ピルを服薬中にお酒は大丈夫ですか？【薬とアルコール】

結論ですが

ピル服用中のアルコール摂取は基本的には大丈夫です。

この記事は「健康に対して関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピル服用中のアルコール摂取」についてわかります。

ピルを内服していますが、お酒を飲んでも大丈夫ですか?

このような疑問にお答えします。

避妊効果や、月経症状を改善する効果があるピル。
とくに若い女性の生活の質を上げることにつながる低用量ピルですが、仕事やプライベートの場面でお酒を飲む機会も少なくないかと思います。

くすりを使用している時に、アルコールを摂取していいものか悩まれるかと思います。

では、ピルを内服していますが、お酒を飲んでも大丈夫ですか?

ということで、今回は「ピル服用中のアルコール摂取」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

まとめ

1.ピル服用中のアルコール摂取

低用量ピル服用中のアルコール摂取は基本的には大丈夫です。

結論から言うと、低用量ピルの服用期間中に飲酒してしまったとしても、過剰な量でなければ特に問題ありません。

ただし、低用量ピルを服用して間もない頃は、頭痛や吐き気といった副作用が出現することがあります。
これは、アルコールの摂取とは基本的には関係ないですが、アルコールを多量に飲んだ場合にも頭痛や吐き気が出現するため、原因がよくわからなくなる場合があるので注意が必要です。

また、中用量ピルでは、ホルモンの含有量が多い中用量ピルなどは、飲酒によって頭痛や吐き気などの副作用が強く現れることもあるため注意しましょう。

低用量ピル服用中のアルコール摂取は基本的には大丈夫です。

2.アルコール摂取の注意点

低用量ピルを服用中のアルコール摂取の注意点として、「薬の内服直前や直後はアルコール摂取を控えること」「低用量ピルの飲み忘れないこと」「脱水症状に気をつけること」などがあります。

アルコールを摂取することによって、吐き気・嘔吐や下痢が生じる可能性があります。
低用量ピルの服用後、3時間以内に嘔吐や下痢が起きた場合、低用量ピルがうまく体内に吸収されない恐れがあるので、追加で低用量ピルを1錠飲まないといけません。そのため、お酒は低用量ピルを服用後、3時間以上経ってから飲むようにしましょう。

また、アルコールを飲んで酔ってしまった場合、いつもの時間に低用量ピルを飲み忘れてしまうこともあります。
低用量ピルは毎日指定の時刻に服用することによって効果を発揮しますので、飲み忘れがないように、アルコール摂取しても十分に管理するようにしましょう。

低用量ピルの副作用として、血栓症があります。血栓症は、血液のかたまりである「血栓」ができる病気であり、脱水になると生じやすいです。

アルコールには利尿作用があり、アルコール分解に水分も使われるので、脱水状態に陥りやすくなります。過度な飲酒は血栓症のリスクを高めてしまいます。

3.アルコールの健康への影響

アルコールの健康への影響として「アルコールの急性症状」「膵炎」「肝障害」「睡眠障害」「認知機能の低下」「がんのリスク増加」などがあります。

これは、低用量ピルの服用とは関係なく、アルコールの摂取やアルコールを常用することによって、さまざまな健康への影響があります。

アルコールを一度に多量に飲みすぎると、アルコールの急性症状が起こります。
飲み過ぎて酔っ払ってしまった事がある人はわかるかと思いますが、アルコールの多量摂取により「はき気」「おうと」「酩酊(めいてい)状態」「傾眠」などの症状が起こります。
また、重症になると「吐物などによる窒息」「意識障害」「呼吸抑制」「呼吸困難」などの症状がおこり、場合によっては死に至ることもあります。

たまに大学生の新入生歓迎会などで飲酒によって死亡したというニュースを聞きます。
「急性アルコール中毒」は死に至る可能性があります。

また、長期的にアルコール摂取する習慣があると、「膵炎(慢性膵炎)」「肝障害」などの病気が起こったり、「睡眠障害」「認知機能の低下」「がんのリスク増加」など健康への影響があります。

以前は少量のアルコール摂取であれば健康につながるとされていましたが、最近の研究ではアルコール摂取によって健康リスクが上がることが知られています。

健康の観点ではアルコールの摂取は、控えることをオススメしますが、社交的な場面で円滑なコミュニケーションをとるのに、力を発揮することもあります。
適切な距離感をもって、節度をもって摂取しましょう。