食物繊維とは【スポーツと栄養】PFCを武器にする

結論ですが

食物繊維とは、人の消化酵素では消化することができない食物に含まれる成分のことです。

この記事は「スポーツを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「食物繊維」についてわかります。

食物繊維って何ですか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるためとくに重要となります。

今回は、PFCの「C」についてです。

炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に分かれます。
エネルギー源として話をするときには、「炭水化物=糖質」として扱われることが多々あります。
そして、食物繊維はおまけとして扱われることがほとんどです。
しかし、「食物繊維」は体の中(腸の中において)で重要な働きをする重要な栄養素の一つです。

では、食物繊維って何ですか?

ということで、今回は「食物繊維」について説明していきます。

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まとめ

1.食物繊維とは

食物繊維とは、人の消化酵素では消化することができない食物に含まれる成分のことです。

食物繊維の多くは多糖類の仲間ですが、体の中に消化されないためエネルギー源にはなりません。
食物繊維は、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2つに大きく分けられます。

「水溶性食物繊維」には、果物・野菜に含まれる「ペクチン」や、こんぶ・わかめなどに含まれる「アルギン酸」(ぬるぬる成分)などがあります。

「不溶性食物繊維」には、植物の細胞壁に含まれる「セルロース」「ヘミセルロース」「リグニン」、えび・かになどの殻に含まれる「キチン」などがあります。

繰り返しですが、食物繊維は、消化できず体内に吸収されません。
しかし、健康のために重要な役割を果たしており「第六の栄養素」と呼ばれています。

「五大栄養素」といえば、「炭水化物(糖質)」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」の5つです。
それに加えて「食物繊維」は、整腸作用など健康のために重要な役割を果たしており「第六の栄養素」と呼ばれているのです。
正確にいうと、「炭水化物」は糖質と食物繊維に分けられますが、「炭水化物=糖質」と扱われる場合がほとんどです。

食物繊維とは、人の消化酵素では消化することができない食物に含まれる成分のことです。

2.食物繊維の効果

食物繊維の効果として「整腸作用」「血糖値の上昇抑制」「高血圧の予防」「コレステロール低下」「肥満の予防」などがあります。

食物繊維は、消化・吸収されず、小腸を通って大腸まで達します。
食物繊維によって、水分を吸収して便の容積を増やします。便が増えると、大腸が刺激されて腸の動きが活発化して排便が促されます。
また、食物繊維が腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境が整い、便通が良くなり「整腸作用」を発揮します。

また、食物繊維は、小腸での栄養素の吸収速度をおだやかにしてくれます。
食物繊維によって、小腸での糖の吸収速度を穏やかにして、食後の血糖値の上昇をおさえる「血糖値の上昇抑制」効果が期待できます。

なお、食物繊維によって、ナトリウムを排出してくれるため、「高血圧の予防効果」を発揮します。
さらに、食物繊維によって、コレステロールを吸着し体外に排出してくれるため「コレステロール低下」効果も期待できます。

食物繊維は、体内に消化・吸収されないため、体に吸収されるカロリーがほとんどないです。それにもかかわらず、食べ物のかさ増し効果によって、満腹感を満たしてくれて、食べ過ぎを防いでくれるため、「肥満の予防」になります。
さらに、「糖尿病」「脂質代謝異常症」「高血圧」「動脈硬化」などの生活習慣病の予防効果も期待できます。

3.食物繊維を多く含む食品

食物繊維はおもに、「野菜」「穀類」「豆類」「きのこ」「いも類」などの植物性食品に多く含まれています。

野菜

  • だいこん…約21.3g(100g当たり)
  • ごぼう…約5.7g(100g当たり)
  • ブロッコリー…約4.4g(100g当たり)

穀類

  • ライ麦パン…約5.6g(100g当たり)
  • 五穀…約5.1g(100g当たり)
  • 玄米…約1.8g(100g当たり)

豆類

  • だいず 納豆…約6.7g(100g当たり)
  • だいす おから…約11.5g(100g当たり)
  • あずき…約8.7g(100g当たり)
  • いんげんまめ…約13.6g(100g当たり)

きのこ

  • きくらげ乾…約57.4g(100g当たり)
  • しいたけ乾…約41.0g(100g当たり)
  • えのきたけ…約3.9g(100g当たり)

いも類

  • じゃがいも…約9.8g(100g当たり)
  • さつまいも…約2.8g(100g当たり)
  • 里いも…約2.3g(100g当たり)

まとめ

今回は、「食物繊維」について説明しました。

食事・栄養は、スポーツをしている人にとって、とても重要になります。
PFCや食事・栄養を武器にして、スポーツにおいてパフォーマンスが向上するような人が一人でも多く出ることを願っています。

この記事によって「食物繊維」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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