脂肪酸の種類【7つ】マラソン競技と栄養

食事栄養

結論ですが

脂肪酸の種類として「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」「一価不飽和脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」「オメガ3系脂肪酸」「オメガ6系脂肪酸」「トランス脂肪酸」などがあります。

この記事は「マラソンを趣味にしている」ヒトに向けて書いています。
食事・栄養に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「脂肪酸の種類」についてわかります。

脂肪酸にはどのような種類がありますか?

このような疑問にお答えします。

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物」のことを「PFC」といいます。

タンパク質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)

スポーツ選手やアスリートの場合、厳しいトレーニングに耐えうる体作りなどのために、食事・栄養がとても重要になります。
そして、この「PFC」がエネルギー源となるため重要となります。

マラソンなどの持久系競技において、とくに「炭水化物・糖質」(C)や「脂質」(F)が大切です。
今回は、そのうち「脂質」(C)についてピックアップします。

そもそも、「脂質」のほとんどは「脂肪酸」というもので構成されています。
脂肪酸は、構造によって「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に大きく分けられます。

常温で固体になる性質がある「脂」と、常温で液体になる性質がある「油」があります。

「飽和脂肪酸」は、常温で固体になる性質があります。「バター」「ラード」など「脂」と表現されるものに多く含まれます。

一方、「不飽和脂肪酸」は、常温で液体になる性質があります。「オリーブオイル」「アマニ油」など「油」と表現されるものに多く含まれます。

その中にも、いくつかの種類の脂肪酸があります。

では、脂肪酸にはどのような種類がありますか?

ということで、今回は「脂肪酸の種類」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

まとめ

1.飽和脂肪酸

脂肪酸の種類に「飽和脂肪酸」があります。

飽和脂肪酸は、炭素の二重結合のないタイプの脂肪酸です。
常温で固形になる性質があり、漢字で書くと「脂」と表現されます。

飽和脂肪酸は、エネルギーとして使われやすく、体内で合成することができる脂肪酸です。
主に、パルミチン酸・ステアリン酸・ミリスチン酸などの脂肪酸があります。

飽和脂肪酸は、一般的に過剰摂取されやすく、健康への悪影響が知られています。
飽和脂肪酸を摂りすぎると、血液中の「中性脂肪」や「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を増加させ、「脂質代謝異常症」や「動脈硬化」につながります。

飽和脂肪酸は動物性の食品に多く含まれます。
「肉類」「バター」「ラード」「生クリーム」「乳製品」「チョコレート」「ケーキ」などに多く含まれます。

2.不飽和脂肪酸

脂肪酸の種類に「不飽和脂肪酸」があります。

繰り返しですが、「不飽和脂肪酸」は、常温で液体になる性質があり、漢字で書くと「油」と表現されるものに多く含まれます。

不飽和脂肪酸には、「一価不飽和脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」(オメガ3系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸など)「トランス脂肪酸」などがあります。

それぞれ見ていきましょう。

3.一価不飽和脂肪酸

脂肪酸の種類に「一価不飽和脂肪酸」があります。

一価不飽和脂肪酸は、炭素の二重結合が一つあるタイプの脂肪酸です。
「オメガ9系脂肪酸」とも呼ばれており、比較的エネルギーとして使われにくい脂肪酸です。
おもに、「オレイン酸」「ミリストレイン酸」「エイコセン酸」などがあります。

一価不飽和脂肪酸は、血液中の余分な「中性脂肪」や「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を下げる作用があり、「脂質代謝異常症」などの予防につながります。

一価不飽和脂肪酸は、植物性の食品や魚類の油に多く含まれます。
「オリーブオイル」「なたね油」「アボカド」「タラ肝油」「イワシ油」などに多く含まれています。

4.多価不飽和脂肪酸

脂肪酸の種類に「多価不飽和脂肪酸」があります。

多価不飽和脂肪酸は、炭素の二重結合が二つ以上あるタイプの脂肪酸であり、「オメガ3系脂肪酸」や「オメガ6系脂肪酸」があります。

「オメガ3系脂肪酸」は、調理油などに含まれる「アルファリノール酸」の他、魚類に含まれる「ドコサヘキサエン酸」(DHA)、「エイコペンタエン酸」(EPA)などがあります。

