グリシンとは【非必須アミノ酸】PFC

結論ですが

グリシンは、非必須アミノ酸の一種であり、ヒトの体の中でさまざまな働きをする物質です。

この記事は「食事・栄養について知りたい方」に向けて書いています。
栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「グリシン」についてわかります。

アミノ酸の一種である「グリシン」って何ですか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるため重要となります。

体づくりのために「タンパク質」(P)が大切です。
タンパク質が不足しがちな現代人といわれますが、スポーツをしている人が意識的にタンパク質を摂取すると摂り過ぎてしまう場合もあるため注意が必要です。
タンパク質はアミノ酸が結合して出来ています。

とくに、体で合成できる非必須アミノ酸の一つとして「グリシン」というアミノ酸があります。

では、グリシンとは何ですか?

ということで、今回は「グリシン」について説明していきます。

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この記事のまとめ

1.グリシンとは

グリシンは、非必須アミノ酸の一種であり、ヒトの体の中でさまざまな働きをする物質です。

体内を構成するアミノ酸は、9種類の必須アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン・メチオニン・リジン・フェニルアラニン・スレオニン・ヒスチジン・トリプトファン)と11種類の非必須アミノ酸(グリシン・アラニン・セリン・チロシン・システイン・アスパラギン・グルタミン・プロリン・グルタミン酸・アスパラギン酸・アルギニン)から成り立っています。

必須アミノ酸は、体内では合成することができないため、食事から摂取する必要があります。

一方、非必須アミノ酸は、体内で合成することができるアミノ酸になります。

グリシンは非必須アミノ酸であり、体内で合成することが可能です。
しかし、意識して摂取することによって、グリシンによる様々な効果を得られることができます。
では、次章でグリシンの効果について具体的にどのようなものがあるかみていきましょう。

グリシンは、非必須アミノ酸の一種であり、ヒトの体の中でさまざまな働きをする物質です。

2.グリシンの効果

グリシンの効果として、睡眠の質の向上、抗酸化作用、筋運動のエネルギーサポート、ポルフィリン・プリン体の材料になるなどがあります。

グリシンには、末梢の血流を増加し、熱放散を促すことによって、深部体温を下げる効果があります。深部体温が下がることによって、自然な入眠につながり、睡眠の質を上げる効果が期待できます。

また、グリシンは「グルタチオン」(グリシン+グルタミン酸+システインの3つのアミノ酸でできたトリペプチド)という物質の材料になります。
グルタチオンには強い抗酸化作用があり、グリシンを摂取することによって、その効果が期待できます。

なお、グリシンは、「クレアチン」(グリシン+アルギニン+メチオニンの3つのアミノ酸でできたトリペプチド)という物質の材料になります。
合成されたクレアチンは、筋肉中でクレアチンリン酸に変換されて、筋肉のエネルギー源として使用されます。

他にも、グリシンは、血液中の酸素を運搬するポルフィリン、核酸のプリン体などの物質の材料となります。

グリシンの効果として、睡眠の質の向上、抗酸化作用、筋運動のエネルギーサポート、ポルフィリン・プリン体の材料になるなどがあります。

3.グリシンを含む食品

グリシンを含む食品として、ホタテやエビ、カニなどの魚介類や、牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類、食品の着香・着色剤などが挙げられます。

グリシンは、アミノ酸の一種であるため、基本的にはタンパク質が豊富な食品に多く含まれます。

とくに、ホタテやエビ、カニなどの魚介類や、牛肉や豚肉、鶏肉などに多く含まれています。


なお、グリシンは、還元糖と反応して褐色物質を作る「メイラード反応」が起こります。
焼き色をつけるため、焼菓子・醤油・焼豚等の食品の着香と着色剤としてグリシンは広く使用されています。

グリシンを含む食品として、ホタテやエビ、カニなどの魚介類や、牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類、食品の着香・着色剤などが挙げられます。

まとめ

今回は「グリシン」について説明しました。

この記事によって「グリシン」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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