結論ですが
排便時にいきみすぎてはいけません。
この記事は「健康に関心のある」女性向けに書いています。
この記事を読むことで「快便のためのポイント」がわかります。
排便時にいきみすぎてはいけません。
トイレにすわって、便が自然にでてくるのを待ちましょう。
いきみすぎてしまうと「痔」「脱肛」につながります。
腸の中の便がたまると、便をしたい感じ、つまり便意を感じます。
便意があるときに、トイレにいって便座にすわります。
便の出口関門となる部分に「肛門括約筋」があります。
「肛門括約筋」は自分でコントロールすることが可能で、ゆるめるようにすると自然と便がでてきます。
便が出てくるとともに多少のいきんでしまう感覚をともなうことが多いですが、そのときに強くいきんではいけないです。
便をだすときに、いきみすぎて腹圧を強くかけすぎてしまうと、肛門付近の血管に圧がかかります。「痔」や「脱肛」になってしまいます。
また、いきみだけが原因ではないですが、いきむことによって「脳出血のきっかけ」となってしまったり、膀胱脱・子宮脱などの「骨盤臓器脱のきっかけ」となってしまうことがあります。
排便時にいきみすぎないようにして、便が自然にでてくるのを待つようにしましょう。
とはいっても、便座にすわっても、
「なかなか便がでてこない」
「便がでるまで時間がかかる」
「便がかたすぎる」
などで、つよくいきまなければ便が出ないこともあるかとおもいます。
いきみすぎないようにするために、快便となるような習慣がとても大切です。
今回「快便となるためのポイント」を3つにしぼって説明していきます。
この記事のまとめ
- ①「食事」「運動」「睡眠」などの健康習慣を意識する
- ②正しい排便習慣をこころがける
- ③便秘となる原因をさがす
①「食事」「運動」「睡眠」などの健康習慣を意識する
いきまないで排便するためには、
「適切な便であること」
「腸のうごきが良好であること」
が重要です。そのために、「食事」「運動」「睡眠」などの健康習慣が重要です。
便のもとになるのは「食事」です。便がかたくなりすぎてしまわないように、「食物繊維」を十分ふくむ食事をこころがけるとともに、「水分」を十分とりましょう。
食事をとるときには、十分よくかんで食べましょう。「咀しゃく」をすることで、たべものが消化しやすいかたちになりますし、腸のうごきが活発になります。
また、適切な「運動」「睡眠」によって、自律神経が整い、腸のうごきも良好になります。
②正しい排便習慣をこころがける
「トイレでは排便・排尿以外のことはしないこと」
「排便するタイミングを規則正しくすること」が重要です。
トイレは排便・排尿をする場所です。
トイレにはいってから、スマホをいじったり、雑誌やマンガを持ち込んで、ついのめりこんでしまうことがあるかとおもいます。
トイレを排便・排尿以外のことをする習慣がついてしまうと、あたまの中でそれがすりこまれてしまって、うまく排便できなくなってしまいます。
トイレにはいったら、他のことをやる習慣を改めましょう。
また、便意があったときにトイレにいけない場合があるかと思います。
便意をがまんすることが習慣化してしまうと、便意を感じるセンサーがうまくはたらくなってしまうことにつながり、排便したいときに、うまく出せなくなってしまいます。
できれば、朝に食事をすませたあとの腸がうごいている時間にトイレにいく習慣をつけるなど、規則ただしい排便する時間をきめると良いでしょう。
③便秘となる原因をさがす
いきまなければ便がでない場合、じつは「便秘」であることが多いです。
「便秘」とは「便を十分にかつ快適に出しきれない状態」のことをいいます。
便秘の原因として、なにかしらの疾患がかくれていることもあります。
なにをしても改善しない場合は、病院を受診して検査してもらいましょう。
機能性便秘
これといったはっきりとした原因はみとめないが、腸の動きがわるかったり、便がかたくなってしまい便秘になってしまうことを「機能性便秘」といいます。
腸が適切にうごくためには、自律神経が良好であることが大切です。
おもに「食事」「睡眠」「運動」などの生活習慣、ストレス、加齢などの影響をうけて、腸のうごくがわるくなっておこります。
また、女性の場合は月経や妊娠中にホルモンの影響をうけて、腸のうごきがわるくなり便秘になりやすくなります。
腸のうごきがわるくなると、便の水分が多くうばわれてしまい、便がかたくなってしまいます。機能性便秘に対しては、さきほど説明した「食事」「運動」「睡眠」などの健康習慣が大切です。
器質的便秘
腸の通り道をジャマする病変があって、便が腸の中をスムーズに通ることができずに便秘になってしまうことを「器質的便秘」といいます。
「大腸がん」、潰瘍性大腸炎・クローン病などの「炎症性腸疾患」、お腹の手術のあとの「癒着」が原因のことがあります。
これらがうたがわしい場合は、CTなどの画像検査、消化管内視鏡検査などで病変がないか確認します。
症候性便秘
腸の動きがわるくなるような全身疾患があることで、便秘になってしまうことを「症候性便秘」といいます。
「甲状腺機能低下症」「副甲状腺機能亢進症」「糖尿病」などで腸のうごきがわるくなり、便秘につながります。
これらがうたがわしい場合は、「血液検査」でホルモン値や血糖などを評価します。
薬剤性便秘
くすりが原因で便秘となってしまうことを「薬剤性便秘」といいます。
うつ病やパーキンソン病などに対する「抗コリン薬」という種類のくすり、ガンにともなう痛みに対する「麻薬」という種類のくすりなどを使用すると、腸のうごきがわるくなり便秘になりやすくなります。
どうしても、くすりを中止できない場合は「下剤」を併用することになります。
まとめ
便をするときには、いきみすぎないようにしましょう。
いきみすぎないようにするために「快便となる習慣」がとても大切です。
快便のためのポイントは以下の3つです。
- ①「食事」「運動」「睡眠」などの健康習慣を意識する
- ②正しい排便習慣をこころがける
- ③便秘となる原因をさがす
便秘の場合、なにをしても改善しない場合は病院を受診して検査ふくめ相談しましょう。
この記事のよって排便の悩みが解決できれば幸いです。
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