がんと言われましたが食べ物の味が変です!【味覚障害】

がんの症状

結論ですが

がんに伴い「味覚障害」がある場合は原因をみつけ症状が和らぐように対応します。

この記事は「がんに伴う味覚障害で困っている」人に向けて書いています。
がんに伴う症状の悩みが解決できればと思っています
この記事を読むことで「がんに伴う味覚障害」についてわかります。

味覚が障害されると、食事をとることがおっくうになってしまいます。
食事は、ただ単純に栄養をとるだけでなく、みんなで集まって食事をしたり、盛り付けを楽しんだり、お祝い事をしたりと、文化的な活動と根付いています。
食事をとることが苦痛になってしまうと「生活の質」(QOL)はかなり落ちてしまうので、「味覚障害」への対応はとても重要となります。

今回「がんに伴う味覚障害」について説明していきます。

この記事のまとめ

  • 味が感じにくくなったり、味を感じなくなる症状を「味覚障害」とよばれます。
  • 味覚障害の原因には「栄養不足」「くすりの副作用」「口腔内環境」などがあります。
  • 味覚障害には「味覚障害となる原因を除去すること」「食事を工夫すること」などの対応をします。

そもそも味覚障害とは?

5つの基本的な味覚

味覚には「甘み」「うまみ」「塩味」「酸味」「苦味」という5つの基本的なものがあります。舌などに存在する「味蕾」(みらい)と呼ばれる部分で味覚を感じます。
ちなみに「風味」は食べ物の摂取や食べ物を噛むことによって「味覚」に加えて「嗅覚」や「触覚」など総合的に感じるものをいいます。
食べものの味と気分はとても関係しており、好ましい味からは「喜び」「満足感」が得られますが、不快な味からは「嫌悪感」「抵抗感」などにつながります。

味覚障害とは

味が感じにくくなったり、味を感じなくなったりする症状を「味覚障害」とよばれます。また、何を食べてもまずく感じる、何も食べていないのに苦味や塩味など感じるといった味覚異常もあります。

味覚障害がひどくなると…

味覚障害がひどくなると、食事への意欲が低下してしまいます。すると、エネルギー不足から「体重減少」につながります。また、食事は生きるのに重要な役割をするだけでなく、文化的な行いでもあります。食事への意欲が低下すると、気分が落ち込んでしまったり、「生活の質」(QOL)全体の低下につながります。

なぜ味覚障害が起こりますか?

栄養不足

亜鉛は、味覚を感じる「味蕾」や嗅覚を感じる部分のターンオーバーに必要な栄養素です。亜鉛が不足すると、味覚障害がおこったり、嗅覚が障害されて風味が障害されます。

くすりの副作用

がんの治療に使われる「抗がん剤」の副作用によって味覚障害が起こることがあります。また、抗がん剤によって口内炎が起こることが多く、味覚障害につながります。
他にも「抗生剤」「痛み止め」「血圧を下げる薬」「血糖を下げる薬」などのくすりの副作用で味覚障害が起こることがあります。

口腔内環境

口の中の環境によって味覚障害は悪化します。
たとえば、唾液の量が低下して、口の中が乾燥すると味覚を感じにくくなります。また、口の中が不衛生であり、口の中にカンジダというカビが発生すると味覚障害につながります。

味覚障害にはどう対応すればいいですか?

原因を除去する

さきほどみてきた味覚障害の原因があれば、それを除去します。
亜鉛不足であれば亜鉛を摂取するようにします。なお、食事を十分とれない場合には、サプリメントやくすりで亜鉛を補います。
くすりの副作用が原因として考えられる場合は、くすりを変更したりします。
口の中が不衛生であれば、歯磨きや義歯のケアなどをしっかりと行います。唾液の量が低下している場合は、唾液の分泌をうながす薬を使ったり、口の中にカンジダがあればカンジダの治療薬を使います。

食事を工夫する

食事の工夫によって、味覚・嗅覚を高めることができ、栄養状態や身体機能の改善につながります。
たとえば、唾液の分泌をうながす効果があるピクルス・レモンジュース・酢など「酸味のある食べ物」を摂ること。新鮮な果物など「後味が良い食べもの」を摂ることをオススメします。また、スープ・ソース類にワインやビールを加えたり、鶏肉・魚・肉類をマリネするようにしたりして「苦味をやわらげる工夫」をしてみましょう。

まとめ

味が感じにくくなったり、味を感じなくなる症状を「味覚障害」とよばれます。

味覚障害の原因には「栄養不足」「くすりの副作用」「口腔内環境」などがあります。

味覚障害には「味覚障害となる原因を除去すること」「食事を工夫すること」などの対応をします。

昔にさかのぼると、食べ物に毒がないか、腐っていないか判断するために「味覚」は重要な役割をしていました。苦味や強い酸味など不快な味を感じることで、毒のある食べてはいけない食事を判断していました。

しかし、食の安全性が向上した現在においては、味覚は「安全に食事をする」ということから「食べ物の味や風味を楽しむ」という役割に変わってきたように感じます。

食べ物の味が不快に感じることによって、食事をとることが苦痛になってしまうと「生活の質」(QOL)はかなり落ちてしまいます。「味覚障害」がある場合には、我慢せずに担当医と相談するようにしましょう。

この記事によって「がんに伴う味覚障害」に対する理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。