全身倦怠感の原因疾患【６つ】

結論ですが、

全身倦怠感の原因疾患として「副腎機能低下症」「糖尿病」「低亜鉛血症」などがあります。

この記事は「全身倦怠感で悩まされている」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「全身倦怠感の原因疾患」についてわかります。

いつもだるいのですが、何か原因となる病気はありますか?

このような疑問にお答えします。

忙しい現代人。
日常の疲労が抜けずに、あわただしい毎日を過ごしている方も多いかと思います。

疲労感が当たり前になってしまい、ずっと体のだるさを感じているなんてことも。
実は、慢性的に全身の倦怠感を感じている場合には、病気が隠れていることもあります。

全身倦怠感の原因となる病気ってどのようなものがありますか?

ということで、今回は「全身倦怠感の原因疾患」について説明していきます。

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まとめ

4.副腎機能低下症

全身倦怠感の原因疾患として「副腎機能低下症」(アジソン病)があります。

アジソン病は、副腎機能の低下によって、副腎ホルモンが不足する病気です。
副腎からコレステロールを材料としたステロイドホルモンなどの副腎ホルモンが分泌されます。
ステロイドホルモンは、生命の維持・正常な発育や機能に必要不可欠な働きをしています。

副腎ホルモンが低下することによって、疲労感・全身倦怠感・筋力低下・体重減少・低血圧、抑うつ・不安感・意識障害などの症状がみられます。

血液検査でホルモン異常がないか確認し、必要に応じて負荷試験(副腎から副腎ホルモンが分泌されるか確認する試験)、CT検査で副腎の形状が異常でないか検査します。

全身倦怠感の原因疾患として「副腎機能低下症」があります。

5.糖尿病

全身倦怠感の原因疾患として「糖尿病」があります。

糖尿病は、血液中のブドウ糖が増加する病気です。
免疫異常によってインスリン分泌異常がある「１型糖尿病」や、遺伝や生活習慣による「２型糖尿病」があります。
２型糖尿病では、高脂質・高カロリーな食事、運動不足、ストレス、睡眠不足、喫煙習慣などが関与しているとされています。

糖尿病になると、インスリンの作用が低下して、血糖を細胞の中に十分取り入れることができずに血糖値が上がります。
細胞内に血糖が取り込めないと、細胞の活動に必要なエネルギーが不足するため、全身倦怠感につながります。
糖尿病では、他にも、のどの渇き・尿の増加・体重減少・異常感覚、網膜症・腎機能不全・足壊疽などの症状が起こります。

血液検査では、「血糖値」や「HbA1c」などを測定して診断を行います。

全身倦怠感の原因疾患として「糖尿病」があります。

6.低亜鉛血症

全身倦怠感の原因疾患として「低亜鉛血症」があります。

低亜鉛血症は、血液中の亜鉛が低下している状態をいいます。
亜鉛は、体内で作ることができない「必須微量ミネラル」です。
200種類以上の酵素の構成・酵素反応の活性化・ホルモン合成・ホルモン分泌調整・DNA合成・タンパク質合成・免疫反応の調整などに作用します。
亜鉛には、新陳代謝やエネルギー代謝・免疫機能などをサポートする効果があります。
体内に2-4g程度存在し、歯・肝臓・腎臓・筋肉に多く含まれています。

亜鉛が欠乏すると、全身倦怠感だけなく、味覚障害・食欲低下・皮膚炎・脱毛・口内炎などの症状が起こります。

血液検査では、「血清亜鉛」「ALP」などを測定して診断します。
血清亜鉛の値が

「60(ug/dl)未満」で亜鉛欠乏症
「60-80(ug/dl)」で潜在性亜鉛欠乏
「80-130(ug/dl)」で亜鉛は正常

となります。

全身倦怠感の原因疾患として「低亜鉛血症」があります。