肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイント【3つ】肝臓を活用する

結論ですが

肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイントとして「糖質を十分に摂取する」「脂質を適度に摂取する」「良質なタンパク質の適量摂取」などがあります。

この記事は「肝臓について知りたい」ヒトに向けて書いています。
ご自身の体に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「肝臓の機能を活用するポイント」についてわかります。

肝臓の機能を活用するには、どのようにすればいいですか?

このような疑問にお答えします。

健康診断などで血液検査をすると、ほぼ必ず肝臓の数値も測定するかと思います。
肝臓の数値が悪いと、どのような影響がおこるか不安になるかもしれません。

沈黙の臓器といわれる「肝臓」
肝臓にダメージが加わっても、わかりやすい症状は現れないため、長年、肝臓を痛めつけているケースも多々あります。

肝臓は実に様々な働きをしています。
そして、我々が日常生活を送るうえで、肝臓はなくてはならない存在です。

また、肝臓においてエネルギーが作られます。
スポーツを行っている方は、肝臓の機能を活用できれば、パフォーマンス向上にもつながります。

では、肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるには、どのようにすればいいですか?

ということで、今回は「肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイント」について説明していきます。

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まとめ

1.糖質を十分に摂取する

肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイントとして「糖質を十分に摂取すること」があります。

食事から摂取された糖質・脂質・タンパク質(アミノ酸)などの栄養素は、小腸などの消化器で消化吸収されて、門脈を通って肝臓に取り込まれます。
体内に取り込まれた糖質・脂質・タンパク質(アミノ酸)は、門脈を通って、肝臓の中に入り込みます。

糖質や脂質などの栄養素は、肝臓の中で代謝されて、エネルギーが生み出されます。
なお、アミノ酸は、肝臓の中でタンパク質を合成し、主に体の構造を作る働きをします。

「糖質」は「1g当たり約4kcal」のエネルギーがあります。
糖質は、エネルギー源としてすぐに利用されやすく、出力が高い運動で優先的に使われます。
なお、使われなかった糖質は、グリコーゲンとして、筋肉や肝臓に蓄えられます。
ただし、グリコーゲンとして貯蔵される量は「約1600kcal」程度と脂質と比べると少ないです。

スポーツ選手で激しい運動を行う場合、エネルギーが必要になります。

エネルギー効率が良い糖質が、エネルギー源として優先的に利用されます。
糖質を十分に摂取することによって、運動に必要なエネルギーを生み出すことができます。

また、糖質が存在することによって、脂質もエネルギー源として利用されやすくなるため、糖質が絶対的に必要になります。

肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイントとして「糖質を十分に摂取すること」があります。

2.脂質を適度に摂取する

肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイントとして「脂質を適度に摂取すること」があります。

「脂質」は「1gあたり約9kcal」のエネルギーがあります。
脂質は、出力が低い運動や、長時間持続するような運動をするときに安定的にエネルギーを供給してくれます。
マラソン競技などの持久系競技では、長時間の運動になります。

糖質がグリコーゲンとして貯蔵される量は「約1600kcal」程度であるので、それ以上のエネルギー量が必要な長時間の運動においては、糖質だけでなく脂質もエネルギー源として利用することが大事になります。

運動を持続的におこなっていき、糖質が少なくなっていくと、脂質がエネルギー源として使われるようになります。
そのため、エネルギー源として利用されるまでに比較的時間がかかります。
また、出力が低いような運動をするときに、脂質がおもにエネルギー源として使われます。
脂質は、出力が比較的少ない、長時間の運動をするときのエネルギー源として活躍してくれるのです。

なお、脂質をエネルギー源として利用するためには、酸素が必要です。
同じエネルギー量を生み出すために、脂質は糖質と比べると酸素が消費される量は多くなるため、糖質と比べるとエネルギー効率は悪いです。

しかし、脂質は体脂肪として貯蔵されており、貯蔵量には基本的には上限がないです。
たとえば、体重60kg、体脂肪率が20%の方であれば、12kgの体脂肪が貯蔵されています。
体脂肪には脂質以外にも水分などが含まれていて、「体脂肪1kgあたり7000kcal程度」だと言われています。
つまり、この方は、「約84000kcal」という膨大なエネルギーが蓄えられていることになります。

ただし、体脂肪が多くなりすぎてしまうと、体重が増えてしまうため、ランニングのパフォーマンスは低下してしまいます。
適度な脂質の量になるようにコントロールすることが大切になります。

肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイントとして「脂質を適度に摂取すること」があります。

3.良質なタンパク質の適量摂取

肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイントとして「良質なタンパク質の適量摂取」があります。

タンパク質は、アミノ酸に分解されて消化管において体内に吸収されます。
体内に取り込まれたアミノ酸は、門脈を通って、肝臓の中に入り込みます。

肝臓の中では、アミノ酸を材料にして生体活動に必要な「タンパク質」を合成しますが、体に必要な量のアミノ酸バランスの良い「良質なタンパク質」を摂取することが大切です。

ただし、タンパク質やアミノ酸を摂取し過ぎると、余分なアミノ酸は、エネルギー源として使用されることになります。
そのときに、アミノ酸の構造から、アミノ基が外れてブドウ糖や脂質・ケトン体などのエネルギー源に変換されます。
外れたアミノ基から「アンモニア」が産生されますが、尿素など無毒化にして尿として体外に排出します。このときに、肝臓の解毒作用が働くため、肝臓に負荷がかかることになります。
糖質・脂質・タンパク質の中で、タンパク質をエネルギーとして利用すると考えた場合には肝臓に一番負担がかかりますし、その消化吸収や代謝にはエネルギーが必要になります。

肝臓の他の機能が低下してしまいますし、エネルギー効率が悪いため、タンパク質の摂り過ぎに注意しましょう。
なお、タンパク質不足になると、エネルギーを生み出したり、体を動かすために必要な酵素などが不足してしまいます。
アミノ酸スコアの高い、良質なタンパク質を、適量摂取することを心がけましょう。

肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイントとして「良質なタンパク質の適量摂取」があります。

まとめ

今回は「肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイント」について説明しました。

この記事によって「肝臓のエネルギー産生機能を最大化させるポイント」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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