結論ですが
糖原性アミノ酸とは、体内でエネルギー源となる糖を生成するアミノ酸です。
この記事は「スポーツを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「糖原性アミノ酸」についてわかります。
糖原性アミノ酸とは何ですか?
このような疑問にお答えします。
三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。
タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)
スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるためとくに重要となります。
糖質と脂質はエネルギー源として有名かと思います。
じつは、タンパク質・アミノ酸もエネルギー源として使われるのです。
アミノ酸はいくつか種類があり、エネルギー源として使われやすいものとして糖原性アミノ酸というものがあります。
では、糖原性アミノ酸とは何ですか?
ということで、今回は「糖原性アミノ酸」について説明していきます。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
まとめ

1.糖原性アミノ酸とは
糖原性アミノ酸とは、体内でエネルギー源となる糖を生成するアミノ酸です。
タンパク質は、三大栄養素の一つです。
体の材料になる働き、酵素などの材料になる働きなどが有名ですが、それ以外にも、エネルギー源としても使われます。
タンパク質はアミノ酸がつながって出来た物質です。
そもそも、アミノ酸は「アミノ基」と「カルボキシル基」をもつ化合物のことをいいます。
アミノ酸がエネルギー源として利用されるときには、アミノ酸の構造から「アミノ基」が外れて炭素骨格に変換されます。
糖原性アミノ酸は、糖新生経路から「血糖」に変換されて、エネルギー源として利用されます。
なお、外れた「アミノ基」は、アンモニアになるが、オルニチン回路(尿素回路)において、無害な尿素に変換されて、尿中に排出されます。
糖原性アミノ酸とは、体内でエネルギー源となる糖を生成するアミノ酸です。
2.糖原性アミノ酸の例
糖原性アミノ酸には、アラニン、グリシン、プロリン、セリン、メチオニン、システイン、グルタミン酸、アスパラギン酸、トレオニン、 バリンなどのアミノ酸があります。
人の体内で利用される「アミノ酸」は20種類あります。
そのうち、エネルギー源として利用されるときに、糖代謝が利用される(オキサロ酢酸やピルビン酸が生じるもの)アミノ酸を「糖原性アミノ酸」、ケトン代謝が利用される(アセト酢酸やアセチルCoAが生じるもの)アミノ酸を「ケト原性アミノ酸」といいます。
糖原性アミノ酸には、アラニン、グリシン、プロリン、セリン、メチオニン、システイン、グルタミン酸、アスパラギン酸、トレオニン、 バリン。
他にも、スレオニン、アスパラギン、アルギニン、グルタミン、ヒスチジンなどがあります。
糖原性アミノ酸であり、ケト原性アミノ酸でもあるアミノ酸として、チロシン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニンなどがあります。
ロイシンとリシンが、純粋なケト原性アミノ酸になります。
3.アミノ酸の代謝経路
糖原性アミノ酸が、エネルギー源として利用される代謝経路として以下のようなものがあります。
①「ピルビン酸」から「オキサロ酢酸」になり糖新生に入るもの
→アラニン、グリシン、セリン、トレオニン、システイン、トリプトファン
②「プロピオン酸等」から「スクシニルCoA」(コハク酸の誘導体)になりクエン酸回路の「オキサロ酢酸」から糖新生に入るもの
→イソロイシン、メチオニン、バリン
③「オキサロ酢酸」になり糖新生に入るもの
→アスパラギン酸、アスパラギン
④「αケトグルタル酸」になりクエン酸回路の「オキサロ酢酸」から糖新生に入るもの
→グルタミン、アルギニン、グルタミン酸、ヒスチジン、プロリン
⑤「フマル酸」になりクエン酸回路の「オキサロ酢酸」から糖新生に入るもの
→チロシン、フェニルアラニン
まとめ

今回は「糖原性アミノ酸」について説明しました。
この記事によって「糖原性アミノ酸」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
コメントを残す