妊娠中にレントゲン検査をうけても大丈夫ですか?【妊娠と放射線】

妊娠中の生活

結論ですが

必要と判断した場合は、妊娠中でもレントゲン検査など放射線をつかった検査をおこないます。

この記事は「妊娠中の女性」に向けて書いています。
この記事を読むことで「妊娠中の放射線の影響」についてわかります。

妊娠中は赤ちゃんのことも考えると、これは大丈夫なのか心配になることが多々あるかとおもいます。ふだんは気にしないことでも、妊娠をするとがらっと変わります。

たとえば、「くすり」「たべもの」「アルコール」「カフェイン」などさまざまなことを気にするかとおもいます。

今回はそのうち「レントゲン検査」「CT検査」などの検査で用いられる「放射線」の影響について説明していきたいとおもいます。

これらの検査が必要な状況、たとえば…

  • 虫歯になってしまい歯医者で歯のレントゲン検査が必要
  • 突然の腹痛で、虫垂炎のうたがいがありCT検査が必要
  • 転んでしまって足を痛めてしまいレントゲン検査が必要

などの状況があげられます。

突然、放射線を使用する検査をすることになった場合、赤ちゃんへの影響など心配するかと思います。

 今回は「妊娠中の放射線の影響」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • 「レントゲン検査」「CT検査」など放射線を用いる検査にかぎらず、妊娠中でも必要な検査はおこないます。
  • 放射線のお腹の赤ちゃんへの影響は「被曝時期」と「被曝線量」によって異なります。
  • 実際には「レントゲン検査」は被曝線量が少ないため妊娠中でもおこなうことが多いです。ただし「レントゲン検査を多く撮影する場合」や「CT検査をおこなう場合」では被曝線量が多くなるため、「検査の必要性」と「放射線の影響」を考えて検査を行うか決めます。

必要のある検査はおこなう

結論をいうと必要のある検査はおこないます。
基本的には、レントゲン検査に限らず必要のある検査は妊娠中でもおこないます。母体の健康が赤ちゃんの健康につながるため、「母体健康の優先」が第一原則になります。

実際には、「レントゲン検査」は1回の被曝(ひばく)線量は少ないため、赤ちゃんへの影響はほぼ無視出来うるのでおこなうことが多いです。
たとえば、「歯科受診でのレントゲン写真」や「妊娠後期の骨盤レントゲン写真」などでは被曝量は少なく、行われることが多いです。
ただし、「レントゲン検査を多く撮影する場合」や「CT検査をおこなう場合」では被曝線量が多くなる可能性があります。かならず担当医と相談して「検査の必要性」と「放射線の影響」を考えて検査を行うか決めましょう。

放射線のお腹の赤ちゃんへの影響

お腹の中の赤ちゃんへの放射線の影響は、放射線の被曝を受ける「時期」と放射線の「線量」によって異なってきます。
つまり、放射線の「被曝時期」と「被曝線量」を確認してお腹の赤ちゃんへの影響を見積もって、実際に検査をおこなうべきなのか判断します。

被曝時期

妊娠週数が浅いときには、放射線の影響によって「胎児形態異常」(赤ちゃんの臓器などの形の異常)リスクがあがります。
ただし、妊娠週数が浅すぎるときには、放射線の影響によって自然流産などの淘汰がおこることがあり、「胎児形態異常」の発生が増えることがないです。
また、妊娠週数がおそいときには「胎児中枢神経障害」(赤ちゃんの脳・脊髄への障害)リスクがあがってきます。

被曝線量

▼「レントゲン検査」による胎児への被曝量

「レントゲン検査」に関していうと、1回の被曝線量は少ないため、赤ちゃんへの影響はほぼ無視出来うるのでおこなうことが多いです。

▼「CT検査」による胎児への被曝線量

いっぽう、「CT検査」では放射線被曝線量が多くなります。
とくにお腹の赤ちゃんがいる腹部近くになるにつれて赤ちゃんへの被曝線量は増えます。

日常生活における被曝線量

われわれの見のまわりには、微量ながら自然からの放射線が存在しております。日常生活をする中で、知らず知らずのうちに放射線を被曝していることになります。
たとえば、「宇宙」「空気中」「地面(大地)」「食物」などの自然から放射線を受けています。場所にもよりますが、日本の自然放射線による年間平均線量は「2.1mSv」と言われています。
また、航空機の移動で「東京からニューヨークまでの往復移動」で「0.11-0.16mSv」の線量を被爆します。

自然界からの年間の被曝線量でいうと、「レントゲン検査」による被曝線量を越えることになります。それだけ「レントゲン検査」による被曝線量は少ないということが理解できるかとおもいます。
※Sv(シーベルト)とGy(グレイ)は厳密には違いますが、ほぼ同じと考えて問題ないです。

まとめ

原則は母体の健康が第一優先であり、「レントゲン検査」「CT検査」など放射線を用いる検査にかぎらず、妊娠中でも必要な検査はおこないます。

放射線のお腹の赤ちゃんへの影響は「被曝時期」と「被曝線量」によって異なります。「胎児形態異常」や「胎児中枢神経障害」のリスクがあがる可能性があります。

実際には「レントゲン検査」は被曝線量が少ないため妊娠中でもおこなうことが多いです。
しかし、「レントゲン検査を多く撮影する場合」や「CT検査をおこなう場合」では被曝線量が多くなるため、「検査の必要性」と「放射線の影響」を考えて検査を行うか決めます。

妊娠している場合は、かならず担当医師に妊娠している旨を伝えましょう。

そして、最終的には担当医と相談して「レントゲン検査」や「CT検査」など放射線を用いる検査を行うべきかどうか相談しましょう。

妊娠中の放射線の影響を理解して、必要な検査をうけるかどうか判断できるようなひとが一人でも増えることを願っています。