破水して下着がぬれてしまいました!?【破水感】

妊娠中の症状

結論ですが

破水かどうか確認するため、かかりつけに受診を相談しましょう。

この記事は「妊娠中の女性」に向けて書いています。
妊娠中の症状に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「破水感」についてわかります。

妊娠中、気が付いたら下着がぬれていて驚くことがあるかもしれません。
そして「破水かも!」と思うでしょう。

実は、「破水」だと思っていたら、じつは「尿漏れ」だったということも多いです。
しかし、本当に破水だった場合、様々な注意することがあります。破水かもとおもったら、受診して確認してもらうようにしましょう。

破水かもしれないと受診した場合、どのような可能性があり、どのような検査をおこない、管理していくのかという点が大切です。 

では、今回「破水感」について説明していきます。

この記事のまとめ

  • 破水感がある場合には本当に破水なのか確認します
  • 破水の場合は感染などに注意します
  • 破水した時期によって対応が変わります。
  • 週数が浅い時に破水した場合は、慎重な管理が必要です

そもそも破水とは何ですか?

結論をいうと、破水とは羊水が出てくることです。
子宮の中に赤ちゃんがいますが、赤ちゃんのまわりには羊水が存在しています。
あかちゃんを包んでいる膜があるのですが、その膜がやぶれると、赤ちゃんのまわりにある羊水が出てくることになります。そして、羊水が出てくることを「破水」といいます。

「破水」以外でも「破水感」はおこります

破水感があって受診しても、実際には「破水」していない場合があります。
たとえば、

  • 妊娠性帯下
  • 尿漏れ
  • 腟錠などの処置によるもの

などの可能性があります。
「妊娠性帯下」では、妊娠とともにおりものが増えるため下着がぬれることがあります。
「尿漏れ」では、とくに赤ちゃんが大きくなり膀胱が圧迫されると尿漏れを起こりやすくなります。
また、妊婦健診で腟の中に薬を入れるなどの「処置」をおこなった場合、薬が溶けておりものが増えたようになります。
これらが原因で、下着がぬれてしまい、破水感で受診することも多いです。

本当に破水しているのか確認する

視診・腟鏡診

「破水感」で受診した場合は、まずは本当に「破水」しているか確認します。
まずは、下着などがぬれている状況をみて確認します。
そして、腟鏡(クスコ)という器械をつかって、腟内にたまっている液体を確認します。
その液体の色や性状などをみて確認することによって、羊水なのか、妊娠性のおりものなのか大まかに判断します。

試薬をつかった検査

腟内にたまっている液体に検査薬をつけて、破水して羊水が流れているかどうか確認します。ちなみに、検査薬は、液体のpHの変化を確認する「BTB試験紙」が使われます。
昔、理科の実験で使ったのを覚えているでしょうか? pHの変化をみるのに「リトマス紙」と一緒に出てきたものです。「BTB溶液」として見たことがあるのではないでしょうか。羊水は「弱アルカリ性」であるため、BTB試験紙は「青」に変色します。
ちなみに、羊水中に含まれているの成分を確認することで、破水かどうか判断する検査もあります。

破水の場合、感染に注意します

破水した場合、破水した部分から細菌などが侵入し感染することがあります。
子宮の入り口から子宮内・そして赤ちゃんにも感染が広がった場合、赤ちゃんが具合悪くなってしまう可能性があります。
破水した後は、感染を予防するために抗生剤を投与します。それとともに、破水した後は、発熱・腹部圧痛・異常帯下・赤ちゃんの頻脈などの感染兆候がないか慎重に経過をみていきます。

破水の後は自然に陣痛が来ることが多いです

破水した後は、自然に陣痛が来ることが多いです。
妊娠週数が満期近い状態で、赤ちゃんの成熟が十分であれば、基本的には自然に陣痛が来るのを待ちます。順調にいけば、陣痛が来てそのままお産になります。
自然に陣痛が来ない場合は、破水した後に時間が経ちすぎると感染リスクが高くなります。状況にもよりますが、陣痛促進剤をつかって「誘発分娩」をおこなう場合があります。

妊娠週数が浅い時期に破水した場合

専門的な管理が必要になる

妊娠週数が浅い時期の破水した場合は、専門的な管理が必要になります。
繰り返しになりますが、破水した後は自然と陣痛が来ることが多く、妊娠週数が浅いまま赤ちゃんが産まれてしまう「早産」となる可能性があります。
妊娠週数が浅すぎる早産の場合は、赤ちゃんの臓器が未熟であると想定されます。赤ちゃんが未熟な状態に対応する専門的な管理が必要になります。

いつ、どこで赤ちゃんを出すか?

妊娠週数が浅い時期の破水した場合は、「いつ」「どこで」赤ちゃんを出すかという視点が重要になってきます。
「破水して時間が経つと感染リスクが心配なこと」(つまり、早めに出してあげたい)」と「週数が浅くて赤ちゃんは未熟な状態」(つまり、出来るだけお腹の中に入れて赤ちゃんの成熟を待ちたい)という点を天秤にかけて、赤ちゃんを出す時期を決めていきます。
つまり、早めに赤ちゃんを出すか、出来るだけお腹の中に赤ちゃんを入れておくか、見定める必要があります。
また、妊娠週数が浅すぎる場合、未熟な赤ちゃんの対応は一般的な分娩施設では対応が困難であるため、高次医療機関へ搬送することになります。

まとめ

  • 破水感がある場合には本当に破水なのか確認します
  • 破水の場合は感染などに注意します
  • 破水した時期によって対応が変わります。
  • 週数が浅い時に破水した場合は、慎重な管理が必要です

下着がぬれてしまい、破水だと思ったら、受診して確認してもらうようしましょう。本当に破水していた場合には、妊娠週数にかかわらず基本的には入院管理が必要になります。
満期の場合は、抗生剤を使いながら陣痛が来るのを待つことになります。
妊娠週数が浅い場合は、抗生剤を使いながら、赤ちゃんを「いつ」「どこで」出すのがよいか見定めていくことになります。

この記事によって「破水感」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。