アミノ酸プールとは【栄養と健康】

結論ですが

アミノ酸プールとは、摂取されたタンパク質はアミノ酸に分解されますが、その一部は遊離アミノ酸として存在しており、体内で一定量が蓄えられている状態のことをいいます。

この記事は「健康に関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「アミノ酸プール」についてわかります。

アミノ酸プールってなんですか?

このような疑問にお答えします。

おそらく皆さんは、健康のために「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しい生活」が健康に良いということは、何回も耳にしていることと思います。

この中でも、日々の生活の中で「食事」に関して気にされる人は多いかと思います。

とくに三大栄養素の一つである「タンパク質」は体の材料となる重要な栄養素です。

タンパク質はアミノ酸に分解されて体内で利用されますが、アミノ酸プールという考え方が重要になります。

では、アミノ酸プールって何ですか？

ということで、今回は「アミノ酸プール」について説明していきます。

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まとめ

1.アミノ酸とは

アミノ酸は、3大栄養素の一つであるタンパク質の材料となる物質です。

「アミノ酸」は全部で20種類ありますが、その組み合わせによってタンパク質が合成されます。数十個から数百個以上のアミノ酸が集まって、約10万種類と言われている「タンパク質」が形成されます。
また、20種類のアミノ酸のうち一つでも欠けるとタンパク質が合成されません。

「20種類」のアミノ酸のうち、「9種類」は体内では合成できない「必須アミノ酸」(バリン・ロイシン・イソロイシン・スレオニン・メチオニン・リジン・フェニルアラニン・トリプトファン・ヒスチジン)があります。体内で合成されないので、食事などから摂取する必要があります。
また、それ以外の「11種類」のアミノ酸を「非必須アミノ酸」(グリシン・アラニン・グルタミン酸・グルタミン・セリン・アスパラギン酸・アスパラギン・チロシン・システイン・アルギニン・プロリン)とよばれます。

タンパク質は、「筋肉」「皮膚」「臓器」「毛髪」「骨」など体のあらゆる場所に存在しており、体の組成は水分を除くと「タンパク質」と「脂質」で大部分を占めています。
また、体の機能を調整している「ホルモン」「酵素」「抗体」などの材料にもなっています。
つまり、アミノ酸やそれから合成されるタンパク質は「体をつくる材料」と言えます。

アミノ酸は、3大栄養素の一つであるタンパク質の材料となる物質です。

2.アミノ酸プールとは

食事などから摂取されたタンパク質はアミノ酸に分解されます。
吸収されたアミノ酸は、遊離アミノ酸として一定量が体の中に蓄えられます。
これを「アミノ酸プール」といいます。

遊離アミノ酸は、必要なときに、体の中に必要なタンパク質に合成されて使用されます。
「筋肉」「皮膚」「臓器」「毛髪」「骨」などの体の構造、「ホルモン」「酵素」「抗体」などの体の機能を調整している物質が作られるのです。

アミノ酸は全部で「20種類」ありますが、そのうち一つでも足りないと必要なたんぱく質を作ることが出来ないです。
とくに、「9種類」の必須アミノ酸は体内では合成することが出来ないため、食事から摂取する必要があります。

食事からタンパク質を摂取するときには、含まれているアミノ酸の成分にも注意する必要がります。
一つでも足りないアミノ酸が出ないように質の高いタンパク質を摂取することを心がけましょう。

3.アミノ酸・タンパク質の摂取

アミノ酸・タンパク質の摂取のコツとして、「アミノ酸スコアを意識すること」「頻回に摂取すること」があります。

繰り返しですが、遊離アミノ酸は、必要なときに、体の中に必要なタンパク質に合成されて使用されます。
アミノ酸は使われると補充する必要がありますが、その種類を充足させる必要があります。

そこで、「アミノ酸スコア」が良いタンパク質を選ぶようにしましょう。
体内では合成できない必須アミノ酸も含めて、バランスの良い構成となっています。
「アミノ酸スコア100」の食品として「鶏肉」「豚肉」「牛肉」「あじ」「さけ」「ほたて」「たまご(鶏卵)」「大豆」などがあります。

また、筋肉をはじめとする臓器では、絶えず合成と分解がされています。
アミノ酸がタンパク質として使用されたら、アミノ酸を食事などが補給する必要があります。
タンパク質やアミノ酸を頻回に摂取することによって、筋肉の分解を防ぐことができます。
ボディビルダーなどボディメイクを行っている人が「約3時間毎」など頻回に(1日6食など)食事をしているのは、このような理由からです。

アミノ酸・タンパク質の摂取のコツとして、「アミノ酸スコアを意識すること」「頻回に摂取すること」があります。