ミレーナの保険適応

結論ですが

ミレーナは、「過多月経」「月経困難症」において保険適応となります。

この記事は「ミレーナ」について知りたい人に向けて書いています。
女性特有の悩み・不安・疑問などが解決できるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「ミレーナの保険適応」についてわかります。

ミレーナって保険適応になりますか?

このような疑問にお答えします。

月経の量が多かったり、月経の痛みがひどい場合に、婦人科を受診するかと思います。

色々とくすりを飲んだけど、なかなか効果がないということもあります。

そんなときに「ミレーナ」が登場します。

では、「ミレーナ」の保険適応になりますか?

ということで、今回は「ミレーナの保険適応」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

1.ミレーナとは

ミレーナとは、黄体ホルモンを長期間にわたって放出する子宮内に留置する器具のことです。

ミレーナは、もともと「長期の避妊」の目的で使用されていました。
しかし、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが子宮に直接作用することによって、「避妊効果」以外にも、「月経の量を抑える」「月経の痛みをやわらげる」などの効果があるため、それらに対する治療として注目されていました。

そして、ミレーナは「過多月経」「月経困難症」に対して2014年に保険適応となりました。(ただし、避妊目的の場合が保険適応となりません。)

そんな、ミレーナの保険適応についてみていきましょう。

2.ミレーナの保険適応

過多月経

過多月経とは、月経の量が「140ml以上」の場合をいいます。

月経の量の正常範囲は「20ml-140ml」です。
月経の量が140ml以上と多い場合を「過多月経」といいます。
ちなみに、月経の量が20ml以下と少ない場合を「過少月経」といいます。

月経の量を正確に測定することは難しいですが…、
「ナプキンが1時間ももたない」「夜用でも間に合わない」場合には過多月経の可能性が高いでしょう。
また、血液検査で「鉄欠乏性貧血」であれば、月経の量が多く、過多月経と判断されるでしょう。

月経困難症

月経困難症とは、月経にともなう症状によって日常生活に支障をきたし、治療対象になるものをいいます。

おもに「月経痛」をさすことが多いですが、腹部の張る感じ・吐き気・頭痛・疲労感・脱力感・食欲不振・イライラなどの月経にともなう症状も含まれます。

子宮筋腫や子宮腺筋症・子宮内膜症などの原因疾患がある「器質性月経困難症」と、特に原因疾患のない「機能性月経困難症」に分けられます。

3.ミレーナの効果

月経量の減少

ミレーナには、「月経の量」を減らす作用があります。

ミレーナから分泌される黄体ホルモンによって、子宮内膜は薄くなり、月経の量が少なくなります。

月経痛の改善

ミレーナには、「月経痛」を改善する効果があります。

ミレーナによって、月経量が少なくなり、炎症がおさえられて、「月経痛」が改善します。

長期の避妊

ミレーナによって、長期の「避妊効果」を得られます。

ミレーナから分泌される黄体ホルモンによって、子宮内膜は薄くなり、粘液の性状を変えて、避妊効果が得られます。

4.ミレーナが推奨される状態

・月経困難症
・過多月経
・子宮腺筋症(軽度)
・単純型子宮内膜増殖症
・分娩経験のある女性の長期避妊
・乳がん術後ホルモン療法に伴う子宮内膜肥厚の予防
・閉経後ホルモン補充療法の黄体ホルモンサポート

まとめ

今回は「ミレーナの保険適応」について説明しました。

月経の量が多い…
月経の痛みがひどい…
長期間、避妊したい…

このような悩みの場合、「ミレーナ」という選択肢があります。

実際に「ミレーナ」を使う場合には、メリット・デメリットがありますので、気軽に担当の医師に相談するようにしましょう。

日々の生活がより快適になるようお手伝い出来れば幸いです。

この記事によって「ミレーナの保険適応」について理解が深まり、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。

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