ビタミンとは【5大栄養素】

結論ですが

ビタミンとは、5大栄養素の一つであり、生物の体にとって必要な有機物のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外のものをいいます。

この記事は「健康に関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ビタミン」についてわかります。

ビタミンってなんですか?

このような疑問にお答えします。

おそらく皆さんは、健康のために「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しい生活」が健康に良いということは、何回も耳にしていることと思います。

この中でも、日々の生活の中で「食事」に関して気にされる人は多いかと思います。

ついつい食べ過ぎてしまう…
忙しくて規則的な食事ができない!
どのような食事が健康にいいですか?

このような悩みや疑問があるかと思います。

忙しい現代人は、食生活が乱れてしまう人が多いです。

とくに仕事が忙しすぎて、食事を抜いてしまったり、簡単なインスタント食品・コンビニ弁当で済ませるなんてことも…。

食事は人の口から体に入ってくる大切なものです。

食事によって摂取された栄養によって、われわれの体が出来上がるのです。

「医食同源」という言葉があるように、「食」というものはとても重要です。

今回は、5大栄養素の一つである「ビタミン」について説明していきます。

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まとめ

1.ビタミンとは

ビタミンとは、5大栄養素の一つであり、生物の体にとって必要な有機物のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外のものをいいます。

ビタミンは、ミネラルと同じように微量でも、その役割は重要であり、ヒトの体の中で三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の代謝を助ける働きをします。

なお、三大栄養素に「ミネラル」「ビタミン」をあわせて、五大栄養素とよばれます。

ビタミンは現在13種類あり、水に溶けやすい水溶性ビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、ビタミンC)と、脂に溶けやすい脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)に分けられます。

2.水溶性ビタミン

水溶性ビタミン1:ビタミンB1

ビタミンB1は、チアミンともよばれる水溶性ビタミンであり、糖質を代謝するために欠かせない栄養素です。

ビタミンB1は、糖を代謝する解糖系やクエン酸回路のエネルギー代謝の一部で補酵素として働き、糖質をエネルギーに変えるのを助ける働きをします。

ビタミンB1が不足すると、糖からエネルギーを産生できなくなり、疲労・食欲低下・だるさなどの症状、重症化すると脚気(浮腫・しびれ・動悸・息切れ)、ウェルニッケコルサコフ症候群(中枢神経障害)などにつながり、場合によっては死に至るケースもあります。

水溶性ビタミン2:ビタミンB2

ビタミンB2は、リボフラビンともよばれる水溶性ビタミンであり、糖質・タンパク質・脂質を代謝するために欠かせない栄養素です。

ビタミンB2は、糖質・タンパク質・脂質を代謝を助ける働きをし、とくに皮膚や粘膜の機能を正常に保つことに関係します。

ビタミンB2が不足すると、口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、角膜炎などを起こします。

水溶性ビタミン3:ナイアシン

ナイアシンは、水溶性ビタミンの一つであり、ニコチン酸とニコチンアミドの総称であり、エネルギーを代謝するために欠かせない栄養素です。

ナイアシンは、水溶性ビタミンですが、ニコチン酸は脂質異常症の治療薬、ニコチンアミドは1型糖尿病の治療薬として使われます。

ナイアシンが不足すると、「ペラグラ」(pellagra)という病気になり、赤い発疹ができる皮膚症状、口内炎・下痢などの消化器症状、神経障害などが起こります。

水溶性ビタミン4:パントテン酸

パントテン酸は、水溶性ビタミンの一つであり、もともと酵母の成長を促進する物質として発見されました。

パントテン酸は、「至る所に存在する酸」という意味で名づけられたというくらいであり、通常の食事では不足することはほとんどないです。

なお、パントテン酸が不足すると、疲労感、食欲低下、便秘、めまい、頭痛、動悸、不眠などの症状、知覚異常、激痛、麻痺、臓器機能不全、成長停止などにつながります。

水溶性ビタミン5:ビタミンB6

ビタミンB6は、水溶性ビタミンの一つであり、ピリドキサール・ピリドキシン・ピリドキサミンの3つあり、アミノ酸の代謝に欠かせない栄養素です。

ビタミンB6は、免疫機能、皮膚の正常化、ヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成などの働きをします。

ビタミンB6が不足すると、皮膚炎、舌炎、口内炎、口角炎、貧血、リンパ球減少症などが起こります。

水溶性ビタミン6:ビタミンB12

ビタミンB12は、水溶性ビタミンの一つであり、コバルトを含む化合物であり、アデノシルコバミン・メチルコバラミン・ヒドロキシコバラミン・シアノコバラミンなどがあります。

