「排卵のタイミング」をつかむ5つのポイント【妊活】

結論ですが

妊娠するためには「排卵のタイミング」をつかむことが大事です。
「基礎体温」「LHサージ」「子宮頸管粘液」「子宮内膜の厚さ」「卵胞の大きさ」の5つを評価して「排卵のタイミング」をつかみます。

この記事は「こどもが欲しい」と考えている女性向けに書いています。
この記事を読むことで「排卵のタイミングをつかむ方法」がわかります。

妊娠が成立するためには、精子と卵が受精する必要があります。
妊娠をしたい場合、「排卵のタイミング」にあわせて性交渉をおこなうことがとても重要になります。

精子の寿命と、排卵後の卵の寿命をかんがえて性交渉をおこなう必要があります。
排卵の5日前から排卵日までを「fertile window」と呼ばれ、その期間に性交渉をすると妊娠することが可能です。
その中でも、とくに「排卵の4日前から排卵前日まで」にタイミングをあわせると妊娠する可能性が高くなります。

「排卵のタイミング」をつかむことが、妊娠を成立させるために非常に重要となります。
今回、「排卵のタイミング」をつかむためのポイントを5つにしぼって説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • ①基礎体温
  • ②LHサージ(排卵チェッカー)
  • ③子宮頸管粘液
  • ④子宮内膜の厚さ
  • ⑤卵胞の大きさ

①基礎体温

基礎体温をつけていくと、はじめ低温相があり、次に高温相がある2相性の変化になります。
低温期から高温相になる体温が上がってくる直前あたりが「排卵のタイミング」であると分かります。

まずは、卵巣のなかの「卵胞」というものが徐々に大きく育ってきます。
卵胞が大きくなると「排卵」をします。「排卵」すると卵胞は「黄体」という構造に変わります。
そこから「黄体ホルモン」が分泌されて体温が少し上昇します。

つまり、はじめは「低温相」があり、排卵すると基礎体温は上昇し「高温相」になります。
「低温相」から「高温相」になる体温が上がってくる直前あたりが「排卵のタイミング」であるとわかります。

基礎体温の測定は「自分できること」「からだへの負担がない」検査です。
ぜひとも、基礎体温を測定できる体温計を買って、基礎体温を測定してみましょう。

②LHサージ(排卵チェッカー)

LHというホルモンが急に分泌される「LHサージ」が起こるとその後に排卵が起こります。つまり、検査で「LHサージ」があるとわかった場合は「排卵が近い」と判断します。

月経周期に応じて、さまざまなホルモンも周期的に変化します。
脳の下垂体というところから「LH」や「FSH」といったホルモンが分泌されます。

そのうち「LH」が急激に分泌され、急激に上昇する地点があり「LHサージ」とよばれています。その後「LH」は急激に下降していきます。
「LHサージ」からおよそ24時間後くらいに排卵されます。

病院などでは「LH」を血液検査で測ることが多いですが、尿検査でも判断することができます。これが「排卵日予測検査薬」であり、ドラッグストアなどで売られています。

つまり、自宅で自分で検査することが可能です。
排卵日予測検査薬で「LHサージ」があるとわかった場合は「排卵が近い」と判断します。

③子宮頸管粘液

診察で「子宮頸管粘液」を採取して、「量が多い」「糸がひきやすい」「サラサラの性状」「結晶がみえる」ようになったら「排卵が近い」と判断します。

子宮の入り口に近い部分の通り道を「子宮頸管(しきゅうけいかん)」とよばれます。
子宮頸管からは子宮頸管粘液とよばれるネバネバした液体が分泌されています。

排卵がちかいと「子宮頸管粘液」は…

  • 「量」:量が多くなる
  • 「牽糸性」:糸をひきやすくなる
  • 「性状」:ネバネバからサラサラになる
  • 「結晶」:乾燥させて顕微鏡でみると結晶をつくる

という変化をします。

診察では「子宮頸管粘液」を採取して、「量」「牽糸性(糸のひきやすさ)」「性状」「結晶」を評価して、排卵が近いか判断します。

「量が多い」「糸がひきやすい」「サラサラの性状」「結晶がみえる」ようになったら排卵が近いと判断します。

④子宮内膜の厚さ

月経周期によって子宮内膜の厚さは変わってきます。エコーで子宮内膜を観察して「3本線」「木の葉状」にみえたら、排卵が近いと判断します。

月経周期によって子宮内膜の厚さはかわります。
まず、厚くなった子宮内膜が剥がれて「月経」が起こります。
月経のあとは、徐々に子宮内膜は厚くなっていきます。

排卵期が近くなると子宮内膜をエコーで観察すると「3本線」「木の葉状」にみえます。排卵のあとは、厚くなった子宮内膜は赤ちゃんが育ちやすいようにフカフカのベッドのようになっていきます。

妊娠しなければ、厚くフカフカになった子宮内膜は剥がれおちて「月経」がおこります。
こうした変化が、だいたい1か月ごとに繰りかえされます。
なので、約1か月に1回月経がくる「月経周期」というものがつくられます。

診察では、エコーで子宮内膜を観察して「3本線」や「木の葉状」にみえたら、排卵が近いと判断します。

⑤卵胞の大きさ

エコー検査で、卵巣のなかの「卵胞」の大きさをはかります。大きさが20mm以上あれば排卵が近いと判断します。

まずは、卵巣のなかに「卵胞」というものがあります。その卵胞のなかには「卵」がふくまれています。
「卵胞」は徐々に大きく育ってきます。卵胞がじゅうぶんに大きくなる(おおよそ20mm程度)と卵胞の中にある卵が「排卵」をします。

ちなみに、1回の月経周期にたいして、1つの卵胞のみ大きくなっていきます。
この大きくなる卵胞のことを「主席卵胞」といって、その大きさをはかります。
そして、排卵された卵胞は「黄体」という構造に変わり、「白体」となってだんだん吸収されていきます。

診察では、エコーで「卵胞」の大きさをはかって、大きさが20mm以上あれば排卵が近いと判断します。

まとめ

排卵のタイミングをつかむために
「基礎体温」「LHサージ」「子宮頸管粘液」「子宮内膜の厚さ」「卵胞の大きさ」
を評価します。

排卵のタイミングがわかったら、
「排卵の5日前から排卵日まで」に性交渉をすると妊娠することが可能です。
その中でも「排卵の4日前から排卵前日まで」にタイミングをあわせると妊娠する可能性がさらに高くなります。

そのなかでも、とくに基礎体温の測定は「自分で出来ること」「からだへの負担がない」検査です。
妊娠したいと思っていれば、基礎体温を測定できる体温計を買って、基礎体温を測定してみましょう。

妊娠を希望したときに、こどもを授かり喜ぶひとが少しでも増えることを願っています。

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