妊娠週数の計算方法

結論ですが、

妊娠週数は、基本的には最終月経開始日を「0週0日」として計算します。

この記事は「妊娠週数の計算」について疑問に思うヒトに向けて書いています。
医療・健康に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「妊娠週数の計算方法」についてわかります。

妊娠週数ってどのように計算しますか?

このような疑問にお答えします。

妊娠週数を計算することは、妊娠中の管理をする上でとても重要です。

妊娠週数によって、妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期に分かれています。
それぞれの時期に、起こりやすいリスクをあらかじめ想定した上で、診察や検査などがおこなわれます。
妊娠週数に応じた周産期管理というものが、安全に妊娠出産をするためにとても重要になるのです。

また、「中絶すること」になった場合に、「妊娠週数」によっては中絶手術を受けられないということも出てきます。
実は、中絶手術を受けられるのはタイムリミットがあります。

そんな大切な妊娠週数ですが、どのように計算するのだろう?

今回は「妊娠週数の計算方法」について説明したいと思います。

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この記事のまとめ

1.最終月経開始日から

妊娠週数は、基本的には、最終月経開始日を「0週0日」として計算します。

最後に月経が始まった日つまり「最終月経開始日」を「妊娠0週0日」とします。
この日を基準にして、「妊娠何週何日」なのかを数えていきます。

月経周期が28日型で、排卵周期も規則的に来ている人を想定すると…
妊娠2週0日が「排卵日」、妊娠4週0日が「次の月経予定日」、そして妊娠40週0日が「分娩予定日」に当たります。
実際には、次の月経予定日から1週間くらい遅れたタイミングで妊娠検査を行うことが多いため、妊娠5-6週頃に受診される妊婦さんが多いです。

2.排卵日から

妊娠週数は、排卵日を「2週0日」として計算することもあります。

妊娠週数は、基本的には最終月経開始日から計算することが多いです。
しかし、月経周期が不規則な人、排卵のタイミングがズレた場合などによって実際の妊娠週数がズレてしまう場合があります。

最終月経開始日からの計算では妊娠週数がズレてしまうことがあるため、不妊治療などによって「排卵日」がわかっている場合には、排卵日から妊娠週数を計算することもあります。

つまり、「排卵日」を妊娠2週0日として、妊娠週数を計算することになります。

3.胎児の大きさから

妊娠週数は、胎児の大きさから修正して算出します。

妊娠週数は、基本的には最終月経開始日を「0週0日」として計算しますが、月経が不規則・排卵日がズレるなどが原因で実際の妊娠週数とズレてしまう可能性もあります。

そのため、赤ちゃんの大きさを測定して、そこから算出される妊娠週数とズレがないか確認します。
「CRL」(頭殿長)という赤ちゃんの座高を測ったり、「BPD」(頭横囲)という赤ちゃんの頭の横幅を測ったりします。

おおよそ妊娠8週頃に、「最終月経開始日からの妊娠週数」と、「赤ちゃんの大きさからの妊娠週数」をみて、妊娠週数を確定して、分娩予定日が計算されます。
なお、「妊娠40週0日」にあたる日が「分娩予定日」となりますが、この日ちょうどに赤ちゃんが生まれることは実際には少ないです。

まとめ

今回は「妊娠週数の計算方法」について説明しました。

妊娠週数を計算することが妊娠管理する上でとても大切です。

・「妊娠週数」によって、分娩予定日が決まります。
・「妊娠週数」に応じて赤ちゃんが順調に大きくなっているのか評価します。
・「妊娠週数」から「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」という周産期管理するポイントとなる時期を区切ります。
・「妊娠週数」によって、中絶可能な時期が決まります。
・「妊娠週数」が決まっていることで、早産・正期産・過期産などの判定が可能です。

「妊娠週数」を計算することは、周産期管理においてとても重要になるのです。

この記事によって、「妊娠週数の計算方法」について知ることができ、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。

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