結論ですが
ランナーが見るべき血液検査の項目として「尿素窒素(BUN)」「クレアチニン(Cr)」「AST(GOT)」などがあります。
この記事は「ランニングを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
ランニングに対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ランナーが見るべき血液検査」についてわかります。
ランナーが見るべき血液検査の項目として、どのようなものがありますか?
このような疑問にお答えします。
自分自身、ランニングが趣味で、マラソン大会によく出場しています。
タイムを上げるために日々トレーニングに励んでいます。
マラソン競技において、タイムを少しでも上げるために、日々の練習をがんばっているランナーは多いかと思います。
毎年、健康診断などで血液検査を受けるかと思います。
ランナーであれば、健康診断以外にも、定期的に血液検査をおこなってご自身の体の状態を把握することが非常に重要になります。
では、ランナーが見るべき血液検査の項目として、どのようなものがありますか?
ということで、今回は「ランナーが見るべき血液検査」について説明していきます。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
まとめ
4.尿素窒素
ランナーが見るべき血液検査の項目として「尿素窒素(BUN)」があります。
尿素窒素(BUN)は、タンパク質が分解されて作られる成分です。
腎臓において、尿素窒素は尿中に排出されます。しかし、腎臓の機能が低下すると、うまく排出されずに血液中の尿素窒素は増加します。
なので、通常では、「尿素窒素」は腎臓の機能を測る指標となります。
しかし、腎臓の機能が正常なアスリートにおいて、尿素窒素が増加することがあります。
たとえば、
タンパク質の摂り過ぎ
糖質不足
脱水
筋疲労
などが原因として挙げられます。
尿素窒素は「16.0mg/dl未満」が望ましい値です。
尿素窒素が「20mg/dl以上」と高値の場合では、上記原因が考えられます。
ランナーが見るべき血液検査の項目として「尿素窒素(BUN)」があります。
5.クレアチニン
ランナーが見るべき血液検査の項目として「クレアチニン(Cr)」があります。
クレアチニンは、筋肉を動かすためのエネルギーを使った後に出てくる老廃物の成分です。
不要なクレアチニンは、腎臓において、ろ過されて尿中に排出されます。
しかし、腎臓の機能が低下すると、うまく排出されずに血液中のクレアチニンは増加します。
なので、通常では、クレアチニンは「尿素窒素」とともに腎臓の機能を測る指標となります。
しかし、腎臓の機能が正常なアスリートにおいて、クレアチニンが増加することがあります。
たとえば、
筋肉量が多い
タンパク質の摂り過ぎ
脱水状態
激しいトレーニング
などが原因として挙げられます。
クレアチニンは、男性では「1.1以下」、女性では「0.9以下」が望ましい値です。
ただし、アスリートの場合では、筋肉量を反映して増加している場合があるので、腎機能を正しく評価することは難しいです。
代わりに、「シスタチンC」「尿検査(尿蛋白・尿潜血・尿ケトン体・尿比重など)」「尿素窒素」などを用いて総合的に判断することが多いです。
ランナーが見るべき血液検査の項目として「クレアチニン(Cr)」があります。
6.AST
ランナーが見るべき血液検査の項目として「AST(GOT)」があります。
ASTは、「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」の略であり、肝臓・骨格筋・赤血球・心臓の筋肉などに多く存在している酵素の成分です。
肝臓の細胞が損傷を起こし炎症が起こるときに上昇することから、通常は「肝障害の指標」として使われます。
ただし、アスリートにおいては、激しいトレーニングを行って筋肉に損傷が起こった場合にASTは上昇します。
また、ランナーにおいて、走っているときの足裏の衝撃によって赤血球が破砕された場合にもASTは上昇します。
ランナーにおいて、「筋肉へのダメージ」と「溶血」は避けることができないため、ASTが高値でも経過観察することがほとんどです。
なお、ASTは酵素の成分のため、タンパク質不足があると反対にASTは低くなります。
一般の方で、血液検査においてASTが低いとタンパク質不足が疑われます。
ランナーが見るべき血液検査の項目として「AST(GOT)」があります。
まとめ
今回は「ランナーが見るべき血液検査」について説明しました。
マラソン競技においてトレーニングだけでなく、ご自身の体の状態を知ることも、とても重要です。
定期的に血液検査を行って、ご自身の状態を把握し、競技パフォーマンスを高めて頂ければ幸いです。
この記事によって「ランナーが見るべき血液検査」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
コメントを残す