乏精子症とは? 【男性不妊】

結論ですが

乏精子症とは、精子の数が少ない状態のことをいいます。

この記事は「こどもが欲しい」と考えている人に向けて書いています。
妊活に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「乏精子症」についてわかります。

妊娠するために何か出来ることはないかしら
男性も出来ることはないかしら…
自分の精子って大丈夫ですか…

このような悩みにお答えします。

女性側だけでなく男性側が不妊の原因になることも十分あります。
そして、男性側の不妊の検査として「精液検査」があります。

精液検査では、「精子の数」「精子の運動率」「精子の形」などが調べられます。
そこで、「自分の精子の数が少ない!」とわかる場合があります。
精子の数が少ない状態のこと「乏精子症」といいます。

今回は「乏精子症」について解説していきたい思います。

この記事のまとめ

  • 乏精子症は、精子の数が少ない状態のことをいいます。
  • 乏精子症の原因は、主に「造精機能障害」と「精子通過障害」の2つがある。
  • 乏精子症の生活要因として、「酸化ストレス」「股間の高温」「精神的ストレス」などがあります。
  • 乏精子症の治療として、「原因疾患の治療」「生活習慣の改善」「精子の回収」「不妊治療」などがあります。

乏精子症とは

乏精子症とは、精子の数が少ない状態のことをいいます。

2010年WHO基準において、「総精子数が3900万以上」、「精液1ml中1500万以上」が正常範囲です。それよりも低い値になると、「乏精子症」と診断されます。
なお、精子の数が少ない状態を「乏精子症」と呼ばれますが、精子が全くない状態のことを「無精子症」と呼ばれます。

乏精子症の原因

精子は精巣でつくられて、精子の通り道を通って射精されます。

つまり、精子が少なくなる「乏精子症」の原因として
①精子を作る機能に異常がある「造精機能障害」
②精子が通過する場所に異常がある「精子通過障害」
の2つあります。

乏精子症の原因1:造精機能障害

造精機能障害とは

造精機能障害とは、精子を作り出す機能に異常があり、精子をうまくつくれない状態のことを言います。精巣やホルモンの異常などによって造精機能障害が起こります。男性不妊の約90%が造精機能障害が原因です。

造精機能障害の原因

  • 精索静脈瘤:精巣温度が上昇し、死滅精子が増加するため
  • 停留精巣:精巣温度が上昇し、死滅精子が増加するため
  • 染色体異常:Klinefelter症候群など染色体異常による

乏精子症の原因2:精子通過障害

精子通過障害とは

精子通過障害とは、精子の通り道が妨げられて、精液の中に精子がいない状態となることを言います。精子は「精巣の中」で作られて、「精巣上体」に蓄えられます。そして性的刺激を受けると「精管」「精嚢」を通り、興奮が絶頂に達すると「射精管」を通って尿道内に入り射精されます。
その精子の通り道に障害が起こると「精子通過障害」となります。

精子通過障害の原因

  • 精巣上体の閉塞:「精巣上体炎」「Young症候群」などによる
  • 精管の閉塞:「先天性」や「パイプカット」「鼠径ヘルニアの手術(幼い時)」などによる
  • 射精管の閉塞:「のう胞による圧迫」や「炎症」「外傷」などによる

乏精子症と生活要因

乏精子症の原因は、生活習慣が原因にあることがあります。
精子の数が減ってしまう原因について順にみていきましょう。

酸化ストレス

精子が酸化ストレスに弱いことはわかっています。
CoQ10などの抗酸化作用のあるサプリメントによって、精子数が増加するなどという報告があります。
「紫外線」「喫煙」「激しい運動」「加齢」などが酸化ストレスが増える原因となります。とくに、喫煙をしている人は必ず禁煙するようにしましょう。

股間の高温

精子が熱に弱いことはわかっています。
精子が熱にさらされる「精索静脈瘤」の治療をすることで精子の数が改善するケースがあります。精子が熱に弱いため、股間の高温を避けるようにしましょう。

日常生活では、「ぴっちりした下着を避ける」「長風呂やサウナで股間を温めすぎない」「膝上でのPC作業を避ける」などに注意をしましょう。

精神的ストレス

ストレスは万病の元であり、精子にも悪影響をおよぼします。
成人男性において、ストレス指数が高くなると、精液量の減少、精子の運動率の減少、奇形精子の割合が増えるなどの報告があります。

「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しいバランスの良い食事」などの健康習慣によって、ストレスをため込まないようにしましょう。

乏精子症の治療

原因疾患の治療

乏精子症において、「精索静脈瘤」「停留精巣」「精子通過障害」などの明らかな原因となる疾患があれば、その治療を優先します
とくに精子通過障害では、「精子の通り道」を改善するために「開通術」や「再建術」などの手術による治療が行われます。

生活習慣の改善

生活習慣が原因で精子の数が少なくなっている場合があります。

とくに、喫煙をしている人は必ず「禁煙」するようにしましょう。また、精子は熱に弱いため「股間の高温」を避けるようにしましょう。さらに、「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しいバランスの良い食事」などの健康習慣でストレスを溜め込まないようにしましょう。

精子の回収

とくに精子通過障害では、「精子の通り道を改善する」ことに加えて「精子を回収する」ことが治療目標となります。
精子を回収するために、「精巣内精子回収」(TESE)・「精巣上体精子回収」(MESA)などの治療が行われます。

不妊治療

乏精子症では、少ない精子の数でも、妊娠する確率を少しでも上げるため「不妊治療」が行われる場合があります。

まずは、性交渉するタイミングを合わせる「タイミング療法」、それでも妊娠しない場合には「人工受精」「顕微授精」へステップアップする流れが多いです。
ただし、年齢によるタイムリミットが迫っている場合などでは、はじめから「顕微授精」を行う場合などあります。

まとめ

  • 乏精子症は、精子の数が少ない状態のことをいいます。
  • 乏精子症の原因は、主に「造精機能障害」と「精子通過障害」の2つがある。
  • 乏精子症の生活要因として、「酸化ストレス」「股間の高温」「精神的ストレス」などがあります。
  • 乏精子症の治療として、「原因疾患の治療」「生活習慣の改善」「精子の回収」「不妊治療」などがあります。

今回は「乏精子症」について説明しました。

妊娠するには女性だけでなく男性の協力も必要です。
とくに不妊の原因は「男女平等」であり、男性側もしっかりと「精液検査」など受けるようにしましょう。

こどもは2人が協力して授かるものです。
しっかりと男女2人が協力していくことが大切です。

そして、子どもが欲しいという気持ちをしっかりとサポートできる存在でいたいと思います。

妊活がうまくいって子どもを授かり、喜ぶひとが少しでも増えることを願っています。

この記事によって、「乏精子症」について理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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