ジェミーナとヤーズの違い

結論ですが

ジェミーナとヤーズの違いには、「成分」「効果」「実薬の日数」「連続投与の日数」「連続投与のルール」などの違いがあります。

この記事は「ピル」について知りたい女性向けに書いています。
医療・健康に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ジェミーナとヤーズの違い」についてわかります。

ジェミーナとヤーズの違いは何ですか?

このような疑問にお答えします。

月経症状を改善するためピルを処方してもらう場合、様々な種類のピルを目の当たりにするでしょう。

ジェミーナもヤーズも、月経の症状を改善する効果が期待できるピルである「LEP」の一種であり、いずれも保険適応となります。
いずれも連続投与法があったりと似たようなイメージがありますが、実はいくつか違いもあります。

では、ジェミーナとヤーズの違いは何ですか?

今回は「ジェミーナとヤーズの違い」について説明します。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

1.成分

ジェミーナとヤーズの違いとして、「成分」の違いがあります。

ジェミーナもヤーズも、「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)というホルモン成分が含まれています。

しかし、ジェミーナは、「エチニルエストラジオール」というエストロゲン(卵胞ホルモン)と「レボノルゲストレル」というプロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれています。
一方、ヤーズは、「エチニルエストラジオール」というエストロゲン(卵胞ホルモン)と「ドロスピレノン」というプロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれています。 

つまり、ジェミーナとヤーズは、含まれる黄体ホルモンの成分が違うのです。

2.効果

ジェミーナとヤーズの違いとして、「効果」の違いがあります。

ジェミーナの成分の「レボノルゲストレル」は、子宮内膜が厚くなるのを抑える効果が高いため、不正出血の副作用が少なく、血栓症のリスクもより低いとされています。

一方、ヤーズの成分の「ドロスピレノン」は、利用作用があるため、むくみの副作用が少なく、にきびの改善効果が期待できるとされています。

つまり、ジェミーナとヤーズは、含まれる成分の違いによって、期待される効果もわずかに違うのです。

3.実薬の日数

ジェミーナとヤーズの違いとして、「実薬の日数」の違いがあります。

ジェミーナ配合錠(21日タイプ)では、「21日分の実薬」が含まれています。
一方、ヤーズ配合錠(28日タイプ)では、「24日分の実薬」と「4日分の偽薬(プラセボ)」が含まれています。

つまり、28日を1周期とする投与法の場合…
ジェミーナでは「21日間」実薬を服用し「7日間」休薬することになります。
一方、ヤーズでは「24日間」実薬を服用し「4日間」休薬することになります。

ちなみに、ジェミーナ配合錠(28日タイプ)では、「28日分すべて実薬」が入っており、ヤーズフレックスでも「28日分すべて実薬」が入っております。

4.連続投与の日数

ジェミーナとヤーズの違いとして、「連続投与の日数」の違いがあります。

ジェミーナでは、「最長77日間」服用し、「7日間」休薬する方法があり、84日間(約3ヵ月)に1回「月経のような出血」(消退出血)が来る方法で投与できます。

一方、ヤーズでは、「最長120日間」服用し、「4日間」休薬する方法があり、120日間(約4ヵ月)に1回「月経のような出血」(消退出血)が来る方法(フレックス投与法)があります。

つまり、ジェミーナは「最長77日間」、ヤーズは「最長120日間」という、「連続投与の日数」の違いがあるのです。

5.連続投与のルール

ジェミーナとヤーズの違いとして、「連続投与のルール」の違いがあります。

ジェミーナでは、「最長77日間」実薬を服用しますが、不正出血の有無に関わらず、連続投与します。
一方、ヤーズでは、「最長120日間」実薬を服用しますが、途中で不正出血が3日以上認められたら「4日間」休薬を設けるルールがあります。

ヤーズのフレックス投与法では、実際に120日間、不正出血がなく連続投与できるケースは少なく、だいたい途中で不正出血が起こってしまい休薬する場合が多いです。

つまり、ジェミーナとヤーズの違いとして、連続投与中の不正出血が起こった時の対応など「連続投与のルール」の違いがあるのです。

まとめ

今回は「ジェミーナとヤーズの違い」について説明しました。

女性と月経は切っても切り離せない問題です。

「ピル」をうまく活用することによって、月経とうまく付き合い、よりよく生活することができます。

ピルを使ってみたいけれど、ピルの種類がたくさんあってよくわからない場合には、気軽に婦人科を受診して相談するようにしましょう。

婦人科は困った人の味方です。
勇気をもって受診してみましょう。

この記事によって「ジェミーナとヤーズの違い」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立てていただければ幸いです。

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