血液型検査でRhマイナスと言われました【血液型不適合妊娠】

妊娠の異常

結論ですが

血液型検査でRhマイナスの場合は、パートナーの血液型を確認して「血液型不適合妊娠」かどうか判断します。

この記事は「妊娠中の女性」に向けて書いています。
この記事を読むことで「血液型不適合妊娠」についてわかります。

妊婦健診の初期検査では、必ず血液検査を行います。そこで血液型も検査します。
日本人では少ないですが、血液検査で「Rhマイナス」だとわかることがあります。
ちなみに日本人はの「Rhマイナス」の頻度は0.5%程度であり、「Rhプラス」の場合がほとんどです。

今回、「血液型検査でRhマイナスの場合、どのようにするか」について説明します。

この記事のまとめ

  • Rhは血液型の一種です。
  • 母親がRhマイナス、パートナーがRhプラスの組み合わせだと「血液型不適合妊娠」と判断しお腹の中の赤ちゃんの経過に注意が必要となります。
  • 血液型不適合妊娠の場合、Rh抗体の有無や抗体価を確認し、「胎児貧血」や「胎児水腫」に注意して管理していきます。なお、Rh抗体を認めない場合にはRh抗体が出来ないようにするためグロブリン注射を行います。

そもそもRhとは何ですか?

「Rh」とは血液型の一つです。
よく、占いなどで血液型を「A型」「B型」「AB型」「O型」と分けられますね。これは、赤血球の表面にある「A抗原」や「B抗原」の有無によって分類されています。
Rhも血液型の一つであり、赤血球の表面にある「D抗原」というものの有無で分類されています。赤血球の表面にD抗原がある場合を「Rhプラス」、D抗原がない場合を「Rhマイナス」という血液型になります。
ちなみに、人種によってRhマイナスの頻度は異なります。日本人はRhマイナスの頻度は「0.5%程度」ですが、白人ではRhマイナスの頻度は「15%程度」です。

Rhマイナスとわかった場合はどうすればいいですか?

妊婦健診の血液型検査で「Rhマイナス」だとわかった場合、情報を確認したり、追加検査をして以下の項目を確認していきます。

  • ①  まずはパートナーの血液型を確認します。
  • ②  抗D抗体の有無を確認します。
  • ③  抗D抗体が陽性の場合は、「抗D抗体の抗体価」と「お腹の赤ちゃんの具合」を確認します。
  • ③´ 抗D抗体が陰性の場合は、抗D抗体が出来ないように「抗Dヒト免疫グロブリン」注射をします。

①パートナーの血液型を確認します。

パートナーの血液型を確認して、妊婦が「Rhマイナス」、パートナーが「Rhプラス」の場合は「血液型不適合妊娠」に注意が必要です。

妊婦が「Rhマイナス」、パートナーが「Rhマイナス」だと、お腹の赤ちゃんは「Rhマイナス」になります。その場合は、基本的に血液型の不適合は起こらないため問題になることはありません。
妊婦が「Rhマイナス」、パートナーが「Rhプラス」だと、お腹の赤ちゃんは「Rhプラス」になることが多いです。そうなると、妊婦とお腹の赤ちゃんの血液型が違うため、「血液型不適合妊娠」と判断し赤ちゃんの経過に注意が必要となります。

②抗D抗体の有無を確認します。

「血液型不適合妊娠」の場合は、母体の血液中にお腹の赤ちゃんの赤血球を壊してしまう抗体「抗D抗体」がないか確認します。
母親の血液型が「Rhマイナス」でお腹の赤ちゃんが「Rhプラス」の場合、母親の体内でお腹の赤ちゃんの赤血球を壊してしまう「抗D抗体」(お腹の赤ちゃんの赤血球のD抗原を攻撃する抗体)が出来る可能性があります。
「抗D抗体」によって、お腹の赤ちゃんの赤血球は壊されてしまって「溶血性貧血」や「胎児水腫」という状態となることがあります。重症化すると胎児死亡につながることもあります。

③  抗D抗体が陽性の場合

母体の血液中にお腹の赤ちゃんの赤血球を壊してしまう抗体「抗D抗体」があるようであれば、抗体の量がどのくらいあるか「抗体価」の検査します。
抗体価が高いようであれば、「胎児貧血」や「胎児水腫」の所見がないかエコーで評価しながら慎重に管理します。

③´ 抗D抗体が陰性の場合

母体の血液中にお腹の赤ちゃんの赤血球を壊してしまう抗体「抗D抗体」がない場合には、これから「抗D抗体」が出来ないように予防することが重要です。
「抗D抗体」ができないように「抗Dヒト免疫グロブリン」という注射をおこないます。妊娠28週頃と、分娩後72時間以内(赤ちゃんの血液型がRhプラスを確認してから)に注射をして「抗D抗体」が出来ないように予防します。

まとめ

Rhは、赤血球の表面にある「D抗原」というもので分類された血液型の一種です。

母親がRhマイナス、パートナーがRhプラスの組み合わせだと「血液型不適合妊娠」と判断しお腹の中の赤ちゃんの経過に注意が必要となります。

血液型不適合妊娠の場合、Rh抗体の有無や抗体価を確認し、「胎児貧血」や「胎児水腫」に注意して管理していきます。なお、Rh抗体を認めない場合にはRh抗体が出来ないようにするためグロブリン注射を行います。

「Rhマイナス」と普段聞きなれない専門用語を説明されると、頭が混乱してしまうかと思います。
「Rhマイナス」と聞いたことがあった場合も、それが何を意味して、どうしなければならないのか理解している人はほとんどいないです。

この記事によって、すこしでも血液型について理解を深めていただき、お腹の赤ちゃんが安全に産まれてくることにつながることを願っています。