「オメガ6系脂肪酸」は、ほとんどは「リノール酸」であり「アラキドン酸」もあります。リノール酸やアラキドン酸は、体内では合成されない必須脂肪酸です。

多価不飽和脂肪酸は、血液中の余分な「中性脂肪」や「総コレステロール」「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を下げる作用があり、「脂質代謝異常症」や「動脈硬化」などの予防につながります。

また、多価不飽和脂肪酸は心疾患のリスクを下げる効果があることが知られています。
ただし、多価飽和脂肪酸を多くとりすぎると「HDLコレステロール」(善玉コレステロール)も低下してしまいます。

つぎに、多価不飽和脂肪酸である「オメガ3系脂肪酸」や「オメガ6系脂肪酸」について見ていきましょう。

5.オメガ3系脂肪酸

脂肪酸の種類に「オメガ3系脂肪酸」があります。

「オメガ3系脂肪酸」は、調理油などに含まれる「アルファリノール酸」の他、魚類に含まれる「ドコサヘキサエン酸」(DHA)、「エイコペンタエン酸」(EPA)などがあります。
「オメガ6系脂肪酸」は、ほとんどは「リノール酸」であり「アラキドン酸」もあります。リノール酸やアラキドン酸は、体内では合成されない必須脂肪酸です。

オメガ3系脂肪酸は、血液中の余分な「中性脂肪」や「総コレステロール」「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を下げる作用や、「HDLコレステロール」(善玉コレステロール)を上げる作用があり、「脂質代謝異常症」や「動脈硬化」などの予防、心疾患リスクの低減につながります。

「オメガ3系脂肪酸」は、「さば」「うなぎ」「しそ油」「ごま油」「なたね油」「アマニ油」「あんこう」などに多く含まれています。

6.オメガ6系脂肪酸

脂肪酸の種類に「オメガ6系不飽和脂肪酸」があります。

「オメガ6系脂肪酸」は、ほとんどは「リノール酸」であり「アラキドン酸」もあります。リノール酸やアラキドン酸は、体内では合成されない必須脂肪酸です。

オメガ6系脂肪酸は、血液中の余分な「中性脂肪」や「総コレステロール」「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を下げる作用があり、「脂質代謝異常症」や「動脈硬化」などの予防につながります。
ただし、オメガ6系脂肪酸を多くとりすぎると、炎症反応を引き起こし、動脈硬化や心疾患のリスクを高める可能性があります。
また、アレルギー症状を悪化させたり、免疫機能に影響を与える可能性があります。

「オメガ6系脂肪酸」は、「サフラワー油」「ひまわり油」「大豆油」「コーン油」などに多く含まれています。

7.トランス脂肪酸

脂肪酸の種類に「トランス脂肪酸」があります。

トランス脂肪酸は、常温で液体である植物油に水素添加させて、人工的につくられた脂肪酸です。
トランス脂肪酸は、一般的に健康に悪い脂質として知られており、「食べるプラスチック」とも呼ばれています。海外では食品への「トランス脂肪酸」の使用が規制されている地域もあります。

トランス脂肪酸は、健康への悪影響が知られています。
トランス脂肪酸を摂りすぎると、血液中の「LDLコレステロール」(悪玉コレステロール)を増加させるだけでなく、「HDLコレステロール」(善玉コレステロール)を低下させます。
「脂質代謝異常症」や「動脈硬化」につながり、「心疾患」のリスクを高めます。

トランス脂肪酸は、加工された食品に多く含まれます。
「マーガリン」「ショートニング」「ファットスプレッド」などに多く含まれます。
また、それらを使用した「カップ麺」「スナック菓子」「ファストフード」などに多く含まれます。

まとめ

今回は「脂肪酸の種類」について説明しました。

この記事によって「脂肪酸の種類」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました