病気による経済的損失【プレゼンティーイズムとは!?】

結論ですが

プレゼンティーイズムとは、病気を持っていたり体調不良などにも関わらず働いている状態のことをいいます。

この記事は「健康・医療に関心のある」人に向けて書いています。
健康や医療に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「プレゼンティーイズム」についてわかります。

働いている人は、あなたも…

体調はすぐれないけど、働かなければ!
仕事休めないし…
職場に迷惑をかけてしまう…

こんな状態になったことは多いかと思います。
病気によって休む権利はありますが、実際に休むとなるとハードルが高いのが現状です。

病気による経済的影響についての研究があります。

もちろん、病気によって「医療費がかかる」「通院費などの医療にともなう出費がかかる」ことはわかるかと思います。

また、病気によって「労働生産性」にも影響を与えているのです。
「病気によって仕事を休むこと」(アブセンティーズム)による「労働生産性の損失」はわかるかと思います。
「病気を持ちながら出勤すること」(プレゼンティーイズム)による「労働生産性の損失」というものがおり、最近では注目されています。

今回は「プレゼンティーイズム」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • プレゼンティーイズムとは、病気を持っていたり体調不良などにも関わらず働いている状態のことをいいます。
  • プレゼンティーイズムによって「労働生産性低下」「まわりへの影響」などの経済的影響があります。
  • プレゼンティーイズムは、「個人の理由」「職場環境の理由」などによって起こります。
  • プレゼンティーイズムに対して「休みやすい制度」「交代要員の確保」「安定した雇用形態」「適切なマネジメント」などの対策が重要です。

プレゼンティーイズムとはなんですか?

プレゼンティーイズムとは

「プレゼンティーイズム」とは、病気を持っていたり体調不良などにも関わらず働いている状態のことをいいます。
病気を持っていたり体調不良などによって欠勤することを「アブセンティーズム」(病欠)といいます。それに対して、「プレゼンティーイズム」(疾病就業)とは、病気を持っていたり体調不良などにも関わらず働いている状態のことをいいます。

プレゼンティーイズムが注目されている

「プレゼンティーイズム」による経済的損失が近年注目されてきています。
今まで、目に見えやすい「アブセンティーズム」による生産性の低下が問題視されてきました。しかし、実は、何らかの不調によって、心身が思うように働かず労働生産性が低下してしまう「プレゼンティーイズム」の方が経済的損失が大きいことが注目されつつあります。
では、具体的にどのようなことか見ていきましょう。

プレゼンティーイズムによる経済的影響

労働生産性低下

病気や体調不良によって、労働生産性は低下します。
「プレゼンティーイズム」による労働生産性に関する研究をおこなうにあたって、さまざまな指標が考案されています。とくに「時間管理」「身体活動」「集中力」「対人関係」「仕事の結果」などの要素が含まれております。「プレゼンティーイズム」によってそれらが低下することが判明しています。
労働者における健康関連コストは、「プレゼンティーイズム」によるものが「60-70%程度」占めており、経済的な損失への影響は重大です。

まわりへの影響

病気があって出勤することによってまわりに影響を与えてしまう可能性があります。
とくに風邪などの感染症の場合、まわりの人にうつしてしまう可能性があります。また、うつ病・疲労感・睡眠障害などによって精神状態が不安定の場合、まわりに人に悪影響をおよぼす可能性があります。

月経症状と経済的影響

婦人科において働く世代で多い体調不良として、月経に関係する症状があります。月経に関係する症状として「月経の痛み」「月経量が多い」「月経前の精神面での不調」などが挙げられます。
月経に関係する症状による経済的負担は、「医療費」や「医療関連費」は「30%程度」に対して、「労働損失」は「70%程度」と算出されています。

プレゼンティーイズムはなぜおこるのか?

個人の理由

健康問題を持ちながら出勤する個人の理由として…
休むことで他のメンバーに負担がかかってしまう「同僚に迷惑をかけたくない」
顧客に対する責任感による「高い職業意識」
他人からの頼み事を断れない「断れない性格」
欠勤による収入が減ることを懸念する「低収入」
体調不良でも症状を無視し受診しない「症状無視」
職場にいるより家の方がツライという「家よりも職場」などが挙げられます。
また、「仕事が楽しい」からというポジティブな理由などもあります。

職場環境の理由

健康問題を持ちながら出勤する職場環境の理由として…
従業員が少なく1人休むと他のメンバーに負担がかかる「従業員不足」
体調不良のときに休みをとりにくい「休みにくい休業制度」
リーダーシップが発揮されていないと無理して出勤することが多く「低いリーダーシップ」
とくに非常勤(パート)のよる雇用契約で無理して出勤することが多く「雇用の不安定性」などが挙げられます。

プレゼンティーイズムへの対策

休みやすい制度

体調不良のときに休みやすい制度を作ることが大切です。
とくに有給の病気休暇制度や、診断書なしでも休業可能にする制度、女性の従業員に対して月経休暇などの制度を整備することが重要です。

交代要員の確保

急な欠勤が出たときに、休んだ代わりに行ってくれる人を確保することが大切です。人員を確保することともに、仕事内容によっては難しいかもしれないが、誰でも代わりにできるように仕事内容を工夫したり、申し送りされるようなシステム整備も重要です。

安定した雇用形態

非正規労働者は正規労働者に比べて「プレゼンティーイズム」が高いです。雇用が不安定であると、欠勤によって収入が減ったり、解雇されてしまう恐れを抱いているためと考えられます。安定した雇用形態によって体調不良時の出勤が減ると考えられます。

適切なマネジメント

上司のサポートが高いと「プレゼンティーイズム」が少ないことが判明しています。適切なマネジメントによって体調不良時の出勤が減ると考えられます。

まとめ

  • プレゼンティーイズムとは、病気を持っていたり体調不良などにも関わらず働いている状態のことをいいます。
  • プレゼンティーイズムによって「労働生産性低下」「まわりへの影響」などの経済的影響があります。
  • プレゼンティーイズムは、「個人の理由」「職場環境の理由」などによって起こります。
  • プレゼンティーイズムに対して「休みやすい制度」「交代要員の確保」「安定した雇用形態」「適切なマネジメント」などの対策が重要です。

体調不良になっても休みにくいという現状があります。
休まずに出勤すると「プレゼンティーイズム」による経済的な影響も出てきます。

経営者は、しっかりと労働者の健康状態を確保することが、安定的な経営にとって重要になります。
「プレゼンティーイズム」への対策によって、働きやすい環境に加えて、経済的な損失を抑えることにつながるのです。

この記事によって「プレゼンティーイズム」の理解が深まり、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。

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