糖質と糖類の違い【食と健康】

結論ですが、

糖質は、炭水化物から食物繊維を除いた成分のことをいいます。
一方、糖類は、糖質の中の「単糖類」と「二糖類」に該当するものを言います。

この記事は「食と健康に関心のある」ヒトに向けて書いています。
食と健康についての疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「糖質と糖類の違い」についてわかります。

糖質と糖類の違いってなんですか?

このような疑問にお答えします。

おそらく皆さんは、健康のために「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しい生活」が健康に良いということは、何回も耳にしていることと思います。

この中でも、日々の生活の中で「食事」に関して気にされる人は多いかと思います。

ついつい食べ過ぎてしまう…
忙しくて規則的な食事ができない!
どのような食事が健康にいいですか?

このような悩みや疑問があるかと思います。

忙しい現代人は、食生活が乱れてしまう人が多いです。

とくに仕事が忙しすぎて、食事を抜いてしまったり、簡単なインスタント食品・コンビニ弁当で済ませるなんてことも…。

食事は人の口から体に入ってくる大切なものです。
食事によって摂取された栄養によって、われわれの体が出来上がるのです。
「医食同源」という言葉があるように、「食」というものはとても重要です。

とくに三大栄養素の一つである「糖質」はエネルギー源として必要な栄養素です。
糖類という言葉も聞いたことがあるが、違うものなのだろうか?

では、糖質と糖類は何が違うのですか？

ということで、今回は「糖質と糖類の違い」について説明していきます。

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まとめ

1.糖質とは

糖質は、炭水化物から食物繊維を除いた成分のことをいいます。

炭水化物は、炭素と水素の化合物であり、「たんぱく質」「脂質」と並ぶエネルギー産生栄養素の三大栄養素の一つです。

炭水化物は、体内に取り入れられエネルギー源となる「糖質」と、体内の消化酵素では消化できない「食物繊維」があります。

なお、糖質は、「単糖類」「二糖類」「少糖類(オリゴ糖)」「多糖類」などがあります。
単糖類である「ブドウ糖」や「果糖」などが複数結びついて、「二糖類」「少糖類(オリゴ糖)」「多糖類」などが作られます。

糖質は、炭水化物から食物繊維を除いた成分のことをいいます。

2.糖類とは

糖類とは、糖質の中の「単糖類」と「二糖類」に該当するものを言います。

「単糖類」は、1つの単糖からできている糖質であり、それ以上は細かく分解できないものをいいます。
単糖類には「ブドウ糖(グルコース)」「果糖(フルクトース)」「ガラクトース」があります。

「二糖類」は、2つの単糖が結合してできた糖質です。

二糖類として、

「グルコース」が2つ結合した「麦芽糖」(マルトース)
「グルコース」と「フルクトース」が結合した「ショ糖」(スクロース)
「グルコース」と「ガラクトース」が結合した「乳糖」(ラクトース)

などがあります。

そして、糖類は、「単糖類」と「二糖類」を合わせたものです。

つまり、

単糖類である「ブドウ糖」「果糖」「ガラクトース」
二糖類である「麦芽糖」「ショ糖」「乳糖」

が糖類に該当します。

糖類とは、糖質の中の「単糖類」と「二糖類」に該当するものを言います。

3.糖質と糖類の違い

糖質は、炭水化物から食物繊維を除いた成分のことをいいます。
一方、糖類は、糖質の中の「単糖類」と「二糖類」に該当するものを言います。

つまり、「糖類」は「糖質」でありますが、
「糖質」だからといって、「糖類」とは限りません。

ちなみに、糖質の中でも「少糖類(オリゴ糖)」や「多糖類」は糖類には該当しません。

なお、少糖類(オリゴ糖)は、単糖が３つ以上結合している糖類であり、多糖類よりも分子量が少ないものをいいます。
おおよそ単糖が３～10個ほど結合したものをオリゴ糖とよばれています。

多糖類は、単糖がおおむね10個以上結合している糖類のことをいいます。
「消化性多糖類」(デンプン、グリコーゲンなど)と「難消化性多糖類」(ペクチン、アガロース、グルコマンナンなど)に分類されます。
消化されにくい「難消化性多糖類」のほとんどは、エネルギー源とはならないため「食物繊維」に該当するため「糖質」には分類されません。

糖質には、他にも「糖アルコール」(キシリトール、エリスリトール、ソルビトールなど)が含まれます。