ピルの飲み合わせで注意が必要な薬【飲み合わせ】

結論ですが、

ピルの飲み合わせで注意が必要な薬として、「ピルと禁忌の薬」「ピルの効果に影響を与える薬」「ピルとの併用で効果に影響がある薬」などがあります。

この記事は「ピル」を服用している女性に向けて書いています。
ピルに関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピルの飲み合わせで注意が必要な薬」についてわかります。

ピルを服用中ですが、注意が必要な飲み合わせってありますか?

このような疑問にお答えします。

「避妊効果」以外にも、月経痛の改善効果や、月経の量をおさえる効果があるピル。
若い女性の健康を管理する上で重要な薬となっており、ピルを服用されている女性は多いかと思います。

そんなピルですが、

常用している薬やサプリメントがあるときに、一緒にピルを飲み合わせていいものか?
また、ピルを服用しているが、新たに薬が処方されたときに一緒に飲んでも大丈夫なのか?

このような場面があるかと思います。

今回はそのような「ピルの飲み合わせで注意が必要な薬」について説明したいと思います。

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この記事のまとめ

1.ピルと禁忌の薬

・ピルと禁忌の薬
ヴィキラックス配合錠

ヴィキラックス配合錠は、C型肝炎の治療薬です。
エチニルエストラジオール含有製剤であるピルと併用することで肝障害リスクが高まるため併用禁止となっております。
ヴィキラックス配合錠を服用中、服用終了から2週間の間はピルを服用することができません。
ヴィキラックス配合錠の服用が必要になった場合には、必ずピルを服用中であることを医師に伝え、薬の内服に関して相談するようにしましょう。

2.ピルの効果に影響を与える薬

ピルの効果が弱まる薬

抗生物質テトラサイクリン系・ペニシリン系
抗てんかん薬バルビツール酸系、ヒダントイン系
精神刺激薬モダフィニル
抗結核薬リファンピシン、リファブチン
抗HIV薬非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害薬
催眠薬バルビツール系
鎮痛薬 
抗真菌薬グリセオフルビン

テトラサイクリン系、ペニシリン系などの抗生物質を使用すると、腸内細菌叢を変化させ、腸からのピル吸収が低下しピルの効果が低下するとされています。
とくに、性感染症や尿路感染症、副鼻腔炎などにかかった場合、処方される可能性があります。

これらの薬剤と併用すると、ピルの作用(とくに避妊効果)が低下する可能性があるため注意が必要です。

ピルの効果が強まる薬

解熱鎮痛薬アセトアミノフェン
抗真菌薬フルコナゾール、ポリコナゾール

アセトアミノフェンは、ピルの成分であるエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害するため、ピルの血中濃度が高まるとされています。
とくに、月経時の腹痛や頭痛などに痛み止めとしてアセトアミノフェンが使用される場合があり注意が必要です。
また、フルコナゾールやポリコナゾールでは、ピルの代謝酵素(CYP3A4)を阻害し、ピルの血中濃度が高まります。

これらの薬剤でピルの作用が強まることで、副作用が出るリスクが高まるため注意が必要です。

3.ピルとの併用で効果に影響がある薬

効果が弱まる薬

解熱鎮痛剤アセトアミノフェン、サリチル酸
血糖降下剤インスリン、スルフォニル尿酸系など
抗てんかん薬ラモトリギン
GnRH誘導体ブセレリン酢酸塩
オピオイドモルヒネ

ピルが肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進し、アセトアミノフェンの血中濃度は低下し、その効果を弱めるとされています。
とくに、ピル服用中にアセトアミノフェンを使用しても痛みの改善効果が低下する可能性があります。

これらの薬剤とピルを併用すると、十分な効果が得られなくなる可能性があり注意が必要です。

効果が強まる薬

三環系うつ薬イミプラミンなど
副腎皮質ホルモン薬ステロイドなど
気管支拡張剤テオフィリンなど

ピルが、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が増加し、その効果が強まるとされています。
とくに、PMSの抑うつ状態に対して三環系抗うつ薬が処方される場合があり注意が必要です。

これらの薬剤とピルを併用すると、副作用リスクが高まるため気をつけるようにしましょう。

この記事のまとめ

今回は「ピルの飲み合わせで注意が必要な薬」について説明しました。

「ピル」をうまくつかうことで、月経による症状をおさえて、より快適に生活をおくることができます。
さらに、「ピル」によって避妊効果も得られるため、家族計画もサポートしてくれます。

ピルをうまく活用することができると、女性の生活はよりよいものになります。

ピルを服用中に、他の薬やサプリなど使うことになった場合、大丈夫なのか心配になるかと思います。
ピルの内服中に心配なことがある場合には、担当医や薬剤師に是非とも相談するようにしましょう。

この記事によって「ピルの飲み合わせで注意が必要な薬」について理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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