ビタミンB12は、タンパク質や核酸の生合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝、赤血球の生成に関わっています。

ビタミンB12が不足すると、巨赤芽球性貧血、脊髄や脳の白質障害、末梢神経障害などが起こり、しびれ・知覚障害などの症状がおこります。

水溶性ビタミン7:葉酸

葉酸は、水溶性ビタミンの一つであり、プテロイルモノグルタミン酸およびその派生物の総称であり、ビタミンB12とともに赤血球の生成に関わっています。

葉酸は、DNAやRNAなどの核酸の生合成やタンパク質、赤血球の生成に関わっています。

葉酸が不足すると、ビタミンB12欠乏と同じように巨赤芽球性貧血がおこり、母体の葉酸が不足すると胎児の神経管閉鎖障害や無脳症につながります。

水溶性ビタミン8:ビオチン

ビオチンは、水溶性ビタミンの一つであり、ビタミンB7・ビタミンHともよばれることがあり、皮膚を正常に保つ働きをしています。

ビオチンは、皮膚を正常に保つ働きをし、皮膚の炎症を防ぐ効果があります。美肌効果があり、美容注射などで使われることもあります。

ビオチンが不足すると、リウマチ、シェーグレン症候群、クローン病などの免疫疾患、1型および2型糖尿病のリスクが高まります。また、うろこ状の皮膚炎、萎縮性舌炎、食欲低下、吐き気、抑うつ感、顔面蒼白、性感異常、前胸部の痛みなどが起こります。

水溶性ビタミン9:ビタミンC

ビタミンCは、水溶性ビタミンの一つであり、アスコルビン酸ともよばれ、血管や骨・腱などのコラーゲンの生成を助ける働きをしています。

ビタミンCが不足すると、コラーゲンが合成できないために、血管の壁はもろくなり、出血を起こしますが、「壊血病」として知られています。
ビタミンCが不足すると、他にも、皮下出血、骨形成不全、貧血などにつながります。

3.脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミン1:ビタミンA

ビタミンAは、脂溶性ビタミンの一つであり、レチノール・レチナール・レチノインの総称です

ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を正常に保つ働きをしたり、免疫力を高める効果があります。

ビタミンAが不足すると、夜盲症(うす暗いところで見えにくくなる病気)を起こしたり、角膜や結膜上皮の乾燥・角質化、皮膚や粘膜の乾燥・肥厚・角質化などにつながります。

脂溶性ビタミン2:ビタミンD

ビタミンDは、脂溶性ビタミンの一つであり、D2からD7までありますが、一般的には「ビタミンD2」(エルゴカルシフェロール)・「ビタミンD3」(コレカルシフェロール)の2つに大きく分けられます。

ビタミンDは、腸管からのカルシウムの吸収や、腎臓でのカルシウムの再吸収をする働きをします。

ビタミンDが不足すると、低カルシウム血症が起こり、成人において骨軟化症・骨粗しょう症、小児において骨形成不全などにつながります。

脂溶性ビタミン3:ビタミンE

ビタミンEは、脂溶性ビタミンの一つであり、「4種のトコフェノール」と「4種のトコトリエノール」の合計8種類の化合物の総称です。

ビタミンEは、強い抗酸化作用をもち、体内の脂質の酸化を防いでくれます。

ビタミンEが不足すると、動脈硬化や血栓症、高血圧、脂質異常症などになりやすくなり、抗酸化作用が低下するため、シミやしわにつながります。

脂溶性ビタミン4:ビタミンK

ビタミンKは、脂溶性ビタミンの一つであり、天然のものでは「ビタミンK1」(フィロキノン)と「ビタミンK2」(メナキノン)の2種類があります。

ビタミンKは、血液を固める作用や骨をつくるのに重要な役割をします。

ビタミンKの不足が、成人においてはほとんど起こりませんが、新生児における消化管出血や頭蓋内出血などが有名です。

まとめ

今回は、「ビタミン」についてみてきました。

健康的に過ごすために「日々の食生活」がとても大切です。

「食」は健康のためだけでなく、充実した日々を送ること、家族や友人などと有意義な時間を過ごすことなどにもつながるものです。

日々の生活の中で、「ビタミン」が足りているか目をむけてみることをオススメします。

この記事によって「ビタミン」についての理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に日々の生活を送ることを願っています。

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