甲状腺機能亢進症について【アスリートと病気】

結論ですが

甲状腺機亢進症は、甲状腺の働きが増加した状態のことです。

この記事は「病気に関して疑問がある人」に向けて書いています。
病気に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「甲状腺機能亢進症」についてわかります。

甲状腺機能亢進症といわれましたが何ですか?

このような疑問にお答えします。

スポーツ選手でパフォーマンスが上がらない
常に体がだるい感じがする
すぐに疲れを感じる

このような症状の場合、甲状腺機能亢進症が隠れている場合があります。

甲状腺では、体の代謝を活発化する甲状腺ホルモンが分泌されます。
甲状腺ホルモンは、運動や活動などの原動力となるようなホルモンであり、体を元気にする働きがあります。
その甲状腺ホルモンの働きが増加した状態を甲状腺機能亢進症と呼ばれます。

では、甲状腺機能亢進症って何でしょうか?

ということで、今回は「甲状腺機能亢進症」について説明していきます。

この記事のまとめ

1.甲状腺機能亢進症とは

甲状腺機能亢進症は、甲状腺の働きが増加した状態のことです。

甲状腺ホルモンは、体の成長や臓器の働きを保つために必要なホルモンです。
体の代謝や活動に深い関係があり、イメージとして体を元気にしてくれるようなホルモンです。

代表的な疾患として「バセドウ病」があります。
これは、甲状腺にあるホルモン受容体に対する抗体(TRAb)が産生されて、甲状腺が刺激されて甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで引き起こされます。
バセドウ病では、自分の臓器に対する抗体ができるため引き起こされる病気であることから、自己免疫疾患となります。

甲状腺機能亢進症は、甲状腺の働きが増加した状態のことです。

2.甲状腺機能亢進症の症状

甲状腺機能亢進症の症状として、暑がり、多汗、微熱、動悸、手のふるえ、血圧上昇、頻脈、ほてり、神経過敏、全身倦怠感などがあります。

繰り返しですが、甲状腺ホルモンは代謝を活発化し元気にしてくれるホルモンです。
甲状腺ホルモンの分泌が盛んになると、代謝が上がるため、汗が出る「多汗」、暑がり、体温が上昇し「微熱」などの症状が起こります。
また、「動悸」「手のふるえ」「血圧上昇」「頻脈」、「ほてり」「神経過敏」などの症状が起こります。

初期では、代謝が良く体が元気になったような感覚になります。
しかし、長期間経つと、体への負荷が積み重なってエネルギー切れを起こしてしまい全身倦怠感などにつながります。
そして疲れやすくなり、競技パフォーマンスを低下させることにつながります。

甲状腺機能亢進症の症状として、暑がり、多汗、微熱、動悸、手のふるえ、血圧上昇、頻脈、ほてり、神経過敏、全身倦怠感などがあります。

3.甲状腺機能亢進症の治療

甲状腺機能亢進症の治療として、抗甲状腺薬、放射性ヨード、手術などがあります。

甲状腺機能亢進症では、甲状腺ホルモンの作用を抑える「抗甲状腺薬」で治療されます。
具体的にいうと「メルカゾール」「プロバジール」などの薬剤が使用されます。「ヨウ化カリウム」を併用することもあります。

放射性ヨードによる治療では、放射性ヨードを投与します。
投与された放射性ヨードは、甲状腺に取り込まれます。微量な放射線を放出し、甲状腺組織を破壊することによって甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。

甲状腺腫瘍などが原因である場合、手術による治療が行われます。
甲状腺腫瘍によって甲状腺ホルモンが過剰に産生される場合、手術によって腫瘍摘出術が行われます。

甲状腺機能亢進症の治療として、抗甲状腺薬、放射性ヨード、手術などがあります。

まとめ

今回は「甲状腺機能亢進症」について説明しました。

とくに症状が気にならない人でも、血液検査をしたら「甲状腺機能亢進症」だとわかる場合があります。

動悸がする…
脈が速い…
疲れやすい…

そんな症状で悩まされている時には「甲状腺機能亢進症」が隠れている場合があります。

いつもと体調が違っておかしいと思ったら、血液検査で甲状腺ホルモンを評価してもらうことをオススメします。

この記事によって「甲状腺機能亢進症」の理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に過ごすことが出来ることを願っています。

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