結論ですが
妊娠初期には、「腹痛」が起こることがあり、その「原因」「検査」「治療」について説明します。
この記事は「妊娠中」の女性に向けて書いています。
妊娠中の症状に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「妊娠初期の腹痛」についてわかります。
妊娠中ですがお腹が痛いです!大丈夫ですか?
このような悩みにお答えします。
妊娠してお腹が痛いと不安になることでしょう。
とくにはじめての妊娠の場合は、より心配になるかと思います。
妊娠すると、自分の体だけでなく、お腹の中の赤ちゃんのことも心配になるかと思います。
自分だけでなく、新たな命のことも考えると、心配は一段と増えるでしょう。
では、妊娠中に腹痛があるときどうすればいいですか?
今回は、「妊娠初期の腹痛」について説明します。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
1.腹痛の原因
妊娠初期の腹痛の原因として、「異所性妊娠」「切迫流産」(流産)「婦人科疾患」などが挙げられます。
異所性妊娠
妊娠初期に見逃してはいけない病気として「異所性妊娠」があります。これは、妊娠成分が破裂してしまうと、お腹の中で多量出血します。命を落とす可能性があるため見逃してはいけないです。
切迫流産・流産
また、「切迫流産」(流産)による出血は意外と頻度が多いです。自然流産率は「約15%」と言われており、皆さんが考えているよりも「流産」となる可能性は高いのです。
婦人科疾患・その他
また、妊娠中に偶然、腹痛の原因となる「婦人科疾患」が起こる可能性があります。たとえば、「卵巣腫瘍茎捻転」「卵巣腫瘍破裂」「子宮筋腫(茎捻転)」などあります。
さらに、妊娠中にたまたま腹痛をきたす「虫垂炎」「憩室炎」「尿路結石」などの病気が起こっている可能性もあります。
2.腹痛の検査
妊娠初期の腹痛の検査として、「視診・触診」「エコー」「腟鏡診」「妊娠検査」「尿検査」「血液検査」などが挙げられます。
視診・触診
「視診・触診」では、お腹を触って痛い部分がどこなのか確認します。
「エコー」では、「赤ちゃんの状態」「子宮や卵巣などが腫れていないか」「子宮の入り口の長さ」などを確認します。
腟鏡診
「腟鏡診」では子宮の入り口から出血などないか確認します。
妊娠検査
「妊娠検査」ではhCGという妊娠性ホルモンの有無や、必要があれば「hCGの値」を測定します。
尿検査・血液検査
「尿検査」では、尿中の血液や白血球(感染の可能性)を検査したり、「血液検査」では炎症反応などを検査します。
3.腹痛の治療
妊娠初期の腹痛の原因に応じて治療が行われます。
異所性妊娠
「異所性妊娠」では、基本的に手術で治療されますが、条件が合えば「MTX」という抗がん剤を使って治療を行うこともあります。
切迫流産・流産
「切迫流産」では、「ハリ止め」や「止血剤」などのくすりを使ったり、「安静」に過ごしてもらいます。また、「流産」とくに赤ちゃんが亡くなってお腹の中に残っている場合には「子宮内容除去術」という手術が行われます。
婦人科疾患
「卵巣腫瘍茎捻転」「卵巣腫瘍破裂」「子宮筋腫(茎捻転)」などの「婦人科疾患」では、必要に応じて手術による治療が行われます。
まとめ
今回は「妊娠初期の腹痛」について説明しました。
妊娠初期にお腹が痛い場合には、かかりつけを受診して担当の医師に相談するようにしましょう。
とくに「異所性妊娠」は命をおとす可能性があり見逃せない病気です。
受診をして、その可能性がないか確認してもらいましょう。
妊娠中、気になる症状があるときには、かかりつけに連絡して、受診して相談するようにしましょう。
この記事によって「妊娠初期の腹痛」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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