ピルと妊娠について【ピルの効果】

結論ですが、

ピルを服用すると避妊することができ、ピルの服用をやめると妊娠可能な状態に戻ります。

この記事は「ピル」について知りたい人に向けて書いています。
ピルに関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピルと妊娠」についてわかります。

ピルを使おうと思っていますが、将来の妊娠への影響は大丈夫ですか?

このような疑問にお答えします。

ピルは、もともと経口避妊薬避妊として、避妊を目的に使われていました。
しかし、月経痛や月経の量などを改善効果も判明してきて、月経症状の改善目的などでもピルは使われるようになりました。

では、ピルを使っても、将来の妊娠は大丈夫なのですか?

ということで、今回は「ピルと妊娠」について説明します。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

1.ピルの避妊効果

ピルを定期的に飲み忘れなく内服すると、ほぼ100%の避妊効果が得られます。

ピルは定期的に内服することによって、排卵が抑制されて、受精されるのを防ぎます。
さらに、子宮内膜が薄くなるため、万が一受精しても子宮内への着床を防ぐことになります。

実際のピルの避妊効果は、
理想的な使い方をした場合のパール指数は「0.3%」であり、
飲み忘れなどを考慮した場合のパール指数は「8%」と言われています。
※パール指数:100人の女性が「ある避妊法」を1年間実施した場合の妊娠数(避妊に失敗した数)のことを言います。

つまり、ピルを定期的に飲み忘れなく内服すると、「排卵抑制」「着床予防」効果が得られてほぼ100%の避妊効果が得られるのです。

2.ピル使用中の妊娠

ピルの飲みはじめ、ピルの飲み忘れのタイミングで、妊娠してしまうことが稀にあるため注意が必要です。

ピルの避妊効果は、ピルを飲みはじめて「7日間」経ってから発揮します。
ただし、一般的に月経開始して1週間くらいの期間は妊娠することはない期間なので、このタイミングで性行為をしても通常は妊娠することはないです。
しかし、月経不順などで月経と排卵のタイミングがズレている場合は、妊娠してしまう可能性があるため注意が必要です。

また、ピルの飲み忘れると、排卵を十分おさえられず、避妊効果が下がってしまい、妊娠してしまう可能性があるため注意が必要です。

3.ピル中止後の妊娠

ピルの服用を中止した後は、妊娠することができますし、ピルの服用によって将来の妊娠率に影響を与えることはないです。

ピルの服用をやめた後は、すぐに妊娠する人もいれば、きちんと排卵が起こり、正常な月経周期に戻ってからようやく妊娠できる人もいて個人差が出やすいです。

一般的には、ピルの服用をやめて「2-3ヶ月」ほどで正常な月経周期に戻ります。そして、排卵機能も戻ってきて妊娠可能な状態になります。
ただし、月経周期が戻る前に排卵している場合もあるため、ピル服用をやめてから月経が来ない場合には妊娠している可能性も考えられます。

なお、ピルの服用によって、将来の妊娠のしやすさに影響を与えることはないです。
ただし、長年ピルを服用していると、年齢を重ねており、加齢による妊娠率の低下の影響を受けることになりますので注意が必要です。

まとめ

今回は「ピルと妊娠」について説明しました。

ピルをうまく活用すると、女性の生活の質が上がります。

月経にともなう症状を改善することができ、仕事やプライベートでも快適に過ごすことをサポートしてくれます。

ただし、ピルにはいくつか副作用もあります。

心配のないものもありますが、気を付けなければならない副作用もあります。

ピルだけでなく、くすりを使う場合には、その特性を理解した上で、用法用量や注意点を守って、安全に使うことが大切です。

ピルを使用していて何か疑問をお持ちの方は、気軽にかかりつけの婦人科医に相談するようにしましょう。

この記事によって「ピルと妊娠」について理解が深まり、一人でも多くの人に役に立って頂ければ幸いです。

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