短鎖脂肪酸とは【ファットアダプト】PFCを武器にする

結論ですが

短鎖脂肪酸とは、脂肪酸の中でも鎖のようにつながった炭素の数が６個以下と短いものをいい、酢酸、プロピオン酸、酪酸などがあります。

この記事は「スポーツを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「短鎖脂肪酸」についてわかります。

短鎖脂肪酸って何ですか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるためとくに重要となります。

今回は、PFCの「F」(C)についてです。

「短鎖脂肪酸」は脂肪酸という名称ですが、通常の脂質とは違った働きもします。

また、短鎖脂肪酸は、脂質からではなく、食物繊維やオリゴ糖などの多糖類から生成されるため、他の脂肪酸とは違った理解が必要になります。

では、短鎖脂肪酸って何ですか?

ということで、今回は「短鎖脂肪酸」について説明していきます。

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まとめ

1.短鎖脂肪酸とは

短鎖脂肪酸とは、脂肪酸の中でも鎖のようにつながった炭素の数が６個以下と短いものをいい、酢酸、プロピオン酸、酪酸などがあります。

そもそも、脂肪酸とは、脂質を構成する成分のひとつであり、数個から数十個の炭素が鎖のように繋がった構造をしています。
そのうち炭素の数が6個以下のものを「短鎖脂肪酸」と言います。

短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸において、消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が発酵することにより生成されます。
短鎖脂肪酸には、「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」などがあります。

短鎖脂肪酸とは、脂肪酸の中でも鎖のようにつながった炭素の数が６個以下と短いものをいい、酢酸、プロピオン酸、酪酸などがあります。

2.短鎖脂肪酸の効果

短鎖脂肪酸の効果として「腸内環境の改善」「免疫力の向上」「体脂肪の減量」などがあります。

腸の中では、さまざまな腸内細菌が存在しており、善玉菌と悪玉菌が常に勢力争いをしています。
短鎖脂肪酸は、腸内を適度な酸性に保ち善玉菌を応援すると共に、悪玉菌を抑えてくれます。短鎖脂肪酸の中でも「酢酸」には悪玉菌を退治する殺菌作用や、増殖を抑える静菌作用があります。

また、短鎖脂肪酸の大部分は大腸粘膜組織から吸収され、腸の細胞の増殖や粘液の分泌、水やミネラルなどの吸収のためのエネルギー源となるため、腸の働きをサポートします。

短鎖脂肪酸には、このように「腸内環境の改善」をする効果があります。

さて、われわれの体は、食事と一緒にウイルス・細菌などの病原体が感染するリスクにさらされており、感染を防ぐために「腸のバリア機能」が重要です。
短鎖脂肪酸には、腸のバリア機能をサポートする役割もあります。
短鎖脂肪酸の中でも「酪酸」や「プロピオン酸」には、腸の粘膜を維持して、腸のバリア機能を高める働きをして、「免疫力の向上」の効果が期待できます。

また、腸内で作り出された短鎖脂肪酸は、体内に吸収されると、血流に乗って全身に運ばれます。
脂肪細胞に到達した短鎖脂肪酸は、脂肪組織に栄養が取り込まれるのを防ぎます。
脂肪の蓄積を抑えることで、体脂肪を減らしてくれて「体脂肪の減量」効果を発揮します。
また食欲をおさえる作用もあるため「ダイエット効果」も期待できます。

短鎖脂肪酸の効果として「腸内環境の改善」「免疫力の向上」「体脂肪の減量」などがあります。