「予診情報」を考える【医療業務の効率化】

結論ですが

「予診情報」を電子カルテの中に反映させるために、「予診情報を所得する」「予診情報の文字化」「予診情報の最適化」「カルテ内への反映」の行程を要します。

この記事は「クリニック経営をしているヒト」に向けて書いています。
医療業務に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「予診情報の扱い」についてわかります。

もっと医療業務を効率できる方法ありませんか?

このような疑問にお答えします。

自分自身、レディースクリニックの院長として…

日々の業務をもっとうまくできないか?
毎回行っている同じような作業なんとかならないか?
もっと効率よくできるでないか?

このような考えで日々送っています。

デジタルトランスフォーメーションという言葉があるように仕事の過程を機械化・自動化しようとする流れがあります。
医療の現場も例外ではありません。

業務が効率良くなると、患者さんの満足度が高まります。
また、従業員の業務負担も減って、本来の業務に集中して取り組むことができます。

予診情報を電子カルテに取り込むのに良い方法はないだろうか?

今回は「予診情報」について考えてみたいと思います。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

まとめ

1.予診情報をとる

紙の予診票

予診情報をとる方法として「紙の予診票」を使うことがあります。

これは、言わずもがな紙に記載してある項目に沿って記載する方法です。
当てはまる項目を順番に埋めていきます。
(はい・いいえ)で答えたり
複数の選択肢を選んだり
自由記載する欄などもあります。

予診票アプリ

予診情報をとる方法として「予診票アプリ」を使うことがあります。

これは、予診票のアプリを利用すると、項目に沿って入力していくことで必要な情報が所得できます。
クリニックの中に置いてある「PC端末」や「タブレット」などで行うことが出来ますし、患者さんご自身のスマホからでも利用できます。
「予診票アプリ」への入口として、クリニックのHPの中に「URLリンク」や「予約フォーム」「QRコード」などが埋め込まれていたり、紙に記載された「QRコード」を読み取る方法などがあります。

さまざまな業者から「予診票アプリ」のサービスが沢山あります。

2.予診情報の文字化

予診情報を文字化する方法として「OCR」ソフトを利用する方法があります。

「OCR」とは、Optical Character Readerの略であり文字認識することを言います。
この技術を使えば、紙に書かれた文字を、テキストデータとしてPC内に反映することができます。
PCの中にOCRソフトを入れて、スキャンされた画像データを文字化する方法があります。
また、専用のスキャナーを利用すると、画像データ取り込みから文字データ化まで一気に出来たり、スマホの中にアプリを入れて「スマホカメラ」で画像を撮ると、文字データ化されるものまで様々あります。

なお、予診票アプリを利用する場合には、自動的に文字情報として反映されるため、この「予診票の文字化」の行程は必要ないかと思います。

3.予診情報の最適化

予診情報を見やすくするため「最適化」することが必要です。

予診によって集まられた情報は、医師が、ぱっと見て、患者さんの情報を把握しやすくなるようにする必要があります。
とくに見落としてはいけない情報はわかりやすく、そして診断などに直結する重要な情報、症状などあれば時系列に把握できるような工夫が必要になってきます。

あらかじめ予診票でとった情報を、ひな形に沿って適正な位置に配置したり、余計な部分を削ったり、重要な部分を目立たせたり(太文字・下線・色を付けるなど)する必要があります。

1.予診情報をとる行程は、患者さん側のユーザーインターフェイスが重要視されますが、
3.予診情報の最適化では、医師側のユーザーインターフェイスが重要視されます。

全く同じものにしてしまうと、患者さん・医師どちらかが使いにくいものになってしまうでしょう。

色々と調べているのですが、良いソフトが見つけられません。
単純なプログラミングでできそうだと思いますが、誰か対応できる人いませんか?

4.電子カルテ内への反映

(模擬患者さんのカルテ、Sより上が主訴や医療情報が記載された表紙)

予診情報を文字化して最適化された文章を「電子カルテへの反映」します。

反映する方法として、文章を「コピー&ペースト」する方法が通常でしょう。
PC画面が多くなって煩雑、予診情報を取り入れるPC端末と、電子カルテが別々の場合には、文字情報を「QRコード」に起こして、QRコードを読み取り反映させる方法などがあります。

なお、予診票アプリを利用する場合には、電子カルテとの連携に対応するものであれば、最適化された予診の文字情報が自動的に電子カルテに反映されるため、この「電子カルテ内への反映」の行程は必要ないかと思います。

ちなみに、患者さんの氏名・生年月日・住所・保険証などの基本情報は、診療カルテとは別の場所に一般的にあります。
その部分に自動的に情報が取り込まれるアイデアあれば募集です。
電子カルテと連携されている仕様であれば自然といけるかと思いますが…

まとめ

今回は「予診情報」について説明しました。

医療業務をできるだけスリム化、自動化することによって、業務が効率良くなると、患者さんの満足度が高まります。
また、従業員の業務負担も減って、本来の業務に集中して取り組むことができます。

患者さんへの心遣いや寄り添いなど人にしかできない業務に集中することにつながります。

とくに、「予診情報の最適化」や「患者さんの基本情報の反映」などで良いアイデアやソフト開発できるなどの情報があれば連絡いただければ幸いです。

Mail:m.smile.lc2021@gmail.com

この記事によって、「予診情報」の医療業務について理解が深まり、一人でも多くの人に役に立つことを願っています。

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