多嚢胞性卵巣症候群の治療

結論ですが、

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「減量・運動療法」「排卵誘発剤」「手術(卵巣多孔術)」「低用量ピル」「ホルモン剤」などがあります。

この記事は「婦人科の病気に関して疑問がある人」に向けて書いています。
病気に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「多嚢胞性卵巣症候群の治療」についてわかります。

多嚢胞性卵巣症候群ってどのように治療しますか?

このような疑問にお答えします。

月経がなかなか来ない
しかし妊娠反応は陰性
普段から月経不順です
なかなか妊娠しないです

などの症状で産婦人科を受診したときに「多嚢胞性卵巣症候群」(PCOS)だと判明することがあります。

多嚢胞性卵巣症候群とは、「多のう胞性卵巣」「月経異常(月経不順・遅発月経など)」「ホルモン異常(LH高値・アンドロゲン高値など)」をみとめる症候群のことをいいます。

では、多嚢胞性卵巣症候群ってどのように治療しますか?

ということで、今回は「多嚢胞性卵巣症候群の治療」について説明します。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

PCOSの治療1:減量・運動療法

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「減量・運動療法」があります。

多嚢胞性卵巣症候群は、生活習慣病の一種と言われており、とくに運動不足や体重の増加(または体重の著しい低下)と関わっています。

とくに、BMIが25以上の肥満の方は、運動習慣を身につけたり、体重を減量させることが大切になります。
肥満でない人も、適度な運動を行ったり、栄養バランスの良い食事・十分な睡眠など健康習慣を付けることが大切となります。

インスリン抵抗性が高い(糖尿病のような病態がある)場合には、糖尿病の治療薬である「メトホルミン」が使われる場合もあります。

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「減量・運動療法」があるのです。

PCOSの治療2:排卵誘発剤

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「排卵誘発剤」があります。

多嚢胞性卵巣症候群では、排卵障害から不妊症となる場合があります。

排卵誘発剤を使用して、排卵誘発をして不妊治療を行います。
クロミッドなどの内服薬、「FSH」「hCG」などの注射薬、「rFSH」の自己注射薬などが使われます。

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「排卵誘発剤」があるのです。

PCOSの治療3:手術

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「手術(卵巣多孔術)」があります。

多嚢胞性卵巣症候群では、卵巣の中に排卵がうまくいかなかった卵胞の「袋状の構造」がたくさんあり、「多嚢胞性卵巣」とよばれます。
手術によって、卵巣の袋状の構造に穴を開けることで、排卵機能が回復することが期待できます。
腹腔鏡手術で行われる場合が多いです。

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「手術(卵巣多孔術)」があるのです。

PCOSの治療4:低用量ピル

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「低用量ピル」があります。

多嚢胞性卵巣症候群で、妊娠の希望がない場合、月経異常に対して「低用量ピル」で治療されます。

根本的な治療ではなく、あくまでも多嚢胞性卵巣症候群にともなう「月経異常」を改善し、規則的な月経が起こることを目指して治療が行われます。
多嚢胞性卵巣症候群で、妊娠を希望される場合は低用量ピルは使わないので注意が必要です。

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「低用量ピル」があるのです。

PCOSの治療5:ホルモン剤

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「ホルモン剤」があります。

低用量ピルと同じように、多嚢胞性卵巣症候群の月経異常に対して「ホルモン剤」で治療されます。
規則的に月経が来るように、エストロゲンやプロゲステロンという種類のホルモン剤が使用されます。
多嚢胞性卵巣症候群では、とくに「1度無月経」となっている場合が多く、プロゲステロンのみ規則的に投与する治療法「ホルムストローム療法」が行われる場合が多いです。

多嚢胞性卵巣症候群の治療として「ホルモン剤」があるのです。

まとめ

今回は「多嚢胞性卵巣症候群の治療」について説明しました。

多嚢胞性卵巣症候群は理解するのがなかなか難しい疾患だとおもいます。

「多嚢胞性卵巣症候群」は生活習慣病のひとつとも呼ばれており、すぐに改善できる魔法のような方法は残念ながらないです。

生活習慣を改善するとともに、「多嚢胞性卵巣症候群」の月経異常や不妊症などの症状に対して治療することになります。

この記事によって「多嚢胞性卵巣症候群の治療」の理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に過ごすことが出来ることを願っています。

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