ランナーの鉄欠乏性貧血の原因【3つ】

結論ですが

ランナーの鉄欠乏性貧血の原因として「鉄分の必要量の増加」「汗からの喪失」「赤血球の破砕」などがあります。

この記事は「ランニングを楽しんでいる人」に向けて書いています。
食事に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ランナーの鉄欠乏性貧血の原因」についてわかります。

ランナーですが、健康診断で「貧血」が指摘されましたが、なぜ起こりますか?

このような疑問にお答えします。

貧血を指摘される人は多いです。

とくに、ランナーにとって、貧血になると、

いつもの調子で走れない
思うようにタイムが伸びない
すぐに息切れが起こる
心拍数がいつもより速い
勝負どころで全く力が発揮できない

などの症状が起こります。
ランナーの貧血では、普段から運動習慣がある方が多いので、日常生活での運動量では気が付かないケースも多々あります。

では、ランナーは、なぜ貧血になりやすいのですか?

ということで、今回は「ランナーの鉄欠乏性貧血の原因」について説明していきます。

この記事のまとめ

1.鉄分の必要量の増加

ランナーの鉄欠乏性貧血の原因として「鉄分の必要量の増加」があります。

ランナーにとって、「鉄分」はとても重要な栄養素です。
走るためのエネルギーを生み出すために、筋肉に「糖質」や「脂質」とともに、「酸素」が必要になります。
その酸素を運ぶために必要なのが、血液中の「赤血球」という成分であり、それを構成している「ヘモグロビン」という色素が重要な役割を果たしています。
ヘモグロビンは、タンパク質や鉄分などを材料に作られているため、鉄分はランナーにとって欠かせない栄養素になります。

そして、ランニングをする上で、その鉄分の必要量は一般の方に比べて増加します。

成人男性:7~10mg/日
成人女性(月経あり):10~12mg/日
アスリート(長距離選手):15~18mg/日

となっており、鉄分の必要量は高くなっています。
一般の方と同じような食事をとっていては、鉄分不足になりやすいのです。

ランナーの鉄欠乏性貧血の原因として「鉄分の必要量の増加」があります。

2.汗からの喪失

ランナーの鉄欠乏性貧血の原因として「汗からの喪失」があります。

ランニングをするとどうしても汗をかきます。

とくに、

激しいトレーニング
暑い中のランニング
長い時間のトレーニング

などでは大量の汗をかいてしまいます。
汗をかくと、同時にナトリウムだけでなく鉄分などのミネラルも一緒に失われてしまうのです。
ランニングによって、大量の汗をかいて、鉄分が失われるため、鉄欠乏性貧血になりやすいのです。

ランナーの鉄欠乏性貧血の原因として「汗からの喪失」があります。

3.赤血球の破砕

ランナーの鉄欠乏性貧血の原因として「赤血球の破砕」があります。

ランニングでは、足の裏に強い衝撃がかかります。
走るスピードにもよりますが、おおよそ体重の3倍程度の衝撃がかかると言われています。
体重が60kgであれば、おおよそ180kg程度の衝撃がかかります。
走る距離が長くなると、その衝撃を受ける回数が増加するので、足裏への衝撃が蓄積されます。

足裏への衝撃から、血液中の赤血球が破壊されてしまい、赤血球の数が減少し、貧血につながります。
さらに、赤血球を作るために、鉄分が必要になるため、鉄欠乏性貧血につながるのです。

ランナーの鉄欠乏性貧血の原因として「赤血球の破砕」があります。

まとめ

今回は「鉄欠乏性貧血の原因」について説明しました。

この記事によって「鉄欠乏性貧血の原因」の理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に過ごすことが出来ることを願っています。

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