結論ですが
スマホから発生する電磁波をあびても、赤ちゃんへの心配な影響はありませんしわれわれ自身の健康への心配な影響もありません。
この記事は「妊娠中の女性」に向けて書いています。
この記事を読むことで「妊娠中の電磁波の影響について」わかります。
われわれの身の回りには、スマホや家電など「電磁波」を発生するものがたくさんあります。
電磁波をあびると、おなかの赤ちゃんや自分自身の健康によくないと心配される方もいるかとおもいます。
その疑問に答えるうえで、
JEIC(電磁界情報センター)というところが作っている
「プレママのための知って安心、電磁波のこと 」
という資料があり、電磁波についてくわしく説明されています。
今回その資料をベースに「電磁波の人体への影響」について説明していきたいとおもいます。
この記事のまとめ
- 電磁波とは、電気のエネルギーが波として伝わることをいいます。
- 電磁波には「低周波」「中間周波」「高周波」の3つに分けられます。
- 電磁波による赤ちゃんやわれわれ自身の健康への心配な影響はありません。
電磁波とは
そもそも電磁波とは
電磁波とは、電気のエネルギーが波として遠くに伝わることをいいます。
電気を使えば「電磁波」が発生します。ふだん電気をつかって生活をしているわれわれは「電磁波」のなかで生活していることになります。
電磁波の種類
電磁波は周波数の違いによって「低周波」「中間周波」「高周波」の3つに分けられます。
低周波の短期的影響は、きわめて強い低周波をあびると神経が刺激されることがあります。
高周波の短期的影響は、きわめて強い高周波をあびると体温が上昇することがあります。
ただし、電磁波には「ICNIRP」という組織のガイドラインで推奨値がもうけられています。普段の生活でつかわれる電磁波は推奨値をはるかに下回ります。
なので、日常生活の中であびている電磁波では時間や回数に関係なく、からだへの心配な影響はありません。
電磁波の赤ちゃんへの影響
妊娠中のひとが日常生活の環境のなかで電磁波をあびても、「自然流産」「胎児形態異常」(お腹の赤ちゃんの臓器などの形の異常)「低出生体重児」「先天疾患」などのリスクは増加しないことが示されています。
つまり、妊娠中に電磁波をあびた場合の赤ちゃんへの影響について科学的証拠は否定的で因果関係はないことが示されています。
電磁波の影響
電磁波の人体への影響について「低周波」「中間周波」「高周波」の3つを順に説明していきます。
「低周波」の影響
低周波には、送電線や家電製品からの電磁波があります。
散歩をしているときに、送電線があったとき、そこからの電磁波がおなかの赤ちゃんに影響をあたえないか心配になる人もいるかとおもいます。
結論をいうと、送電線や家電製品からの低周波によって、おなかの赤ちゃんに心配な影響をあたえることはないです。
補足をすると、疫学調査では低レベルの磁界をあびると「小児白血病」が増えるパターンが示されたようです。
ただし、もし”仮に”低周波による因果関係があった場合、その増えるパターンは「国内に約490人発症している患者が約3.9人増える程度」とのことです。
生物物理学的メカニズム・動物実験でも影響がなかったようで、総合的に判断すると低周波にともなう小児白血病との関連性が見出せるほど強いものではないと結論されています。
「小児白血病」以外にも「成人のがん」「生殖機能障害」「発育異常」をふくむ健康への影響について総合的な評価すると科学的証拠は否定的で因果関係はないことが示されています。
「中間周波」の影響
中間周波には、IH調理器をふくむ家電製品からの電磁波があります。
家庭で料理しているときに、家電からの電磁波がおなかの赤ちゃんに影響をあたえないか心配になる人もいるかとおもいます。
結論をいうと、日常で使用する家電製品からの電磁波は「ICNIRPのガイドライン」を大きく下回っているので、心配な影響をあたえることはないです。
ただし、心臓のペースメーカーを使用しているひとは、電磁波の影響をうける可能性があるため注意が必要です。
「高周波」の影響
高周波には、電子レンジやスマホなどからの電磁波があります。
日常生活で欠かせないスマホですが、スマホからの電磁波がおなかの赤ちゃんに影響をあたえないか心配になる人もいるかとおもいます。
結論をいうと、20年以上の長年の研究でも携帯電話使用によって健康への心配な影響をあたえることはないです。
また、長年の研究で、携帯電話使用によって「神経膠腫」「髄膜腫」などの「脳腫瘍」リスクをあげないことがわかりました。
まとめ
電磁波とは、電気のエネルギーが波として伝わることをいいます。
電磁波には「低周波」「中間周波」「高周波」の3つに分けられます。
妊娠中に電磁波をあびても赤ちゃんへの心配な影響はありませんし、われわれ自身の健康への心配な影響もありません。
われわれの生活は、スマホ・家電など電気をつかう製品であふれております。
一時期、それら家電などから発生する電磁波の人体への影響が懸念されることがありました。
しかし、長年の研究によって日常生活でつかわれる電磁波の安全性について証明されるようになりました。
「便利さ」を求めると「安全性」がおろそかになるというトレードオフの関係になってしまうことが多いので、電磁波の安全性が証明されて良かったと思います。
電気がつかわれるものは便利な生活をもたらしてくれており、手放すことは難しいでしょう。
電気に感謝して日々すごしたいとおもいます。
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