結論ですが
味覚によって「足りない栄養素を教えてくれる」「脂質代謝を促すことができる」「脳を錯覚させることができる」などがあります。
この記事は「マラソンを楽しんでいる方」に向けて書いています。
ランナーのさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「味覚とランニング」についてわかります。
ランナーにとって味覚は大事ですか?
このような疑問にお答えします。
おそらく皆さんは、健康のために「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しい生活」が健康に良いということは、何回も耳にしていることと思います。
とくに、食事は人の口から体に入ってくる大切なものです。
食事によって摂取された栄養によって、われわれの体は出来上がります。
「医食同源」という言葉があるように、「食」というものはとても重要です。
何を摂るかは勿論大事ですが、最近では味覚もとても大切なのだと感じております。
意識してようがしていまいが、食べ物は口から入いり、味覚を感じます。
そこから胃や腸などの消化器官を通って、体の中に消化吸収されるのです。
はじめの入り口となる「味覚」のセンサーは様々な働きをしております。
では、ランナーにとって味覚はどのような働きがありますか?
ということで、今回は「味覚とランニング」について説明していきます。
この記事のまとめ

1.足りない栄養素を教えてくれる
味覚の役割として「足りない栄養素を教えてくれること」があります。
味覚によって「足りない栄養素」や「摂りすぎている栄養素」を教えてくれます。
例えば、スイーツの食べ放題などで、初めのうちは美味しく食べられますが、沢山食べると甘いものを食べられなくなるでしょう。
甘いものを見るのさえ嫌になるかと思います。
同じような味のものを沢山食べると、味覚が拒否するように出来ているのです。
反対に、ダイエットなどでしばらく甘いものを控えていたら、めちゃくちゃスイーツを欲するようになります。甘い香りがするだけで、食欲はヤバイでしょう。
体を絞っているボディビルダーの食事制限の時期は、まさに凄まじいものです。
ちなみに、ランナーは甘いもの好きが多いといいます。
たくさん走るにはたくさんのエネルギー源が必要になるので、味覚が働いて体に必要な糖質などのエネルギー源を求めるように働いているのです。
ちなみに、
甘味=カロリー
塩味=ミネラル
うま味=タンパク質
酸味=有機酸や不廃物
苦味=毒
などの成分と関わっています。
味覚が働いていることで、同じような味の食べ物、同じような栄養素のものを食べ過ぎてしまうことを防いで、自然と様々なバリエーションの食べ物を摂るようになり、偏食を防いでくれています。
「自分が美味しいと感じるものを食べることが大切」だと言いますが、心からそのように感じます。
本来、味覚に素直に食べると、自然と栄養バランスが整うように出来ているのです。
口に入れて美味しいものは足りない栄養素を
口に入れて不味いものは足りている栄養素を
味覚が教えてくれます。
味覚の役割として「足りない栄養素を教えてくれること」があります。
2.脂質代謝を促すことができる
味覚の役割として「脂質代謝を促すことができること」があります。
マラソン競技など持久系スポーツにおいて、「糖質」や「脂質」が重要なエネルギー源となります。
糖質は、エネルギー源としてすぐに利用されやすく、出力が高い運動で優先的に使われます。
その場で使われない糖質はグリコーゲンとして、筋肉や肝臓に蓄えられますが、グリコーゲンとして貯蔵される量は「約1600kcal」程度と限りがあります。
一方、脂質は、出力が低い運動や、長時間持続するような運動をするときに安定的にエネルギーを供給してくれます。さらに、膨大な量が貯蔵されています。
マラソン競技では、2時間以上にわたる長時間の運動になるので、糖質だけでなく脂質もエネルギー源として利用することが大事になります。
マラソン競技において、運動をする前に「脂質」を摂取すると、脂質代謝が促されるという報告があります。
これは、脂質を「味覚」で感じて、脂質が十分存在していると脳が察知し、多く存在している「脂質」を優先的に使用してエネルギーが生み出されているものだと考えられます。
味覚センサーを利用して、脂質代謝を促すことが出来るのです。
味覚の役割として「脂質代謝を促すことができること」があります。
3.脳を錯覚させることができる
味覚の役割として「脳を錯覚させることができること」があります。
レース後半でキツイ場面で、スポーツドリンクを口にするだけでパフォーマンスが上がるという報告もあります。
体内のエネルギー源が枯渇するようなマラソン競技後半では、体の機能を維持するためのエネルギー源を温存しようと働きます。
とくに「30kmの壁」や「35kmの壁」といわれるように、レース後半では筋疲労だけでなく精神的疲労やエネルギー枯渇などによって、キツイ場面が訪れます。
そんなときにスポーツドリンクを口にすると(実際には飲み込まなくて)、スポーツドリンクの糖質を「味覚」で感じて、糖質が体内に入ってくるものだと脳が錯覚します。
体に余ってるわずかな糖質などのエネルギー源を運動に使うことを許可しているものと考えられます。
このように、味覚によって脳を錯覚させて、レース後半に少しでも粘ることができるのです。
味覚の役割として「脳を錯覚させることができること」があります。
まとめ

今回は「味覚とランニング」について説明しました。
この記事によって「味覚とランニング」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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