女性アスリートの無月経の治療

結論ですが

女性アスリートの無月経の治療として「適切な食事」「適度な運動」「低用量ピル」などがあります。

この記事は「女性アスリート」に向けて書いています。
女性アスリートのさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「女性アスリートの無月経の治療」についてわかります。

女性アスリートですが、無月経になりましたが、どのように治療しますか?

このような疑問にお答えします。

女性アスリートは、競技パフォーマンスを向上させるために、日々「厳しいトレーニング」や「食事管理」などが行われます。
そのため、さまざまな健康問題に直面している場合が多いです。

女性アスリートが陥りやすい健康問題として「エネルギー不足」「無月経」「骨粗しょう症」の3つがあり、「女性アスリートの3主徴」と呼ばれています。

では、女性アスリートの無月経の治療にはどのようなものがあるのでしょうか?

ということで、今回は「女性アスリートの無月経の治療」について説明します。

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まとめ

女性アスリート無月経治療1:適切な食事

女性アスリートの無月経の治療として「適切な食事」があります。

「利用可能エネルギー不足」によって月経に関与するホルモンバランスが乱れて「無月経」がおこります。

運動量に見合ったエネルギー量を食事から摂取することが大切です。

アスリートは日々のトレーニングによって消費エネルギーも増大しています。
しっかりと運動量に見合ったエネルギー量を食事から摂取することが大切になります。
エネルギー量が足りないようであれば、3食以外にも間食をとるなどの工夫も必要です。

女性アスリートの無月経の治療として「適切な食事」をおこないましょう。

女性アスリート無月経治療2:適度なトレーニング

女性アスリートの無月経の治療として「適度なトレーニング」があります。

くりかえしですが、「利用可能エネルギー不足」によって月経に関与するホルモンバランスが乱れて「無月経」がおこります。

トレーニングのやり過ぎによってエネルギー消費量が多くなると、「利用可能エネルギー不足」によって無月経が起こります。
食事からのエネルギー摂取をしても無月経が持続するときには、トレーニング量を減らして、エネルギー消費量を減らすようにしましょう。

女性アスリートの無月経の治療として「適度なトレーニング」をおこないましょう。

女性アスリート無月経治療3:低用量ピル

女性アスリートの無月経の治療として「低用量ピル」があります。

食事や運動を改善しても、無月経が持続する場合には、低用量ピルによって月経を整えます。
女性アスリートの無月経は、「利用可能エネルギー不足」から来るものがほとんどなので、食事や運動を見直すことが第一優先となります。
それでも、無月経が持続する場合には、他に原因疾患が隠れている場合があります。

女性アスリートにおいて「多嚢胞性卵巣症候群」(PCOS)が見つかるケースは多いです。

妊娠を希望する場合は、「クロミフェン」や「シクロフェニル」などの排卵誘発剤が使用されますが、「ドーピングの禁止物質」に指定されているので、原則使わないようにします。
「多嚢胞性卵巣症候群」による無月経の場合には、「低用量ピル」や黄体ホルモンの周期的な投与である「ホルムストローム療法」による治療が行われます。

女性アスリートの無月経の治療として「低用量ピル」などがあります。

女性アスリート無月経治療4:その他

女性アスリートの無月経の治療として「ホルモン補充療法」「内分泌的治療」「心療内科的治療」などがあります。

無月経の原因として「卵巣機能低下」がある場合には、「エストロゲン」や「プロゲステロン」などのホルモンを補充する治療などが行われます。
また、妊娠を希望する場合には、「体外受精-胚移植」などの不妊治療などが考慮されます。

甲状腺ホルモン異常などの「内分泌異常」がみつかった場合には、甲状腺や代謝内分泌科など専門医による診察を受けるようにしましょう。
ただし、いずれの治療も「ドーピング禁止物質」に当たらない薬を原則使うようにします。

また、「精神的ストレス」や「摂食障害」などが疑われる場合には、精神科や心療内科など専門医による診察や治療を受けるようにしましょう。

女性アスリートの無月経の治療として「ホルモン補充療法」「内分泌的治療」「心療内科的治療」などがあります。

この記事のまとめ

今回は「女性アスリートの無月経の治療」について説明しました。

女性アスリートは、競技パフォーマンスの向上のために「厳しいトレーニング」や「食事管理」などが行われます。

アスリートが、月経が来ないのは当たり前だ!
体重が増えては競技成績が落ちる!!
疲労骨折するくらい練習しなければ!?

などと間違った考えの指導者も多いのも事実です。

女性アスリートの「健康」があってこその競技です。

若い世代のアスリートが、長く健康的にスポーツを楽しめるように、スポーツを取り巻く環境がより良いものになることを願います。

また、最終的には自分のからだを守ることができるのは自分自身のみです。
しっかりとした知識をもち、スポーツと健康を両立できれば幸いです。

この記事によって「女性アスリートの無月経」について理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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