ストレッチ運動のデメリット【3つ】

結論ですが

ストレッチ運動のデメリットとして「不自然な動き」「自動可動域の低下」「ランニングエコノミーの低下」などがあります。

この記事は「健康に関心のある人」に向けて書いています。
健康に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ストレッチ運動のデメリット」についてわかります。

ストレッチ運動をしていますが、何かデメリットはありますか?

このような疑問にお答えします。

運動といったら、ランニングやジョギングなど思い浮かべる方が多いです。
中には、サッカーやバスケットボールなどの球技、本格的な筋トレなど想定する人は多いでしょう。

あまり意識しないかと思いますが、実はストレッチ運動も実は運動の一つです。

運動には、有酸素運動・筋力トレーニング・ストレッチ運動の3つに大きく分けられます。
今回は、そのうちの「ストレッチ運動」についてです。

ストレッチ運動には、柔軟性を上げる、可動域を向上させる、筋肉の血行を改善する、リカバリーを促すなど効果があります。
しかし、競技によってはストレッチ運動によってデメリットになることがあります。

では、ストレッチ運動にはどのようなデメリットがありますか?

ということで、今回は「ストレッチ運動のデメリット」について説明していきます。

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https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

まとめ

1.不自然な動き

ストレッチ運動のデメリットとして「不自然な動き」があります。

筋肉には、「伸びる」と「縮む」という2つの作用があります。
そのうち、ヒトが意識して指示を出すことができるのは「縮む」方だけです。

筋肉が伸びるのは、「拮抗筋の反応」によって起こります。
たとえば、腕を曲げるときに「上腕二頭筋」が縮むため、腕は曲がります。
そのときに拮抗筋である「上腕三頭筋」は自然に伸びる反応をします。

我々の体には、このような拮抗する筋肉が至る所に存在しております。

繰り返しですが、脳が指示を出せるのは縮む方だけです。
ストレッチ運動を行う時に、縮む方をほとんど無視して伸ばす方を無理やり行っている形になります。
筋肉にとって、不自然な状態で伸ばしていることになるため、筋肉が断裂したり、痛めてしまうリスクがありますし、不自然な動きを体が覚えてしまうことにつながります。

ストレッチ運動のデメリットとして「不自然な動き」があります。

2.自動可動域の低下

ストレッチ運動のデメリットとして「自動可動域の低下」があります。

「可動域を広げて体を柔らかくしたい」と思うでしょう。
この可動域には、「他動可動域」と「自動可動域」の2つあります。

他動可動域は、外部や他の人の力を利用して測定された可動域のことをいいます。
ストレッチ運動を行う時に、よく手で押したり、他の人がサポートして体を伸ばすかと思います。
この時に広がる可動域は「他動可動域」になります。

一方、通常の運動において重要となるのは自動可動域です。
考えてみて分かると思いますが、通常の運動で「他動可動域」が必要とされる場面はないです。
重要となるのは、自分の力で関節を曲げ伸ばしする「自動可動域」です。

人によっては、他動可動域は広いが、自動可動域は狭いということがあります。
これは、ただ単に関節がゆるくなっているだけの状態で、運動のパフォーマンスには残念ながら意味がないです。
むしろ不自然な動きにつながり、捻挫などのケガの原因にすらなってしまいます。

他動可動域ばかり追い求めてしまうと、柔軟性が高くなったと意識して自動可動域をおろそかにしてしまい、自動可動域の低下につながります。

ストレッチ運動のデメリットとして「自動可動域の低下」があります。

3.ランニングエコノミーの低下

ストレッチ運動のデメリットとして「ランニングエコノミーの低下」があります。

ストレッチ運動によって、筋肉を伸ばし過ぎると、筋肉の出力が一時的に落ち込むことがあります。
また、筋肉の柔軟性が高くなるほど、「走動作」をするために、エネルギーがより多く必要になるという研究報告があります。
これは、筋肉や腱のある程度の硬さから来る弾力を利用して、跳ねるように走ったほうが、より少ないエネルギーで進むことが出来ます。
つまり、筋肉の柔軟性が高すぎると、弾力性が低下するので、ランニングエコノミーが低下することにつながります。

ストレッチ運動のデメリットとして「ランニングエコノミーの低下」があります。

まとめ

今回は「ストレッチ運動のデメリット」について説明しました。

スポーツでパフォーマンスを向上したい人は、ストレッチ運動が有効に働く場合もありますが、反対にパフォーマンスを低下させてしまう可能性もあります。

ストレッチ運動のデメリットも頭の中に入れて、そのスポーツにおける目的を意識して、トレーニングの中にストレッチ運動を取り入れてみましょう。

この記事によって「ストレッチ運動のデメリット」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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