物質【3つ】PFCを武器にする

結論ですが

糖質の補給物質として「パラチノース」「マルトデキストリン」「モルテン」などがあります。

この記事は「スポーツを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「糖質の補給物質」についてわかります。

ランニング中に糖質を補給したいのですが、どのような物質がありますか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるためとくに重要となります。

今回は、PFCの「C」についてです。

エネルギー源として「糖質」を補給する場合、糖質にはいくつか種類があります。

糖質は構造上「単糖類」「二糖類」「小糖類(オリゴ糖)」「多糖類」などに分類されます。また、糖質を補給するためのドリンクやサプリメントなどがたくさん売られており、どの糖質をエネルギー源として利用するのがいいのか悩むかと思います。

では、糖質の補給物質にはどのようなものがありますか?

ということで、今回は「糖質の補給物質」について説明していきます。

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まとめ

1.パラチノース

糖質の補給物質として「パラチノース」があります。

パラチノース(イソマルツロース)は、ブドウ糖と果糖から構成される二糖類です。
砂糖由来の糖質で、蜂蜜に微量に含まれます。ブドウ糖と果糖から成る天然の二糖類として知られています。
ただし、市販化されているもののほとんどは、「てんさい」などを材料に酵素などの力を利用して作られている「甘味料」となっております。

なお、砂糖(ショ糖)も、ブドウ糖と果糖から構成される二糖類です。
構成原子が同じですが、構造が微妙に違っている「異性体」という関係となっております。
ちなみに、「ブドウ」と「果糖」も異性体の関係です。

パラチノースは、1g4kcalのエネルギーのある糖質ですが、血糖の上昇をおだやかにおさえてくれるという特徴があります。
ちなみに、砂糖(ショ糖)のGI値が「100-110」に対して、パラチノースのGI値が「32」と、低GI値となっています。

血糖値スパイクを予防し、インスリンの過剰分泌をおさえてくれるため、糖尿病の予防や血糖値が安定化することにつながります。
また、ゆっくりとエネルギーとして利用されるため、持久系スポーツでの補給に最適です。

糖質の補給物質として「パラチノース」があります。

2.マルトデキストリン

糖質の補給物質として「マルトデキストリン」があります。

マルトデキストリンは、ブドウ糖が多数つながってできた「デンプン」が分解されて短くなったものをいいます。

簡単にいうと、ブドウ糖の結合している数が少ない「デンプン」だと考えてください。

市販化されているマルトデキストリンのほとんどは、「とうもろこし」を材料に、酵素などで加水分解して、ブドウ糖同士の結合を分離して作られています。

マルトデキストリンは、水に溶けやすくて、吸収効率に優れるため、運動中にすぐにエネルギーが欲しい場合に最適です。
ちなみにマルトデキストリンのGI値は「105」とされており、血糖値をすぐに上昇させてくれます。
高GI値であるため、血糖値スパイクを引き起こすため、運動以外での糖質補給にはオススメできません。
また、血糖値の乱高下から、とくに持久系の運動パフォーマンスが低下する懸念もあるため、エネルギー源として自分の体に合っているか確認することも重要です。

糖質の補給物質として「マルトデキストリン」があります。

3.モルテン

糖質の補給物質として「モルテン」があります。

モルテンは、ハイドロゲル技術を導入してできた「高濃度の炭水化物ドリンク」です。
正確にいうと、糖質の補給物質というより、糖質補給で工夫をこらした製品になります。

通常のスポーツドリンクでは、人の体の炭水化物(糖質)の消化能力を考えて、炭水化物が「約5%」程度となっております。
モルテンでは、炭水化物が「約16%」程度と通常のスポーツドリンクの約3倍の量が含まれています。

通常では、高濃度の炭水化物が胃に取り込まれると、胃ではうまく吸収への対処ができず、炭水化物を腸内へ送ることができなくなります。
炭水化物(糖質)を吸収する臓器は胃ではなく腸なので、効率的に胃から炭水化物が送り出さなければ、糖質を消化・吸収することができません。

そこでモルテンでは、ハイドロゲル技術を応用して、その課題を克服しました。
具体的にいうと、胃に取り込まれたモルテンドリンクは、胃酸によりハイドロゲル化し炭水化物をカプセル化します。
そうすることで、炭水化物が胃から腸内へ円滑に運ばれて、腸から効率的に消化吸収されるのです。

ちなみに「モルテン」に含まれる糖質は、マルトデキストリン・フルクトース(果糖)などが含まれています。
モルテンの栄養成分を見る限り、食物繊維の一種である「ペクチン」という成分が含まれており、それによって胃の中でゲル状にかたまるようにしているものと考えられます。

糖質の補給物質として「モルテン」があります。

まとめ

今回は、「糖質の補給物質」について説明しました。

食事・栄養は、スポーツをしている人にとって、とても重要になります。
PFCや食事・栄養を武器にして、スポーツにおいてパフォーマンスが向上するような人が一人でも多く出ることを願っています。

この記事によって「糖質の補給物質」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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